ローリーズファーム、グローバルワークなどのブランドを広く全国展開しているカジュアルウェア専門店チェーンの株式会社ポイント(以下、ポイント)は、1993年以降、IBM AS/400®による基幹システムの構築を進めてきました。帽子1点でも毎日発送する、アパレル業界では類を見ない当日配送システムを始めとして、既存の枠組みにとらわれないシステムを追求しています。AS/400による基幹販売管理システムを軸に、各種業務システム、物流システム、コミュニケーションシステムなどが連携して稼働しています。2006年3月にはIBM WebSphere® Business Integrationがサービスイン、同社の経営情報システム構築を支えています。
この他にもポイントでは、Lotus® Notes®と電子メールを活用した生産地・中国でのタグ付け納品システムなどを導入しています。2005年3月には、100社程度ある取引先との間で、専用伝票によるWeb EDI発注サービスを開始しました。Webと自動FAXの割合も、現在の半々から今期中にオールWebへと目標設定。発注情報自体も、素材、期間、数量などの現バージョンに加えて、パターン画などを付加していくことになるようです。これは、ポイントが、自社で作らずいろいろなブランドから仕入れる「品揃え型」から、「Specialty store retailer of Private label Apparel(SPA)型」という、素材の調達から企画、開発、製造、物流、販売、在庫管理、店舗企画に至るまでの全工程を自前で持って管理するスタイルに変化したためです。各工程でサービスを確立しそれを連携させていくというSOAにより、こうした変化も吸収できます。また、各サービス、業務システム、経営情報システムが経営戦略システムにもつながり、経営判断のさらなるスピードアップに貢献できる可能性を秘めています。
「生産シミュレーションはすでに手がけていますが、モノを作るとなると、たとえデザイナーはいなくても、絵型、素材といった情報に対応できる入力画面や、生産部門からの発注の分納管理などが必要。このあたりはAS/400だけでは難しいのですが、やはり既存システムを生かしつつ必要な機能を追加するというスタンスで、製品・サービスを選んでいきます」(渡辺氏)