株式会社ジャコス目に見えないコストだからこそ徹底追求し消費者に還元。流通VANへのサーバー導入 掲載日 2006年7月31日
ライフラインに準じる重要インフラ。機種選定の決め手はパイロットテスト ピーク時には200近い回線がフル接続され、ACUCOBOLやC/C++による各種プログラム、データベースなど約1万5000本の処理が24時間365日稼働しているジャコスのVANは、電気・水道・ガス・電話といったライフラインに準じる、シビアで過酷な環境です。当然、サーバーの導入や移行のためにVANを止めることはできません。ジャコスはこのプロジェクトを完遂させるためのパートナーに、日本オフィス・システム株式会社(以下、NOS)を選びました。パートナーといっても、「実際にはすべて仕切ってもらい、我々の負荷は本当に少なかった」と井上氏は言います。過去の移行はサーバーメーカーとジャコスによる共同プロジェクトでしたが、初めて、システム構築のプロに任せたわけです。佐竹氏は「他社にすべて任せるのは初の試みだったので、リスクは感じました。しかしNOSさんから提案されたパイロットテストのおかげで、我々の目的に合うシステムを迷わず決定できました。しかもそのテストは、今回導入したマシンの縮小版としてNOSさんの開発マシンを提供してもらい、我々が使っているソフトウェアを丸ごと試したもので、2週間程度で整合性などの結果報告を受け取れました。これには安心できましたし、心が大きく動きました」と、IBMマシンに決定した経緯を語ってくれました。こうしてジャコスは、本社に流通VANの本番機・待機機としてp5 520 2台でクラスタリング・ソフトウェアHACMPによるクラスタリングを構成、開発用にもう1台の計3台とIBM TotalStorage® DS4300を導入し、茨城県のリモート・サイトにp5 520を2台導入しました。
短期導入で発注ピーク時の待ち解消。パフォーマンス5倍は嬉しい誤算 パイロットテストが功を奏し、導入前後にするべきことが明確な状態でのサーバー移行は、大変スムーズでした。NOSがジャコスのシステム調査・分析を始めたのが2005年6月、約7カ月後の2006年2月には、早くも本番稼働が実現しています。過去の移行で期間延長の苦い経験を持つジャコスにとって、早期稼働は歓迎できるメリットでした。 最重要課題であるコストパフォーマンスの向上にも、目を見張る成果がありました。「小売店の発注ピークは、消費者が週末に買い物して品薄になる月曜日の朝8時から13時、14時くらいまでです。移行前は10時から13時にかけてホストが悲鳴を上げていました。回線は空いているが、ビジーになりお客様のクレーム対応も大変でした。しかし今回のサーバー導入後はクレームが皆無。これには驚きました。クレーム処理から解放され、社員の作業も変わりました。発注処理がお客様の望むタイミングでできるのは、日本の物流全体から見ても大きな効率アップですし、目に見えないコストが下がり、消費者の皆さんにも還元できているはずです」と井上氏はにこやかに語ります。「移行前後の回線本数は同じなので、明らかにサーバー導入の効果です。日々のバックアップにしても、移行前は約60分かかっていたのが、移行後は12、3分になりました。2倍程度のパフォーマンス向上は予想しましたが、まさか5倍とは」と佐竹氏も満足気です。 マシンルームもスッキリしました。p5 520への移行前は、収納に3ラック必要だった機器類が1ラックに収まったことで、排出される熱量が下がり、空調への負荷も軽減できました。
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