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株式会社ジャコス

目に見えないコストだからこそ徹底追求し消費者に還元。流通VANへのサーバー導入


掲載日 2006年7月31日

株式会社ジャコス(以下、ジャコス)は、1969年の創業以来、流通VAN(Value Added Network:付加価値通信網)サービスを専門に事業展開しています。大手スーパーやホームセンター、家電量販店、コンビニエンスストア、ドラッグストア、個人商店に至るまで、さまざまな規模の小売店からの発注情報を、常時受け付けて適切に処理し、問屋に送ります。元々は人手に頼る業務でしたが、ハンディーターミナルでバーコードをスキャンし、コンピューターでデータを処理するという発注方法が日本で定着して40年近くになります。ジャコスはその初期の段階から参入している、日本有数の専業VAN会社です。
ジャコスにとって、コンピューターシステムは通信回線とともに最も重要な資産です。過去にはシステムの移行でのトラブルも経験しましたが、心強いビジネスパートナーと出会い、IBM eServer® p5 520(以下、p5 520)を高い満足度で導入できました。



お客様ニーズ ソリューション 導入効果

将来の展望 お客様情報 ビジネス・パートナー

製品・技術情報

お客様ニーズ


物流は止めず、流通コストは低く。消費者のための安定稼働・高性能・低価格

「当社が流通VANサービスを始めた1969年頃は、まだ“VAN”という言葉も使われておらず、サーバーもありませんでした」こう振り返るのは、同社VANコンサルティング事業部副部長の井上正継氏です。ジャコスが創業以来長く使い続けた汎用機をUNIX®系にダウンサイジングしたのは1995年です。今回の導入はサーバーとしては3代目です。「パフォーマンスに期待し、思い切ってダウンサイジングしました。UNIX系サーバーに変えたときは、COBOLプログラムの資産をすべて米国Acucorp社のACUCOBOLに移植しました。これは大きなエポックでした」と井上氏は言います。その後は同じUNIX系サーバーで移行しています。
ジャコスのVANには、小売店側と問屋側合わせて延べ1万近い会社がアクセスしています。24時間365日の安定稼働は当たり前なのです。たった30分のサーバー停止でも店の棚に商品が並ばなくなる。流通VANには大きな責任と使命があります。「発注の都度、当社のホストコンピューターを通じて商品データや配送データを各取引先に振り分けます。お預かりする発注データは、原価など守秘情報そのものです。漏洩や行き違いが少しでもあると競合他社の値づけが筒抜けになります。ミスは許されません」(井上氏)
安定稼働と高い信頼性が求められる一方で、コストは徹底削減が求められます。流通コストが高ければ小売価格にはね返るため、高コストのVANは淘汰されます。ここに難しさと厳しさがあります。同社企画開発本部部長の佐竹道章氏は、「最初のダウンサイジングについては、技術的に時期尚早と反対でした」と話します。「過去の移行はいずれも予定期間の2倍程度かかりました。期間が延びればリース延長など無駄な出費も増えるし、本業にも悪影響が出ます。胃が痛みましたね。でも苦労の甲斐あってコストパフォーマンスは確実に上がり、厳しくダウンサイジングを推し進めて行ったオーナーの先見の明を改めて感じました」(佐竹氏)
ジャコスはさらなる性能アップを求めて、新たなサーバーへの移行を計画しました。


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ソリューション

ライフラインに準じる重要インフラ。機種選定の決め手はパイロットテスト

ピーク時には200近い回線がフル接続され、ACUCOBOLやC/C++による各種プログラム、データベースなど約1万5000本の処理が24時間365日稼働しているジャコスのVANは、電気・水道・ガス・電話といったライフラインに準じる、シビアで過酷な環境です。当然、サーバーの導入や移行のためにVANを止めることはできません。ジャコスはこのプロジェクトを完遂させるためのパートナーに、日本オフィス・システム株式会社(以下、NOS)を選びました。パートナーといっても、「実際にはすべて仕切ってもらい、我々の負荷は本当に少なかった」と井上氏は言います。過去の移行はサーバーメーカーとジャコスによる共同プロジェクトでしたが、初めて、システム構築のプロに任せたわけです。佐竹氏は「他社にすべて任せるのは初の試みだったので、リスクは感じました。しかしNOSさんから提案されたパイロットテストのおかげで、我々の目的に合うシステムを迷わず決定できました。しかもそのテストは、今回導入したマシンの縮小版としてNOSさんの開発マシンを提供してもらい、我々が使っているソフトウェアを丸ごと試したもので、2週間程度で整合性などの結果報告を受け取れました。これには安心できましたし、心が大きく動きました」と、IBMマシンに決定した経緯を語ってくれました。こうしてジャコスは、本社に流通VANの本番機・待機機としてp5 520 2台でクラスタリング・ソフトウェアHACMPによるクラスタリングを構成、開発用にもう1台の計3台とIBM TotalStorage® DS4300を導入し、茨城県のリモート・サイトにp5 520を2台導入しました。

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導入効果

短期導入で発注ピーク時の待ち解消。パフォーマンス5倍は嬉しい誤算

パイロットテストが功を奏し、導入前後にするべきことが明確な状態でのサーバー移行は、大変スムーズでした。NOSがジャコスのシステム調査・分析を始めたのが2005年6月、約7カ月後の2006年2月には、早くも本番稼働が実現しています。過去の移行で期間延長の苦い経験を持つジャコスにとって、早期稼働は歓迎できるメリットでした。
最重要課題であるコストパフォーマンスの向上にも、目を見張る成果がありました。「小売店の発注ピークは、消費者が週末に買い物して品薄になる月曜日の朝8時から13時、14時くらいまでです。移行前は10時から13時にかけてホストが悲鳴を上げていました。回線は空いているが、ビジーになりお客様のクレーム対応も大変でした。しかし今回のサーバー導入後はクレームが皆無。これには驚きました。クレーム処理から解放され、社員の作業も変わりました。発注処理がお客様の望むタイミングでできるのは、日本の物流全体から見ても大きな効率アップですし、目に見えないコストが下がり、消費者の皆さんにも還元できているはずです」と井上氏はにこやかに語ります。「移行前後の回線本数は同じなので、明らかにサーバー導入の効果です。日々のバックアップにしても、移行前は約60分かかっていたのが、移行後は12、3分になりました。2倍程度のパフォーマンス向上は予想しましたが、まさか5倍とは」と佐竹氏も満足気です。
マシンルームもスッキリしました。p5 520への移行前は、収納に3ラック必要だった機器類が1ラックに収まったことで、排出される熱量が下がり、空調への負荷も軽減できました。


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将来の展望


情報と物流は表裏一体。ますますの性能追求で地球規模の合理化を目指す

非常に満足のいくサーバー移行ができたジャコスですが、その過程でいくつかの課題も見つかりました。「ハードウェアの欠損ではクラスターが機能しますが、膨大なアプリケーションが常時稼働する状況では、むしろソフトウェア的なクラスターが機能してほしいですね。例えると、クラスターはマシンの心臓停止には非常に強いが、脳死に弱い。ハードウェアが動いていても、通信が10分、20分途絶えたら、クラスターに反映できるようにしたいです」(佐竹氏)
流通VAN事業を長く続けているジャコスにとって、ITのあるべき姿は“草の根”であり、バブル的な発想とは対極にあります。「地球規模で合理性を追求しようと考えています。情報と物流が常に表裏一体となれば、いつ何をどこにどんなタイミングで動かせばよいか、最適解が出ます。何が何でもコストパフォーマンスを向上させなければ、消費者に還元できません。そのためにも、Linux®サーバーの導入を想定しています。Microsoft® Excel資産の移行も必要ですね」(井上氏)
今回のサーバー導入を踏み台として、今後のビジネス展開もテンポアップする兆しです。ジャコスでは、流通VANサービスで培った資産とノウハウを生かし、基幹業務への進出を計画しています。会計事務所とタイアップし、給与・経理・財務・販売・購買・在庫といった企業内データ処理、さらにはバンキング、証券といった業務分野へも参入していく考えです。消費者・エンドユーザーへの還元を第一に考えるジャコスのコストパフォーマンス追求は、今後も続きます。


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お客様情報

お客様名: 株式会社ジャコス
所在地: 〒105-0003 東京都港区西新橋3-25-33NP御成門ビル
URL: http://www.jacos.co.jp/
概要: 日本有数、老舗的存在の独立系専業VAN会社。1969年の創業以来、流通業における情報通信網の確立を推進する流通VANサービスと、全国規模で物流の統一化を推進する物流VANサービスを二本柱に、関連する情報機器の販売や、小売業および問屋向けの見積もり・発注ソフトの提供も手がける。

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ビジネス・パートナー

法人名: 日本オフィス・システム株式会社
所在地: 〒103-8512 東京都中央区日本橋箱崎町36-2リバーサイドビル
URL: http://www.nos.co.jp/

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製品・技術情報

 ハードウェア:
IBM eServer p5 詳しくはこちら
IBM System Storage DS4000ファミリー 詳しくはこちら

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本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。

IBM、IBMロゴ、 eServer 、TotalStorageはIBM Corporationの商標。
MicrosoftはMicrosoft Corporationの米国およびその他の国における商標。
UNIXはThe Open Groupの米国およびその他の国における登録商標.。
Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標。
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