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お客様導入事例
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三菱総研DCS株式会社
ビジネスグリッド技術を用いたWebアプリケーション環境の仮想化により、サーバーの高信頼性、継続性・柔軟性を実証
掲載日 2006年12月8日
三菱総研DCS株式会社
三菱総研DCS株式会社(以下、DCS)は、日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)をはじめとするIT(情報技術)ベンダーの支援を得て、Webアプリケーション環境の仮想化プロジェクトを実施。最先端のビジネスグリッド技術を用いたこの実証実験により、アプリケーションサーバーの動的配置によるリソースの有効活用や、流量制御によるサービスレベルの維持などの検証に成功しました。まさに「止まらない&待たされない」Webアプリケーション環境の構築・運用を実現したのです。DCSでは、今回の実証実験を通じて蓄積した技術やノウハウに磨きをかけ、お客様へのさらなるサービス向上に取り組んでいきます。
お客様ニーズ
ソリューション
導入効果
将来の展望
お客様情報
製品・技術情報
お客様ニーズ
三菱総研DCS株式会社
総合企画部 部長
瀬端和男氏
Webアプリケーション特有の課題を解決するためにビジネスグリッド技術に注目
インターネットの普及に伴い、オンラインショッピングやインターネットバンキング、株式の売買など、インターネットビジネスを積極的に展開する企業が増えています。DCSのお客様も、インターネットビジネスに対応するためにWebアプリケーションを利用するケースが増え、それに伴いWebアプリケーションに特有の課題の解決策を求められることが多くなっています。
例えば、お客様のシステムへの予期せぬ大量アクセスによるサイトダウンを防ぐには、ピーク時を想定したサーバーを用意しておく必要があり、運用管理費の増大を招いています。また、ビジネスチャンスを確実につかむには、お客様がいつでも利用できるように24時間365日のサービス提供が必須です。こうした課題を解決するだけでなく、クライアントのユーザー層や業務の内容に合わせてリクエストの流量を制御したり、あるいは負荷状況に応じたサーバーの動的配置が有効であり、同社ではそれを実現する技術としてビジネスグリッドに注目しました。実証実験プロジェクトの責任者である総合企画部部長 瀬端和男氏は、ビジネスグリッドへの期待を次のように語ります。
「例えばHigh Performance Computing(HPC)の分野でグリッドコンピューティングが成果を挙げていることは知っていましたが、ビジネス分野における有効性については、正直に言って半信半疑でした。しかしながら、サーバーなどのIT資源を最適に配分し、自律的な資源管理を行い、システムを止めずにアプリケーションの更新を可能にするという機能は、まさに求めていたソリューションでしたから、少なくとも実証実験を行う価値は十分にあると考えました」
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ソリューション
システム推進第二部 部長
清水敬太郎氏
WebSphere Extended Deploymentの採用により、Web アプリケーション環境を仮想化
DCSでは、日本IBMなどのITベンダーの協力を得て、ビジネスグリッドの実証実験を行うことに決定。正確な実験結果を得るために、あるお客様の了解の下、運用中の複数のWeb用アプリケーションを対象に実データによる実験を行うことにしました。お客様としても、利用者の急増などでデータ流量が倍以上に増えることが予想されることから、その解決策の一つとしてビジネスグリッドの可能性に期待され、快く実験に協力していただけました。
実験に当たっては、グリッドコンピューティングに求められる高い処理能力や、優れたスケーラビリティーと信頼性を備えたIBM eServer xSeries® 336をサーバーとして採用。DCS本社内に8台を設置し、OS(基本ソフトウェア)のLinux®、データベースのDB2®、ビジネスグリッドを実現するWebSphere® Extended Deploymentのすべてを64ビットで稼働させました。
WebSphere Extended Deploymentにより仮想化されたアプリケーションサーバー環境では、アプリケーションは動的に配置され、サーバー資源の有効活用と全体最適化、および管理の単純化が実現します。クライアントからのリクエストは、各サーバーの能力や現在の負荷状況に応じて、適切なサーバーに送られます。WebSphere Extended Deploymentは、リクエストに応じて各サーバーで処理を分担する区分化(パーティショニング)機能や、高機能なオブジェクトキャッシングなどの機能を提供し、データベースへのアクセス集中によるパフォーマンスの低下を回避します。また、ポリシーに基づいてサーバーの非正常状態を感知し、対処するオートノミック機能も備えています。
お客様のシステム運用を実際に担当していたのがシステム推進第二部です。部長の清水 敬太郎氏は、お客様が抱えていた課題を次のように語ります。
「お客様のWebアプリケーションは、社内の業務/一般ユーザーがイントラネットからアクセスするだけではなく、多くの特定/一般ユーザーがインターネット経由で情報提供を受ける仕組みになっていました。現状のシステム・パフォーマンスにはご満足をいただいているものの、利用者の急増が見込まれる中で、データの流量が倍以上に増えることが予想されていたことから、新たなソリューションを求めていたのです。もちろんサーバーの増強などによって解決する方法もありますが、コスト増大は免れません。そこで選択肢の一つとしてビジネスグリッドの可能性も探ってみたいと考え、お客様に実証実験への協力をお願いし、そこで得られる最新システムの運用ノウハウは、なんらかの形で還元させていたただくということで、ご理解をいただいたのです」
システム推進第二部
シニアITエンジニア
田中正宏氏
実証実験プロジェクトにおいて、現場のプロジェクトリーダーを務めたシステム推進第二部 シニアITエンジニア 田中 正宏氏は、ビジネスグリッドへの期待を次のように語ります。
「Webアプリケーションサーバー特有の課題を解決するにはさまざまなアプローチがあるでしょうが、将来への展開が望めるという点でビジネスグリッドはとても魅力的でした。技術的にも新しいことにチャレンジできますし、今後のお客様へのご提案に際しても、ビジネスグリッド技術を用いることでDCSならではの独自性を出せるのではないかと考えました」
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導入効果
仮想化されたWebアプリケーション環境の実用性を、さまざまな実験を通じて多面的に検証
実証実験では、主に以下の四つの検証を行い、サービスレベルを確保しながら、資源を有効利用し、保守・管理を効率化できることを確認しました。
Webトランザクションの優先順位制御
ユーザー種別や業務アプリケーションごとの優先順位を判断し、かつ目標とするサービスレベルを維持するためにWebトランザクションの量を制御したり、IT資源を自動的に配分したりする機能を検証しました。
サーバー資源の動的な最適化
サーバーの負荷に応じて処理を割り振ることで、システムからの応答時間を短縮し、資源の利用効率が向上することを検証しました。また、特定のアプリケーションの処理量が急増した場合には、システムを停止させることなく、自動的に対象アプリケーションのサーバー数を増強して対処できることを確認しました。
稼働中のアプリケーション更新と複数バージョンの同時稼働
サービスを中断することなく、アプリケーションの修正適用や機能変更が行えることを検証しました。複数サーバーで順番にアプリケーションの更新を行っている間も、ユーザーが正常稼働しているサーバーに適正に振り分けられることや、更新後のアプリケーションの公開前に、限定したテストユーザーまたはテストクライアントにのみアクセスを許可し、旧バージョンと同時に稼働できることを確認しました。
運用管理機能
システムからの応答時間や負荷状況などをグラフで表示する機能や、ハードウェアやOSの保守の際にユーザーに影響を与えずにサーバーを停止するなど、大規模なサーバー群の集中監視/管理を容易に行えることを検証しました。また、応答時間の極端な悪化など、システム停止を引き起こしかねない異常を検知し、障害を事前に防ぐオートノミックコンピューティング機能について確認しました。
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将来の展望
Total Cost of Ownershipの削減に効果を発揮。今後の有力なソリューションとして期待
今回の実証実験により、ビジネスグリッド技術がWebアプリケーションの信頼性とサービス品質を向上させるとともに、運用面での機能向上や、Total Cost of Ownership(TCO:総保有コスト)削減が可能なことが実証されました。
具体的なコスト削減額は、企業のビジネス目標やソフトウェア設計、情報インフラ、システム構成などで異なることになりますが、DCSによると、今回の事例では従来のシステムに比べて20〜30%のトータルコスト削減が可能としています。 また同社では、Webを使う多様なアプリケーションに今回の仕組みを展開できることから、実験に協力していただいたお客様だけでなく、さまざまな業種・用途で利用できると考えています。今後、DCSでは、瞬間風速的に大量のトランザクションが発生するケースや、ピークがなかなか読めないケースでは、ビジネスグリッドをソリューションの一つとして積極的に提案していく予定です。
「今回のプロジェクトを通じて、ビジネスグリッドの構築・運用を経験できたことは、当社にとって大きな財産となりました。現実に運用されているアプリケーションと実データを使ってノウハウを蓄積できましたから、今後、お客様へビジネスグリッドを提案させていただく際にも説得力のあるものになるでしょう。実際、今回の実験結果の発表後には、ビジネスグリッドに興味を持たれたお客様がいらっしゃるようです。当社のサービスを充実させるためにも、IBMのビジネスグリッド技術やWebSphere Extended Deploymentのさらなる展開に期待しています」(瀬端氏)
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お客様情報
お客様名:
三菱総研DCS株式会社
所在地:
〒140-8506東京都品川区東品川四丁目12番2号
URL:
http://www.dcs.co.jp/
概要:
株式会社三菱銀行(現・株式会社三菱東京UFJ銀行)のコンピューター受託計算部門を出身母体とするシステムインテグレーターとして、1970年に設立されました。金融業界を中心に、さまざまな業種・業界のお客様に、システム構築や情報処理サービス、アウトソーシングサービスなどを提供しています。
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製品・技術情報
ハードウェア:
IBM eServer xSeries 336
詳しくはこちら
ソフトウェア:
IBM WebSphere Extended Deployment
詳しくはこちら
IBM DB2
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サービス:
ITインフラストラクチャー・ソリューション
詳しくはこちら
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本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
IBM、IBMロゴ、DB2、eServer xSeriesおよびWebSphereはIBM Corporationの商標。
Linux は、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における商標。
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