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株式会社島根銀行

顧客情報自由検索システムの更改を通じて、開発・保守の技術基盤を自ら蓄積


掲載日 2006年12月1日

株式会社島根銀行(以下、島根銀行)は、島根県内および山陰地域に深く根ざして、地域社会から愛され信頼される金融機関として発展を続けてきました。同行では、本部および各営業店が活用する顧客情報自由検索システムの全面的な更改により、営業現場の要望を反映した検索システムを構築しました。IBM eServer™ xSeries® 226をサーバー機として、IBM DB2 Universal Database™ WSE V8.2およびIBM DB2® Alphablox V8.4(以下、Alphablox)などを開発ツールに採用したことで、柔軟性に富んだ検索機能を短期間のうちに開発することができました。また、IBMソフトウェア・サービスの技術支援を受けた結果、運用・保守に関わる技術移転もスムーズに進み、技術力と開発効率の大幅な向上を実現しました。



お客様ニーズ ソリューション 導入効果

将来の展望 お客様情報 製品・技術情報

お客様ニーズ


飯塚 貴久氏

島根銀行
業務管理グループ部長
飯塚 貴久氏


老朽化した従来システムの問題点をクリアし、
情報セキュリティーと個人情報保護対策を強化


島根銀行では、1998年に顧客情報検索システムを導入し、本部および各店舗における営業戦略の立案や管理・分析資料の作成に活用してきました。従来のシステムは、OS/2®ベースのクライアント・サーバーシステムとして構築され、毎月の月次処理が行われた後で各店舗に顧客情報データをCDで配布するオフライン方式で運用されるものでした。
旧システムでは、構築以来10年近くの年月を経て、いくつかの問題が顕在化していました。まず、ハードウェアとソフトウェアの両面でシステムが老朽化し、検索スピードの遅さが目立ってきたことに加え、OS/2のサポート期限が切れたことにより、メンテナンス面にも不安がありました。また、個人情報保護をはじめとするセキュリティー確保の面では、使用記録を紙に書き残す手間が必要で、管理の煩雑さから各店舗での利用が滞るといった問題も生まれていました。さらに、金融環境の変化を反映した保険等の新しい金融商品の営業に役立つ分析資料をタイムリーに作成することも難しく、営業現場の希望に十分に応えることができませんでした。
「顧客情報自由検索システムの更改について検討が始まった2005年4月頃は、営業推進部門を担当して、検索結果の活用を促す立場だったので、営業の現場の声を新システムに反映してもらうように注文を付けていました」と説明してくれたのは、2006年7月から島根銀行のシステム開発と運用の全体をマネジメントするポジションに就任された、島根銀行業務管理グループ部長 飯塚貴久氏です。

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ソリューション

システム図

システム図

柔軟性に富んだAlphabloxの採用により、
「かゆい所に手が届く」自由検索を実現


顧客情報自由検索システムの更改プロジェクトがスタートした2005年4月から現在まで、開発・運用・保守の全般について実質的な統括役を務められたのは、島根銀行業務管理グループ次長 齋藤茂氏です。齋藤氏は、はじめに「旧システムの顧客情報データベースが新システムでも利用できること、新しい金融商品の営業に役立つようデータベースを拡充できるようにすること、できるだけ多くの行員が活用できるよう、端末として利用できるPCを増やすこと、営業現場のニーズに合わせ柔軟でシンプルな検索機能を提供すること」などの開発目標を定めました。また、旧システムで懸案となっていた情報セキュリティー確保の面では、財団法人金融情報システムセンター(FISC)のガイドラインに準拠したログ管理と使用者認証を組み込むことで、エンドユーザーに負荷を与えることなく安全な管理・運用を実現することを目指しました。
齋藤 茂氏

島根銀行
業務管理グループ次長
齋藤 茂氏


開発目標を明確に定めた上で、2005年の夏に入って、新しい顧客情報自由検索システムを構築するための機器やサービスの選定作業が始まります。国内のコンピューターメーカーが提案するソリューションについても比較の対象としましたが、ハードウェア、開発ツール、技術支援などを多角的に検討した結果、IBMの提案が採用されました。「旧システムからの移行の容易性、パッケージ検索システムと比べたときの柔軟性および拡張性、ホスト・システムとの連携を見据えた将来性等、IBMの提案が魅力的でした」と齋藤氏は言います。
新システムの要件定義や仕様検討を進めていく上では、島根銀行業務企画グループ副長 小糠純氏が開発チームのリーダーシップをとりました。「最初に行ったことは、全店を対象にした旧システムに対するアンケート調査でした。従来の検索システムの操作性、使用記録の記入などの煩雑さ、営業現場の業務に必要な資料の内容など、さまざまな項目について広く行内の要望を調査しました」と小糠氏は語ってくれました。
小糠 純氏

島根銀行
業務企画グループ副長
小糠 純氏


顧客情報自由検索システムを、一部の管理者だけに提供するのではなく、営業店の全行員が日常的に使えるものにしたいと考えた開発チームは、旧システムの出力帳票を徹底的に調べ直し、40種類ほど用意されていた定型検索のアウトプットを25種類ほどに整理統合しました。また、組み合わせて使われることの多い検索キーを選んで、利用者のニーズに応じた検索を可能にする「半定型」の検索機能も付け加えました。
このような検索業務の設計において、とりわけ優れた特長を示したのが、柔軟な分析を少ない開発工数で実現できるAlphabloxです。分析結果をMicrosoft® Excelのファイル形式で自在にエクスポートできることに加え、Alphablox自体が分析結果をグラフ表示できることから、統計的な資料が直感的にわかりやすくなり、営業店のユーザーにも好評を得ています。「旧システムに比べると、かゆい所に手が届くようなツールです」と小糠氏は言います。

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導入効果

谷本 俊治氏

日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービス
島根システム部
システムズ・エンジニア
谷本 俊治氏


システム開発部隊が全員Javaを使いこなし、
全体の技術力と開発効率を大幅に向上


島根銀行は、ホスト・システムの運用管理をIBMデータ・センターにアウトソーシングするとともに、システム開発・運用・保守については、日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービス株式会社(以下、日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービス)にスタッフを出向させ、アウトソーシングしています。顧客情報自由検索システムの更改プロジェクトでは、日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービスで業務に就いているスタッフを対象に、Alphabloxの活用法やJava™プログラミングなどの技術力を強化し、できる限り自分たちの手で開発・運用・保守を行うことが当初からの課題でした。
新システムでは、エンドユーザーが使う検索機能の多くが、各行員のPCにインストールされているブラウザー(Microsoft Internet Explorer)で動作するJavaアプリケーションの形で提供されます。「Webテクノロジーを利用した本格的な開発プロジェクトは、日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービスでも初めてのことでした」と語るのは、日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービス島根システム部システムズ・エンジニア 谷本俊治氏です。「Alpabloxでは、多くの分析機能がパッケージ化されて提供されるため、ゼロから開発するよりもはるかに扱いやすく、生産性を高めてくれます」と谷本氏は強調します。
林 哲人氏

日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービス
島根システム部
システムズ・エンジニア
林 哲人氏


谷本氏と一緒に開発チームの中心メンバーとしてプロジェクトを支えたのは、日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービス島根システム部システムズ・エンジニア 林哲人氏です。日本アイ・ビー・エム共同ソリューション・サービスの開発部隊全員がJavaに習熟して全体としての技術力を高め、またデータベース構築と運用に関する技術を得るために、林氏も谷本氏も、今回のプロジェクトを技術支援したIBMソフトウェア・サービスの担当者から徹底的に知識やノウハウを吸収し、IBMとの間に強固な信頼関係を築くことができました。


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将来の展望


勘定系以外にもデータベースを拡充し、
営業現場が戦略的に活用できるシステムを目指す


2006年9月、新しい顧客情報自由検索システムの運用が開始されました。ログ管理のデータからは、旧システムよりも利用者数、利用頻度ともに増加していることが明らかですが、サービス開始後の1カ月間、新システムの操作方法に関する問い合わせは殆どありません。シンプルで直感的に理解できる操作性の実現を目指したことに加え、行内のリアルタイム・コラボレーション・ツールとして活用されているLotus®Sametimeを通じて新システムの利用ルールの徹底を図ったことが成果を挙げました。
同行のシステムを統括する飯塚氏は、「各営業店の現場に立つ若い担当者は、すでに高いITリテラシーを身に付けています。これからは、利用者がより高度な新システムの活用法を工夫していくでしょう。そのためにも、既存のデータベースを一元管理できるよう、システムの基盤整備を進めていくことが課題」だと、期待をこめて語ってくれました。開発をリードした小糠氏は、2006年10月からは営業現場をサポートする業務企画グループに配属され、これからはシステムの利用者側に立って、より戦略的な分析データの活用促進に努めます。顧客情報自由検索システムは、小規模でありながら、地域の顧客ニーズを先取りし、銀行業務全体の活性化と戦略的なビジネス展開に向けた起爆剤となるでしょう。

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お客様情報

お客様名: 株式会社島根銀行
所在地: 〒690−0842島根県松江市東本町二丁目35番地
URL: http://www.shimagin.co.jp/
概要: 会社概要/1915年の設立以来、地域に根ざした金融機関として発展を続け、34店舗を展開し(県内25店、鳥取県9店)、482名(2005年12月末現在)の従業員を擁しています。金融ビッグバンや地方の時代が進む中、企業価値と健全性を高め、“地域金融のホームドクター”として、信頼され、愛される銀行をめざしています。

株式会社島根銀行ロゴ


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製品・技術情報

 ハードウェア:
IBM eServer xSeries 226 詳しくはこちら

 ソフトウェア:
DB2 Universal Database WSE V8.2 詳しくはこちら
WebSphere Application Server V6.0 詳しくはこちら
DB2 Alphablox V8.4 詳しくはこちら
DB2 QMF for Windows V8.1 詳しくはこちら

 サービス:
IBM ソフトウェア・サービス 詳しくはこちら

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本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。

IBM、IBMロゴ、DB2、DB2 Universal Database、eServer 、OS/2、WebSphere、xSeriesはIBM Corporationの商標。
MicrosoftはMicrosoft Corporationの米国およびその他の国における商標。
JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴはSun Microsystems,Inc.の米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標。
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