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ホクシン株式会社

IBM eServer i5,IBM iSeries Siteの導入で、業務プロセスの<見える化>を図り、全社的な情報の共有化と有効活用を実現


掲載日 2007年3月29日

社屋

ホクシン株式会社 社屋
国内はもとより、世界でも、その技術力が高く評価されている住宅建材素材メーカー、ホクシン株式会社(以下、ホクシン)。主力製品であるMDF(Medium Density Fiberboard:中質繊維板=木材繊維を特殊な接着剤と共に熱圧・成板したもの)の分野では、1972年の製造開始以来、国内では首位を維持し続けています。
ユーザーには日本ではトップ・クラスの建材メーカーやハウス・メーカーが名を連ね、同社の技術力と品質の高さを証明しています。MDFは、こうした建材メーカーなどで2次加工され、床材、ドア材、壁材、デスクやテーブルの天板、さらには高級ファニチャーなどに用いられ、広く暮らしにも浸透しています。
国内ではトップのホクシンも、一直線の右肩上がりで成長路線を走り続けてきたわけではなく、2000年には経営危機に見舞われたことがありますが、果敢な経営改革を打ち出し、それを乗り越えて現在に至っているのです。こうした経験をも踏まえ、同社ではIT戦略とも連携させながら2005年より全社的なイノベーションを敢行。「成長」「イノベーション」「環境」というキーワードに集約させ、それを遂行するためのプロジェクトをスタートさせました。
そして、それらを実現していくITシステムとして同社が採用したのがIBM eServer™ i5(以下、eServer i5)とIBM iSeries™ Service Integration Template for Enterprise solution(以下、iSeries Site)なのです。



お客様ニーズ ソリューション 導入効果

将来の展望 お客様情報 製品・技術情報

お客様ニーズ


平良秀男氏

ホクシン代表取締役社長
平良 秀男氏


トップ・シェアーの維持から、さらなる成長へ

シェアーを維持するだけでも成長は不可欠ですが、さらなる成長を目指すためには何が必要なのか。この最重要課題に取り組むために、ホクシンは全社的なイノベーションを断行しました。
「これまでトップを維持できたのは技術力だと思います。社会の構造やニーズはめまぐるしく変化しており、それとともに私たちのお客様のご要望も変化しています。こうしたことに当社はプラント、技術者、工場、研究開発などのスタッフが一丸となって対応し、技術開発を続けてきました。これがトップ維持の一番の理由だと思います。海外メーカーとの提携も積極的に進めてきました。しかし、当社は現在、踊り場にいるという認識が私にはあります。これをもう一度確実に成長のステップに上げなければならない。イノベーションしていかなければならないと思うのです。それで、『成長』『イノベーション』『環境』を掲げて今回のプロジェクトをスタートさせたわけです。『成長』とは利益を上げるということ、『イノベーション』とは技術だけでなく社員の意識も変えていくということ。さらに、将来にわたって持続可能な事業にしていくためには環境への配慮が不可欠であり、そのために『環境』を掲げています。もともと私たちの会社は廃材をチップにし、製品化しているリサイクル産業の会社でもあるわけですが、今後も環境適応企業として生き抜いていく為の設備投資や製品開発投資を続けていきます。成長とイノベーションと環境は、当社にとっては同時に解決しなければならない一つの事柄なのです。これにどう取り組むかが、今後の当社の経営の方向性と結果を決定づけるポイントになると考えています」と話すのは、ホクシン代表取締役社長 平良秀男氏です。
こうした経営課題に取り組むためにITシステムはどうあるべきか。今回のプロジェクトのリーダーでもあるホクシン取締役 GM常務執行役員 入野哲朗氏は、これまでの同社のITシステムの問題点を指摘しながら、次のように話しています。
「数年前、コンピューターの2000年問題がありました。当時は電算室と呼ばれており、経理のシステムも販売のシステムも独立していて連携という状態にはありませんでした。そこに2000年問題が到来し、本来なら99年のその時点でシステムの全体を見直さなければならなかったのですが、ホスト・コンピューターだけの更新で業務ソフトはそのままという中途半端な乗り切り方をしていました。しかも、これらの業務ソフトのほとんどはCOBOLでプログラミングされていて、当時の担当者が高齢ということもあって、彼らが社を去ってしまえば、まったくのブラックボックスになってしまう。また、例えば、営業がいろいろな注文を出して、このように直してくれと言っても、当時の担当者はまったく対応することができませんでした。5年先10年先を考えたとき、これは、かなり心配だなと思いました。これは、社長も一緒の思いで、2005年の4月に最新のコンピューター技術を身につけた若手を新たに電算室に配属し、本格的な対策に乗り出すことになったのです」
競合メーカーとの厳しいシェアー争い、さらにそのグローバル化と、2000年の経営危機脱却後もホクシンを取り巻く経営環境は決して楽観できるものではなく、これに対応できるシステムの構築は同社にとって急務の課題になっていました。

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ソリューション

システム図

システム図

販売、生産、経理、給与の基幹系業務のすべてをサポート

2005年12月、ホクシンがこれまで使っていたホスト・コンピューターは保守切れを迎えることになります。しかし、そのホスト・ベンダーの対応は2000年の時と同じで、新しいホスト・コンピューターへの切り替えを勧めるだけでした。IBMとの出会いも、ちょうどその頃でした。
「いろいろな経緯があり、初めてIBMと出会いました。指摘されたことは、ホスト・コンピューターの切り替えだけでは、7年前とまったく同じことの繰り返しになる、ということ。これには目からウロコが落ちる思いでした。そこで、これまで付き合っていたベンダーとIBMに他の2社を加えた、計4社で新システム構築のプレゼンテーションをしてもらうことにしました。当初は価格が問題となりましたが、最終選考では我々プロジェクトのスタッフ7人全員がIBMに挙手して、結果的にはIBMのシステムを導入することになったのです。実は当社の製品の見積価格も業界では高いと言われていますが、これは品質の良さのあらわれであり、IBMの総合的見積への考え方も、我々スタッフ及び経営にはなんとか理解できたということもあったかと思います」(入野氏)
こうして導入したシステムが eServer i5と、このサーバー上で稼働するソリューション・コアのソフトウェア iSeries Site。開発期間は2005年10月から2006年10月、サービスインは2006年11月でした。iSeries Siteは、すでに7,000社以上の導入実績があるIBM Packシリーズの技術とノウハウの蓄積をもとにプログラムや各種資料とヘルプ・デスクを統合したサービス。プログラムは構造が標準化されたスケルトン・プログラムで、カスタマイズが容易です。ホクシンでの対象業務は販売、生産、経理、給与で、基幹系業務のすべてをサポートすることになります。
「IBMの、このシステムは、最初はIBMに構築してもらいましたけど、そのノウハウを自分たちなりの方法で変えていくこともできます。これまでも、業務ソフトは我々でつくってきたわけで、そのときにIBMからどのようにコンサルティングしてもらえるか。これはたぶん大丈夫だろうと思ったのは、IBMのセミナーに参加したときに実感しました。システムを再構築する際は、必ずベンダーのコミュニケーション能力が問われますが、IBMの総合力をもってすると問題ないと。こうしたことも含めて、やはり、IBMが提案するシステムがホクシンには最もフィットするのではないかと思いました」(入野氏)

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導入効果

入野哲朗氏

ホクシン取締役
GM常務執行役員
入野 哲朗氏


蓄積データを使えるデータに<見える化>して経営戦略に

今回のシステム導入でホクシンが求めたことは、全社的な情報の一元化とその有効活用。これまでも、ホクシンではグループウェアによる情報の共有化を行ってきましたが、今回のシステムにより、そのデータが、より見やすくなったと言います。新システム構築の狙いでもあった、いわゆる<見える化>が実現できたということです。
「在庫や販売状況が、すぐに把握でき、理解できるようになり、これにより何を販売したら、どれだけの利益が出るかという収益管理がしやすくなりました。我々の工場には薄物ラインと厚物ラインがありますが、その中で、どういう品種のものを作ったら、どれだけ利益率が出るかがはっきりわかるのです。これは財務系のシステムと連携しているからできることです。それを営業が見れば、各品種の原価と販売単価を照らし合わせて、どちらが収益率が高いかが、わかりますから、効率のよい販売が可能になります。量さえ売れればよいという時代ではないですからね。収益管理などの<見える化>には、以前から取り組んできましたが、今回のシステムで、もう一つステップ・アップすることができました」(入野氏)
こうしたデータをエンド・ユーザーが自分で自由にエクセルで加工して使えるツールを利用することで、情報の一元化と、その有効活用が実現しました。
「以前は、帳票はテキスト・ファイルで出力して、それをエクセルで加工するという方法でしたが、ダイレクトにエクセル加工ができるようになったことは劇的な変化だと思います。財務系、人事・総務系、給与系、品質保証、生産管理、販売などのデータは全部サーバー収納されているわけですが、これまでは、それが引き出しづらく、使えないという状況にありました。これでは、知識の共有化ができず、知識も広がらないと、社長も気にしていたことなのですが、それが可能になったことはとても大きいと思います。また、営業が営業戦略を立てる際に、いろいろなデータを、いろいろなカタチで出してくださいと、以前はユーザーとして要求してきました。結果は求めていたものと違ったカタチのものが出てくるケースが多く、時間もかかりました。それが、今回のシステムにより、毎日の売り上げ、出荷状況、受注状況が翌朝、自分のデスクで見ることができるようになりました。今日、これくらい売れたから、最終的な売り上げがどれくらいになるかの予測もつき、経営の目でデータを理解できるようになる。出荷が遅れているなら、早めに出荷する必要があるな、ということが即座にわかるようになっています」と、こうしたことを可能にする業務システムの力を、入野氏は高く評価しています。そして、肝心なことは業務システムの考え方に合わせて、業務を変えていくこと。それがプロジェクトで掲げているイノベーションにもつながる、と入野氏は強調します。
また、営業、製造、経理、給与部門のシステム連携ができるようになったことで、「データ入力の二度手間がなくなり、業務プロセスが効率化しました。これも非常に大きな変化です」と話すのは、ホクシン企画室長兼営業業務部生産管理グループリーダー 西田文雄氏。
「システム全体を通して、レスポンスがかなり改善されました。以前なら、出荷指示の作業をさせた場合、それに容量をとられて他の作業ができなくなってしまうといケースがありましたが、それが一切なくなりました」と、西田氏はeServer i5のレスポンスの早さも高く評価しています。


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将来の展望


西田文雄氏

ホクシン企画室長兼営業業務部生産管理グループリーダー
西田 文雄氏


成長戦略や環境対応のための新たな知恵の創出へ

今後の展開について、平良氏は次のように話しています。
「工場には、たくさんの技術やノウハウが、また販売部門にはお客様情報が蓄積されています。これを、徹底的に<見える化>して、経営トップや各部門の責任者が迅速に意思決定を下せるようにしていきたい。おそらく、あと1年くらいで、新システムの能力に我々も追いつくのではないかと考えています。今は各現場からデータを上げさせて、さらに蓄積のボリューム・アップを図っている段階です。こうしたデータから成長戦略や環境対応のための新たな知恵も出てくるのではないかと期待と希望を持っています」
また、今回のプロジェクト・メンバーの大半が他の仕事と兼業でプロジェクトに携わっていて、「プロジェクトを、このような人員構成で、これまで成功裏に運営できたのはIBMという専門集団チームと組めたということと、彼らにIBMなりの考え方がうまく浸透していったからだと思います。当社のメンバー達がこうした共同作業を通じて得たことは大きく、今後のイノベーション全社展開のための大きな楽しみになっています」(平良氏)
新システム導入から約3カ月(2008年2月現在)。その効果が全社的に浸透していくのは、これからです。それとともに「成長 イノベーション 環境」というキーワードに集約されたプロジェクトも成果をあげていくに違いないでしょう。

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お客様情報

お客様名: ホクシン株式会社
所在地: 〒596-8521大阪府岸和田市木材町17-2
URL: http://www.HOKUSHINMDF.co.jp/
概要:

ホクシン株式会社

ホクシン株式会社は昭和6年創業・昭和25年設立の、日本を代表する住宅建材の素材メーカー。大阪証券取引所市場第一部及び東京証券取引所第一部に上場。生産品目はスターウッド(MDF)にスターウッドTFB(薄物MDF)。国内ではトップのシェアーを誇っています。

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製品・技術情報

 ハードウェア:
IBM eServer i5 詳しくはこちら

 ソリューション:
IBM iSeries Site 詳しくはこちら

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本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。

IBM、IBMロゴ、eServer、iSeriesはIBM Corporationの商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標。
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