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株式会社ネットプライス

POWER プロセッサー・サーバーにリプレースし処理速度が2〜3倍に向上


掲載日 2007年5月17日

本社入居ビル

本社入居ビル(恵比寿ビジネスタワー)
近年、インターネットを介した新たなスタイルのビジネスが次々に登場してメディア等をにぎわせています。
そうした中、「ギャザリング」という他に類を見ないe-コマース手法を展開し、着実に成長を続けているのが株式会社ネットプライス(以下、ネットプライス)です。
ギャザリングとは、一言でいうなら、ネット上で“共同購入”を行うことで商品をより安く購入できるショッピングの仕組みで、「ユーザーの自発的なコミュニケーション(口コミ)による集客力と、消費者の購買力(バイイングパワー)を活用したネットならではの販売モデルです」(“株式会社ネットプライス決算説明資料”より)。
具体的には、ソリューションにある図の例からも分かるように、メーカー希望小売価格が12,000円の商品でも、PCや携帯電話から申し込みを行う購入希望者が多ければ多いほど、その数に応じて価格が8,800円、7,800円などと段階的に安くなる、という仕組みです(個数、価格の設定は、あくまで一例です)。ネットプライスはこの仕組み全体の運営、すなわち、システム構築を含むショッピング・サイトの構築/運営に始まり、提携ベンダーからの商品の調達、ユーザーへの商品の発送などのすべてを自社で手がけています。この、まったく新しいタイプのe-コマース・ビジネスの成長を支えて いるのがIBM System p™ のサーバー群です。



お客様ニーズ ソリューション 導入効果

将来の展望 お客様情報 製品・技術情報

お客様ニーズ


竹内拓氏

株式会社ネットプライスドットコム
インフラ開発管理室長
竹内拓氏


複雑なSQLを実行する会員データベースでは、IAサーバーよりもPOWER™ マシンの方が優位、と結論

「ギャザリングについてのシステムは、2000年3月のサービス開始以来、常に見直しを行っていて、今回導入したシステムも、作り直して4回目ぐらいのシステムなんです」と、ネットプライスドットコムインフラ開発管理室長の竹内拓氏は語ります。
「ネットプライスでご紹介している商品というのは、基本的に、販売期間は1週間だけ。毎週火曜日から新しい商品の販売が始まり、翌週の火曜日に締め切られます。ですからシステム的には、どうしてもこの“火曜日”というタイミングに処理が集中する構造となっているのです」(竹内氏) より詳しくいえば、ネットプライスのショッピング・サイトには、毎週火曜日の午後1時に新しい商品ラインアップが公開され、その回の販売が始まります。ユーザーはこのサイトを訪れ、週に何回(何点)でも気に入った商品の申し込み(購入)を行うことができます。
その後、翌週火曜日の午後1時にその回の販売が締め切られて、販売個数の最終的な集計を開始。販売個数が確定したら各ベンダーに対して商品の発注を行い、ベンダーからの納品を受けて、各ユーザーに商品を発送する―という流れになります。また、全体の集計作業の際には、1人のユーザーが複数の商品を購入した場合の“名寄せ”作業も発生します(ネットプライスでは、1週間の間に1ユーザーが複数の商品を購入した場合は、基本的に、商品を同梱して配送しています)。「サービスを開始した当初は、こうした集計や名寄せといった締め処理のすべてを火曜日にまとめて行うバッチを組んで対応していましたが、時間が経つにつれて、この処理が追いつかなくなり始めたのです」(竹内氏)
この事態を受け、ネットプライスではシステムの改修に踏み切りました。例えば、従来は火曜日までためて一気に行っていた名寄せ処理を、ユーザーが申し込みをしたその瞬間に、他に購入した商品はないかを検索して処理を行うといった、締め処理業務の分散化を図りました。またこの時、サーバーのリプレースにも着手し、会員データベース用のサーバーにはIBMのブレード・サーバーIBM BladeCenter® HS20を選択、これに接続するSANストレージとしてIBM TotalStorage® FAStT600ストレージ・サーバーが採用されました。同時に、IBM BladeCenterが担う会員データベースのソフトウェアには、やはりIBMのDB2® Express Editionが搭載されました。
こうして、それ以前に比べれば大きくパフォーマンスが改善されたシステムが、いったんは完成しました。しかし、複雑なSQLが実行される会員データベースでは、ビジネスの成長とともに徐々にCPU負荷が高まり、処理が重い状況を解消する方法が再び模索され始めました。
そうしたご相談をネットプライスから受けた日本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)では、高負荷が続く会員データベース・サーバーにおいて、Intel® のIntel Xeon® プロセッサーとPOWER5™ プロセッサーとのパフォーマンス比較を実施。その結果、POWER5プロセッサーの方が、コンテキスト・スイッチの切り替えを高速化することで明らかにSQL処理の効率\がよくなり、スループットも向上する、とのベンチマーク結果を得ました。この結果を受けたネットプライスは、当時のIBM eServer pSeries®(現在のSystem p)の一員であるOpenPower™ 720へのリプレースを決断。こうして、OpenPowerによる新システムが構築され、2004年のクリスマス・イブ、12月24日からサービスを開始しました。

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ソリューション

Linux® への真摯な取り組みと、確かなサポート力、総合力の点でIBMを選択

「Intelチップ・セットからPOWER5チップ・セットに替わった時には、本当にドラスティックな変化が起きたことが実感できました。処理スピードにしても2~3倍は確実に速くなり、“本当にIBMさんの比較資料にあったとおりだ”、と(笑)」(竹内氏)
また、ネットプライスでは元々、会社設立当初からすべてのシステムでLinuxを採用しており、この時も社内のシステム要員の方にとってなじみ深いLinuxに特化したサーバーである、ということもあってOpenPowerを選択。
「Linuxが活用できるサーバーというだけなら、正直なところ、他のメーカーさんの製品でも構いませんでした。実際、他社さんも選定候補に上がっていました。しかし、UNIXサーバーはおろか、メインフレーム・サーバーでまでもLinuxを活用できるようにと取り組んでいるIBMさんの姿勢から、“他のメーカーとは違って、Linuxユーザーの声を真摯に受け止めてもらえそうだ”と感じたためIBM製品を選択しました。
IBM BladeCenterの時からDB2を利用していて、会員データベースでは引き続き活用したいと考えていたので、その親和性を考慮したという点も作用しています。さらに、これはIBM BladeCenter上でDB2を利用しようとしていた時のことですが、システムのリリースが間近に迫った頃、日本IBMの技術員の方が、弊社の人間と一緒になり、徹夜までしてデータベースの細かなチューニングを手伝っていただいたことがありました。そうした確かなサポート力や、ハードウェア/ソフトウェアのすべてを一手にお願いできるという総合力の観点からも、IBMさんにお任せすることにしたのです」(竹内氏)

図1. ギャザリングの仕組み

図2. ギャザリング事業のビジネス・フロー


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導入効果

POWERプロセッサーのパフォーマンス+キャパシティー・オンデマンドの経済性

OpenPower導入と前後して、ネットプライスでは、それ以前から進めてきたメディアへの露出戦略をより積極的に展開し始めました。テレビ等のメディアに露出した直後はサイトへのアクセス数が急増するのが常であり、特に全国ネットのニュース番組やワイドショーで紹介された直後には、一時的に通常の20~30倍にも跳ね上がることもしばしば でした。
そこで、そうした突発的な大量アクセスに備えるため、POWERマシンの威力を実感したネットプライスでは、OpenPower導入後しばらくして、同じPOWERマシンであるIBM System p5 570 とSystem p5 505 Expressの採用を決定。会員データベースのさらなる増強を図りました。この時注目されたのは、処理のピーク時にプロセッサー・パワーなどを 柔軟かつ自動的に増強できる「キャパシティー・オンデマンド」の機能でした。「その頃、メディア露出に伴う急激なアクセス増により、POWERプロセッサーといえども、例えば8CPUは欲しいような負荷がたびたび発生していました。しかし、8CPUが常時必要なわけではなく、通常は4CPUで十分。さてどうしようか、と思案していました。 そんな時、通常は4CPUで機能させておき、必要に応じて、“未利用だったCPUを利用可能にできる”というキャパシティー・オンデマンドの話を聞きました。しかしOpenPowerは4CPU以上は搭載できないので、それなら同じPOWERマシンであるSystem pはどうかということなり、System p5 570をオンデマンドで8Wayまで切り替え可能な設定にして導入しました」(竹内氏)
また同時に、より信頼性の高いシステムとするため、System p5 505 Expressを導入し、冗長化を実施。このIBM System pの増設と、これらへの会員データベースの移行も2006年4月に完了し、無事サービスインを果たしました。
「それ以降‐‐というより、OpenPowerの導入時から今日まで、例えば“ディスクがとんだ”といったような障害は、一度も発生していません。その辺、やっぱりSystem pは堅牢にできていますね」(竹内氏)


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将来の展望


日本で3,000万人が注目するネットプライス、次に目指すのは“世界”

現在、ネットプライスは、購入アイテム数にして平均で月間25万アイテム前後の販売実績を有し、ユニークな会員数は約100万人、オーディエンス・ベースでは約3,000万人が注目するコマース・サイトにまで成長しています。
しかしもちろん、ギャザリングを中心とした活動は、今後もますます幅広く展開していく予定とのこと。「例えば国内には今、7,000~8,000万人のネット・ユーザーがいると言われています。そこから考えると、弊社の会員数はまだ、日本のネット・ユーザー全体の数%でしかない。ギャザリングの仕組みというのは、お客様が増えれば増えるほど、ユーザーの皆様はもちろん、メーカーさん、ベンダーさんもハッピーになる仕組みですので、もっとどんどんこの仕組みを広げていきたいと思っています」(竹内氏)
さらには、国内ばかりでなく海外に向けても、このサービスを展開していきたいと検討しているとのこと。“流通分野も手がけるネット共同購入サービス”という、おそらく世界でも例のない仕組みのもとに展開しているe-コマース・システムだけに、海外ユーザーへの浸透が実現すれば、驚くほどの急展開を遂げることも夢ではないかもしれません。そしてその時も、ネットプライスの“世界戦略”は、IBM System pのサーバー群が支えていることでしょう。

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お客様情報

お客様名: 株式会社ネットプライス
所在地: 〒150-0013東京都渋谷区恵比寿1-19-19恵比寿ビジネスタワー17F
URL: http://www.netprice.co.jp/
概要: 「ネット時代の流通」をテーマに、インターネットと流通(コマース)の新たな地平を切り拓くネットプライス・グループ。グループ企業全体の統括・運営等を行う株式会社ネットプライスドットコムを中心に、時代に即したユニークなコマース事業を次々展開し成長を続けています。そのネットプライス・グループの中核企業として、PCや携帯電話からアクセス可能な、ギャザリンゲという手法による個人向けのECサイトを展開しているのが株式会社ネットプライスです。20代後半から30代の女性層を中心に、着実に顧客層をつかみ、2006年度(9月期)の売上高は114億円超に達しています。

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製品・技術情報

 ハードウェア:
IBM System p 詳しくはこちら

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本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。

IBM、IBMロゴ、DB2、BladeCenter、OpenPower、POWER、POWER5、pSeries、System p、TotalStorageは、IBM Corporationの商標。
Intel、Intel Xeonは、Intel Corporationまたは子会社の米国およびその他の国における商標。
Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における商標。他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標。
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