みずほ情報総研株式会社災害対策も視野に入れ、数百テラバイトものデータを、階層ストレージ・システムにより低コストで管理 掲載日 2007年12月17日
リアルからバックアップまでのデータを Tivoliで一貫して統御 階層型ストレージ・システムの構築、その制御用ソフトウェアの選定に当たり、みずほ情報総研ではIBM以外の製品も検討したとのことですが、すでにバックアップ環境でTivoli Storage Managerを活用していたという実績からTivoli Storage Manager HSM for Windows採用を決定しました。 「今回のシステム構築では、リアルにデータを扱うファイル・サーバーのストレージ部分と合わせてバックアップのストレージ・システムも全面的に入れ替える必要がありました。というのも、これまでのバックアップの容量は数テラバイト程度でしたが、将来を考えれば数百テラバイトにも耐えられる容量の確保は必須です。バックアップ環境では、すでにTivoliを活用していましたので、その運用に私たちは習熟していました。階層型ストレージ・システムの制御用ソフトウェアとしてもTivoli製品を採用したのは、今までの運用の流れを踏襲でき、リアルからバックアップまでTivoliで一貫して統御できるメリットは大きいと考えたからです」と、井田氏は導入の経緯を話しています。 導入のための企画開発を始めたのは、2006年11月。システム構築の一連の作業はIBMのビジネス・パートナーである住商情報システム株式会社(以下、住商情報システム)が担当しました。今回のシステム構築のポイントについて、みずほ情報総研 IT統括部 企画担当 米山龍二氏は次のように話しています。 「システム構築を始めた時点で、6テラバイトのストレージ容量に対して5テラバイト強のデータが使われており、容量的にも大変逼迫(ひっぱく)していたので、一刻も早く作業を進める必要がありました。時間との戦いでもあったわけです。しかも、移行・変換処理しなければならないデータは、私たちがこれまで体験したことがないほどの大容量です。そこが今回のシステム構築の一番のポイントになりました。当然ながら、その間、ユーザーの仕事に影響があってはいけません。いろいろ厳しい条件があったのですが、住商情報システムには要件定義に始まり、設計・構築・テストに至るまでサポートしていただき、おかげさまで予定通り2007年3月にサービスインすることができました。導入後も問題なくシステムは稼働しています」
大容量ストレージ・システムを構築して、 3〜4割の初期投資コスト削減を実現 みずほ情報総研の階層ストレージ・システムは、今回新たに設けられた低速ストレージと既存の高速ストレージとで構成され、Tivoli Storage Manager HSM for Windowsで統御されています。ユーザーはデータを重要度に応じてランク付けをしたディレクトリーに保存するだけです。Tivoli Storage Manager HSM for Windowsにより自動的にアクセス頻度の高いデータは高速ストレージへ、そうでないデータは低速ストレージへ格納。その低速ストレージにデータを移動させるポリシー設定はIT統括部が行っています。低速ストレージのデータにアクセスする場合は、高速ストレージ上のリンクファイルにアクセスすれば、低速ストレージ上のリンクされた実ファイルが高速ストレージに移動し、高速ストレージ上からファイルを受け取れる仕組みになっています。 しかし、低速ストレージへアクセスした際のレスポンス・タイムがどの程度かが懸念された、と井田氏は次のように話しています。「大容量化が実現したことにより、各ユーザーから、もう1テラバイト増強したいというリクエストにも柔軟に対応できるようになりましたが、低速ストレージのデータにアクセスする場合に、ユーザーにはどのくらいストレスがかかるのかが実は心配でした。ところが、ユーザー側にも、あまり使わないデータを高速ストレージに格納しておくのは、もったいないという意識があり、レスポンスに対してのユーザー側からの苦情は今のところありません」 また、階層ストレージ・システムの投資コストに関して、井田氏は次のように話しています。「通常のストレージ・システムを増強するのに比べ、初期の投資コストで、だいたい3割から4割は削減できています。今後、100テラバイト、200テラバイトと容量を拡張していった場合はハードウェアにかかる費用が大きくなってきますので、その中のストレージのコストは5分の1ぐらいになるのではないでしょうか」
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