IBM

株式会社M-TEC

IBM iSeries Siteによって業務システムを統合。BIツールの導入で各部門ごとの予算管理も実現


掲載日 2007年9月13日

 

 
モータースポーツ分野で世界的に有名な「無限」ブランドで自動車関連の事業を展開するのが、株式会社M-TEC(以下、M-TEC)です。レースカー用エンジンから、公道用車両のチューニングパーツ、アクセサリーに至るまで、多様な製品を開発、販売しています。
M-TECでは従来、販売や経理、購買など、各部門で個別に業務システムを導入、運用してきました。しかし、それぞれの連携がなく不便であったことから、日本IBMのIBM iSeries® Siteを導入し、各業務システムを統合して業務間の柔軟な連携を実現。さらに、BIツール「WebReport」(開発:日本ビジネスコンピューター株式会社、以下、JBCC)を採用し、売れ筋商品の分析や部門ごとの予算管理がリアルタイムに行えるようになりました。



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お客様ニーズ


オンライン販売を開始するにあたり、統合された基盤を構築したい

M-TECは、世界的な自動車メーカーである本田技研工業株式会社(以下、本田技研工業)と密接な関係を保って事業を展開しています。サーキットにおいて、本田技研工業の車体にM-TECがエンジンを提供するだけでなく、本田技研工業が一般向けに販売する自動車に対しM-TECがチューニングパーツやアクセサリーを企画・開発し、それを本田技研工業の系列ディーラーで販売するなど、その関係は非常に幅広いものとなっています。

本田技研工業との関係が強化されたのは、2001年頃だったとのことです。M-TEC 管理部 情報システム室 係長の渡辺茂樹氏は、「自動車アクセサリー品に関する規制緩和を受けて、正規ディーラーでも純正以外のパーツを扱う店が一気に増えたのです」と語っています。

そして、本田技研工業系ディーラーでは、無限ブランドのパーツを扱う店が急増しました。しかし、販売店が増加することで、思わぬ問題も生じました。 「それまでの主な販売先だった自動車用品店に関しては、間に問屋が入っていたので、直接の取引先としては少数でした。しかし、ディーラーとの取引が始まると、各店舗からそれぞれ個別に注文が入り、当社の営業部門に大きな負担がかかるようになったのです」(渡辺氏)

ディーラーにお客様が集まるのは、主に土日です。M-TECの営業部門では、月曜に大量の注文FAXや電話を処理する必要に迫られました。FAXの注文をシステムに手で入力する際には、ミスもあり得ます。その対策として、オンラインでの販売を行えるようシステムの改良が計画されたのです。

一方、それまでのM-TECの業務システムは、販売や経理、購買などの業務ごとに別々のパッケージが用いられており、相互の連携はありませんでした。

「各システムが同一のサーバー上にありながら、まったく別々に稼働していたのです。だから、例えば部品の仕入れ価格を知りたければ購買担当者に聞く以外にありませんでした。営業や経理に関する情報も同様で、それぞれの部署に聞かねばならなかったのです。さすがにこれでは不便ですから、オンライン販売の導入と同時に、業務システムも統合することにしました」(渡辺氏)



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ソリューション

iSeries Siteによって業務システムを統合、BIツールの活用で売れ筋や予算の管理にも着手

M-TECの業務システム基盤として選ばれたのは、JBCCが提案したIBM iSeries Siteでした。

「オンライン販売の導入に際して、各社の提案を受けていましたが、JBCCの提案内容はERPとしての仕組みを重視しているという点が最大のポイントとなりました。これまで使ってきたサーバーOSはベンダーの都合に左右され、OSのバージョンアップでデータの継承が難しくなるなどの点がいやでしたから、長く使えるという意味でもIBM System i™ は良いと考えています」と、渡辺氏はその選定理由を説明しています。

業務システムの更新は、2004年から順次行われています。まず、2004年1月に、販売管理およびオンライン販売、営業用システムが稼働しました。同時に、JBCCのBIツール「New WorkFriend-FX」がまず導入され、営業部門の約10名が利用し始めました。New WorkFriend-FXは業務システム上のデータを自由に抽出し、高度な分析を行えるようにするツールで、Microsoft® Excelから操作できるようになっています。どの店が何の商品をいくつ買ったか、品物別に何が売れているか、さらに地域別にはどうなのか、といった分析を行い、営業部門からの発注数量を決めるのに役立っているとのことです。

その後、2006年1月にかけて経理や購買システムがiSeries Site上に移行され、生産管理や会計に用いられるようになっています。そして、WebベースのBIツール「WebReport」と、JBCCがカスタム開発した社内ワークフローシステムが導入され、約200名の全社員が利用する業務基盤が整いました。

「WebReportは、例えば管理職が自分の管轄する部署でどれだけの予算を消化しているのか、部下の誰がどのような品物をどれだけ買っているのか、といった管理に用いられています。また、経理部門では各部署ごとの予算や在庫、購買部門では当日の受入件数や検収した数などのデータを管理するために用いられています」と渡辺氏は言います。

なお、iSeries Siteの画面上でも同じような管理は可能ですが、データを抽出した後はExcelで処理したいというニーズもあり、個別のツールを活用することにしたそうです。また、WebReportを選んだのは、業務システムへのアクセス定義ファイルを管理者である渡辺氏が作成・管理できることから、セキュリティー上の懸念が少ないという理由もあります。

「New WorkFriend-FXでは、エンドユーザー自身がアクセス定義ファイルを作成しますから、業務システム上のデータを全て見ることができるのです。当初は営業部門だけだったので、まだよかったのですが、全社員が使うようになれば、セキュリティー上の問題も生じてきます。セキュリティーに対する社会的な要請は強まってきていますから、しっかりアクセス権限を管理できるWebReportの方が良いと判断しました」(渡辺氏)

こうした理由から、これまでNew WorkFriend-FXを使ってきた営業部門でも、定義ファイルを作成でき次第、WebReportに移行していく方針だとのことです。



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導入効果

リアルタイムで確実な予算管理、レース部門などでの予算オーバーをなくす

「エンドユーザーの反応は上々」と、渡辺氏はWebReportを評価します。

「それまで、予算管理をするには、紙ベースで管理している数字を、電卓で計算する必要がありました。どこまで処理しているか、きっちり分からないこともあったようです。それが、WebReportを使うようになってからは、リアルタイムに分かるようになりました。特にレース部門の社員は、1秒でも速く走れるようにと、ついつい高額な部品を多数発注してしまいがちで、予算をオーバーすることもありました。それが、WebReportのおかげで抑えられるようになったのです」

一方、ワークフローシステムでは、これまですべて紙で処理されていた社内の依頼書が完全に電子化されたほか、発注依頼などの処理と同時にiSeries Site上の会計システムに自動仕訳を行って取り込めるようになったなど、大幅な省力化が実現しています。

「iSeries Siteを導入してからは、引っ張り出せるデータが増えたので、データの活用が広がりましたね。もちろん、特に大きなトラブルはありませんし、細かなトラブルに関してもJBCCにサポートしてもらっているので安心して使えます。当社では4カ所に倉庫を持っていますが、JBCCは全国サポートですから、各拠点に置かれたシステムも含めて対応してもらっているという点も大きいですね」(渡辺氏)


システム構成図


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将来の展望


取引先への情報開示にもWebReportを活用していきたい

M-TECでは、受発注業務をさらに効率化するため、今後はEDIの導入も検討していると渡辺氏は言います。

「現在、購買部門では、自動FAXシステムを使っています。画面上のボタンを押して発注したら、FAXが自動的に送信される仕組みですが、きちんと発注先に届いたかどうかが分かりにくいのですね。これをEDI化して、確実性を高めたいと考えています。また、WebReportを活用して、取引先との情報交換に使えないかとも検討しています」

M-TECは、業務の性質上、高度な技術を持つ大企業に発注をする機会が多いそうです。

「当社ではさまざまな品物を、世界中から仕入れていますが、普通の企業の発注とは違い、相手の方が大きいのです。そして、当社から発注する数量は、発注先からみれば少数ロットですから、生産してもらうにしても量産ラインでなく、試作ラインで作ってもらうことも多いのですね。その試作ラインにきっちり入れてもらうために、われわれの情報を見てもらうことが大事だと考えています。また、発注だけでなく受注側に立ったときでも、リアルタイムの在庫数量を見せるなどの形で役に立ちますから、こういった部分にも、今のシステムで対応していければと考えています」(渡辺氏)

M-TECでは今後、「無限」ブランドでのコンプリートカー販売も計画しています。高い付加価値をつけた自動車の販売で、ブランド競争力を高めていきたいという考えです。渡辺氏は、その販売概要を簡単に説明してくれました。

「販売チャネルは本田技研工業系ディーラーですが、今のところは1県1店舗くらいに限定する方針です。他の自動車と無限の自動車は、汎用OSサーバでなくSystem i、というくらいの違いになると考えていますから、その無限ブランドを大切にしてくれる店にこそ扱ってもらいたいですね」



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お客様情報

お客様名: 株式会社M-TEC
所在地: 〒351-8586埼玉県朝霞市膝折町2-15-11
URL: http://www.mugen-power.com/
概要: 「無限」ブランドを冠し、モータースポーツを中心とした自動車自動車関連の企画・開発・製造などを手掛けています。自動車レース用エンジン開発やサーキットにおける技術サービスなどの自動車レース関連から、公道走行用車両のチューニングパーツ、アクセサリーなどの開発・販売まで、本田技研工業との緊密なパートナーシップで事業を展開しています。


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ビジネス・パートナー

法人名: 日本ビジネスコンピューター株式会社(JBCC)
所在地: 〒144-8721東京都大田区蒲田5-37-1
URL: http://www.jbcc.co.jp/
概要: お客様に真にご満足いただける"ベスト・サービス・カンパニー"という企業ビジョンを目指し、コンサルティング、インテグレーション、マネジメントの各サービス」を連携させ、経営課題にワンストップで応えるトータル・ソリューション・サービスをを日本全国に提供しています。

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製品・技術情報

 ハードウェア:
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 ソフトウェア:
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WebSphere 詳しくはこちら

 ソリューション:
WebReport 詳しくはこちら
New WorkFriend-FX 詳しくはこちら
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本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。

IBM、IBMロゴ、DB2、iSeries、System i、WebSphereはInternational Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。
MicrosoftはMicrosoft Corporationの米国およびその他の国における商標。
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