株式会社八十二銀行IBM BladeCenterの導入によるサーバー統合で、情報活用の基盤をシンプル化。 管理運用コスト削減とセキュリティー対策強化を実現 掲載日 2007年12月18日
サーバー冗長化による高い耐障害性を確保しつつ、 設置場所の省スペース化を実現 新システムの検討段階では、従来は各営業店に分散配置されていたメールおよび文書システムのサーバーを本部に統合するか、分散配置のままにするか、運用性、利便性、コストの三つの観点から比較しました。さまざまな角度から検討を重ねた結果、すべての点でサーバー統合による集中配置が有利であることが判明しました。ハードウェアの選定に当たっては、スケールアウト構成による柔軟な拡張性を備え、設置場所の省スペース化を実現できるIBM BladeCenterを中心とするサーバー構成が採用されました。 システム構成の面から新システムの開発を担当した八十二銀行システム部 システム開発 上原羊司氏は、「運用管理の面から見れば、サーバー統合による集中管理が優れていることは明らかです。統合によってパフォーマンスが損なわれないようにするため、さまざまな検証を重ねました」と語ります。統合されたサーバーに万一トラブルが発生すれば、1営業店だけでなく、銀行全体の業務に支障をきたします。WAN環境でのパフォーマンス低下を防ぐ対策や高度な耐障害性の確保は極めて重要な課題でした。パフォーマンスの確保には、ファイル転送時間を大きく改善するWide Area File Services(WAFS)の導入が有効でした。また、耐障害性の確保には、サーバー冗長化対応ソフトとして、IBM BladeCenterとの親和性に優れた東芝ソリューション製ClusterPerfect EXを採用し、ダウンタイムの短縮を実現しました。
サーバー統合によりシステムの安定稼働を達成し、 セキュリティー対策の規範となる土台を構築 2005年4月から個人情報保護法が完全施行されたことに伴い、新システムでも法律に従い、財団法人金融情報システムセンター発行の「金融機関等コンピュータシステムの安全対策基準」(FISCガイドライン)に準拠した安全対策基準を満たす必要がありました。各種業務アプリケーションの基盤として、ユーザー管理・認証の統合を行い、アクセス制御の一元管理と共通認証(シングルサインオン)を実現することで新システム全体のセキュリティーを強化しました。その結果、旧システムでは月次処理していた人事情報が毎日、自動的に反映されるようになり、ユーザー管理の負荷が大幅に軽減されています。アクセス制御の一元管理と共通認証には、IBM Tivoli® Identity ManagerおよびIBM Tivoli Access Managerが採用され、サーバーの運用管理にはIBM Directorが採用されています。 「今回のユーザー管理・認証スキームは、これからの当行におけるシステム開発でセキュリティー対策の規範として役立つレベルに到達できました。意識とシステムの両面で、今後のセキュリティー対策のあるべき姿を描き出すことができた点が新システムの大きな成果の一つです」と長谷部氏は言います。また、サーバー統合により、サーバー台数も旧システムの180台から70台に削減され、コスト面でも大きな効果が生まれています。さらに、2006年8月のサービス開始以来1年余りを経た現在まで、営業店の業務に支障をきたすような大きなトラブルが1件も出ていないことも、綿密で周到な開発とテストが重ねられたことを証明しています。 上原氏も「ハード障害等があっても営業店の業務継続性が損なわれることはありません。またサーバー統合の課題である新システムへの移行もスムーズに完了しました」と付け加えてくれました。
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