株式会社八十二銀行システム部門と経営企画部門が二人三脚でポータル構築、行内コミュニケーションの「場」を創設 掲載日 2007年12月18日
既存の情報を徹底的に洗い出し、 すべての情報の入り口となるポータルに整理 旧システムは、(1)IBM Lotus Notes/Dominoデータベースを利用した業務アプリケーション、(2)融資支援システム、顧客情報汎用検索システム等のWebシステム、(3)インターネットで構成され、各行員が使用するパソコンのデスクトップ上にあるアイコンをクリックして個別にユーザー認証する必要がありました。新システムでは、各営業店のサーバーに分散配置されていたIBM Lotus Notes/Dominoデータベースのデータを、新たに本部に設置するブレードサーバーIBM BladeCenter®に集中するシステム構成とするとともに、IBM Lotus Notes/Dominoデータベース、Webシステム、インターネットの窓口を一本化し、情報を体系的に表示するポータル構築に取り組みました。 「経営企画部門を通じて営業店・本部のニーズを確認しながら、ポータルサイトのページ構成を決めました」と語るのは、八十二銀行システム部 システム開発グループ長 長谷部久夫氏です。このポータルサイトでは、銀行の長期経営計画をはじめ、コンプライアンス方針、支店長会議の役員訓示など、さまざまな経営情報を適切なタイミングで各行員に届け浸透させることを課題としていました。さらに、投資型商品に関する情報・知恵の共有を通じて、関連知識、推進ノウハウ、販売スキルを全行的に向上させようという狙いもありました。活発な議論を通じて、(1)経営方針や計画、通達などの重要情報を全行員に伝達する共有ページ、(2)行員が個人ベースで必要な諸手続やスケジュール、部門別掲示板などを表示する個人ページ、(3)利用可能なシステム一覧を表示するシステム一覧の3ページからなるポータルのページ構成が決まります。 このようなページ構成とすることで、旧システムではさまざまな通達の中に埋もれて見落とされることもあった重要情報が常に目立つようになりました。多様な情報を単に並列的に表示するのではなく、カテゴリー別・重要度別など、情報の用途に応じて一覧できるようにする工夫や、各行員のアクションが必要な情報については「実施日」や「報告日」なども表示するなど、情報の使い手の側に立ったきめ細かな配慮が行き届いています。また、IBM Lotus Notes/Dominoの情報検索機能を拡張し、IBM Lotus Notes/Dominoデータベースとインターネットを横断的に検索する機能も新たに提供されました。
「知恵の広場」の開設により、情報共有と コミュニケーションの「場」を提供 新システムでは、本部と営業店間のコミュニケーション、営業店同士のコミュニケーションを活性化し、営業店間での知恵や情報の共有を促進するために、「知恵の広場」と題したコミュニケーションの場が提供されています。このような場を創設するにあたって重視されたことは、本部と営業店の間で自由に受発信できる双方向性と、コミュニケーションの内容が誰にでも目に見えるようになる可視化の実現でした。ポータル上に構築された情報サイト「コミュニティ」(協働の場)は、IBM WebSphere Application Serverの導入を基盤として、リアルコム社製のREALCOM KnowledgeMarketをベースに開発されたものです。 「知恵の広場」には、「プロジェクト」と呼ばれる小集団での意見交換やプロジェクト管理を支援する機能が提供されています。「投資型商品は、預金や融資などと比較すると新しい営業分野でもあり、上司や支店長よりも実際にその仕事を行っている人が最も知恵とノウハウを持っています。同じ仕事を行い、同じ課題を持っている人同士が、物理的距離の制約を越えて互いに知恵とノウハウを交流することで、当行全体の営業レベルの底上げにつながるものと考えています。 また、本部からの一方通行だけではなく、検討の段階から自由にディスカッションできる場が生まれたことで当行の企業風土にも新しい風が流れ始めました」と田丸氏は言います。 ポータルサイト構築と並行して、セキュリティー強化と利便性向上を目的としたアクセス制御とユーザー認証・管理の一本化も進められました。近年、統合OAにはさまざまな業務アプリケーションが追加されてきましたが、旧システムでは、サブシステム別にアクセス制御情報を登録していたために、管理者に大きな負荷を強いる結果となっていました。新システムでは、ユーザー情報を一つのデータベースに集約して管理の一元化を行い、必要に応じていつでも一覧できるようにするなど、ユーザー管理業務を標準化しました。
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