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武蔵大学

武蔵大学と日本IBMが協業型プロジェクトを実現。実践的な情報基礎教育「デジタル協働学基礎」の運営を支援


掲載日 2008年1月16日

武蔵大学キャンパス風景の写真

武蔵大学キャンパス風景
都心にありながら自然に恵まれたキャンパスを持つ武蔵大学は、3学部8学科で約4,300人の学生を有する文系総合大学です。
同大学では「知と実践の融合」の理念の下で、社会人としての基礎力を育てる実践的カリキュラムの開発・展開に独自に取り組んでいるほか、情報教育にも力を注いでおり、新しい形態の情報教育を実施することを計画していました。
一方、日本IBMでは、高等教育機関へのスキル展開および企業との人材橋渡しを目的としたプログラムである「IBMアカデミック・イニシアティブ for System i™」を2006年夏に立ち上げ、大学との協業を検討していました。
こうして、武蔵大学と日本IBMの双方の構想が合致したことから、連携が実現しました。2007年9月には全く新しい授業である「デジタル協働学基礎」が開講されました。



お客様ニーズ ソリューション 導入効果

将来の展望 お客様情報 製品・技術情報

お客様ニーズ


武蔵大学と日本IBMとの産学連携により
経営シミュレーション形式の情報教育を開講


武蔵大学では、情報教育の将来構想について検討が進められていました。その結果、ワープロソフトや表計算ソフトなどの使い方を個別に教えるのではなく、与えられた課題の解決のために状況に応じたツールを適切に活用させることによって学生たちに情報スキルを身に付けさせると同時に、学生生活や社会生活に必要な問題解決能力も向上させることが必要であるとの結論に至りました。その経緯を、経済学部の加藤 美治教授(情報教育を担当する情報・メディア教育センター長兼務)と総務部長の小野 成志氏(プロジェクト発足時は情報・メディア教育センター事務長)は次のように話します。
「さまざまな情報技術をビジネスゲームの中に組み込むことを考えました。つまり、学生たちに仮想の会社を設立させて、実際に『もの』をつくらせるのです。そこでは、収益などの数字だけでなく、『もの』をつくることの楽しさや難しさ、そしてチームワークや自主性などのいわゆる“ソフトスキル”と呼ばれるものも学んでもらおうと考えました」 実際にこのプロジェクトが動きだしたのは2006年春でした。
日本IBMでも、実践的なITの授業を産学連携で提供し、学生のIT業界に対する興味を喚起することを目指して「アカデミック・イニシアティブ for System i」を準備していましたが、それが武蔵大学のニーズとまさに合致しました。それにより、2007年4月に武蔵大学と日本IBMとの協業が決定したのです。


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ソリューション

System i、Lotus Notes/Domino、
iSeries Siteにより本格的な経営シミュレーション授業が実現


今回の「アカデミック・イニシアティブ for System i」における特長は、ハードウェア、ソフトウェア、さらにはそれらを使った授業シナリオ開発へのコンサルティングも含めた総合的な協業の形態をとったことでした。ソフトウェアとしてはIBM Lotus Notes/DominoとSystem i向けのERPソリューションiSeries Site、ハードウェアとしてはSystem iを採用しました(IBM Lotus Notes/Dominoについては、日本IBMソフトウェア事業部が行っている「アカデミック・イニシアティブ」プログラムを活用しています)武蔵大学は、演習用ブース、受付、会議室、倉庫、およびサーバールームなどを備えた演習室を設置し、ThinkPadやTV会議などの最新IT環境を整備しました。また、加藤教授をサポートするティーチング・アシスタント(TA)として、日本IBMの6人のOB・OGがボランティアとして参加することとなりました。
「授業の際に、教員だけでなく実務経験のある方たちにもサポートしてもらうことで学生たちにメリットがあるのではないかと考えました。演習を補助してくれるだけでなく、長い社会経験で培われたノウハウを教えてくれたり、社会人と間近に接することで学生たちが社会人になるときの橋渡しになってくれるということを期待しました」(加藤教授)
実際に授業が開講したのは2007年度の後期(9月)です。ビジネスゲームのシナリオに沿って、この講義を受講している経済学部の1年生が3人または4人ずつのチームに分かれ、チームごとに自動車メーカーを設立し、工場長や営業課長などのロール・プレイングを実施しながら、企業理念や社名などを決めることから始めて、自動車の設計、製造(組み立て)、販売までを行うほか、会議やマーケティング、経理処理など、会社経営に必要なことを一通り体験していきます。また、各種情報の提供やメールなどについてはLotus Notes/Dominoを、生産管理や受注・売上管理、人事・給与・経理管理については国内でも7,000社以上の導入実績を持つiSeries Siteを使用するために、大学の授業といえども本格的な企業経営のシミュレーションを体験することができます。
「創造的な体験をさせるために、自動車をおもちゃのブロック用のCADソフトで設計した後にブロックで実際に組み立てていきます。シミュレーションされた世界の情報は、架空のニュース・サイトを用意して、『○○モーターショーにおける××モータースの新車発表』や『製造業に影響の出る社会現象』などの架空のニュースをLotus Notes®から配信して、情報を選択・活用する訓練にも活用しています」(加藤教授)
ニュース・サイトのほかにも、受講者とチームの管理、および課題の出題・提出・評価などを行なう演習管理システムもLotus Notes/Domino上に構築されていますが、同時に何社もの経営シミュレーションを実施するには自動化の仕組みが不可欠なので、今回の授業用のために独自に設計されたとのことです。

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導入効果

「デジタル協働学基礎」の受講により
学生たちの意識も変化


「デジタル協働学基礎」と名付けられたこの授業が開講してから2カ月余りが経過しました。加藤教授がつくりだした「デジタル協働学」という言葉に、この授業の目的が端的に表れていると話します。
「デジタル機器やデジタル技術の使い方はそれぞれ個別に学習してはいますが、どのような状況でどのように活用していけばよいかは理解されていないと思います。また、それらのツールを“協働”させることも習ってはいませんでした。そこで、バラバラに存在しているツールをうまく協働させること、そして、私たちの協働作業にデジタル技術を浸透させることを目指して考えた言葉が『デジタル協働学』です。学生たちにとっても授業の内容が科目名からすぐに分かるようにと名付けました」(加藤教授)
「デジタル協働学基礎」の授業で加藤教授が目指していることは三つあるといいます。まず一つ目は、情報技術の利用方法を個別に教えるのではなく、プロジェクトやミッション(任務や使命)を実施する過程で体系的に教えることです。二つ目は、日常生活や社会で仕事をするときに不可欠な、対人能力、洞察力、向上心といった試験の点数では測ることができない“ソフトスキル”を身につけさせることです。そして三つ目は、ビジネスに大切な感性に気づいてもらうことです。
「デジタル協働学基礎」を受講している学生たちにも変化が表れており、「一つの仕事に多くの時間を費やしていて、最初は時間内に課題を提出できませんでした。それまで、すべてを自分一人でこなそうとしていたからですが、チーム内で仕事を分担する大切さが分かってきたところです」という多くの学生の声を聞くことができました。また、「ITのすごさや、どこまでできるんだろうということに興味がわきました」という「アカデミック・イニシアティブ for System i 」が目指しているところのうれしい声も聞くことができました。
IBMのOB・OGも、「進み方が早い学生や遅い学生もいますが、総じて成長してきていますね。『デジタル協働学基礎』を受講している学生は非常に幸運だと思います」と学生たちに対しては高い評価をしています。また、「IBM時代に培ったビジネス・スキルやビジネス・マナーを、次世代を担う学生に還元するのは大変意義深いことです」「まだまだわれわれも若者に教えられます(笑)」などと、次世代を担う若者と社会人OB・OGとのコラボレーションへの期待感ものぞかせていました。


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将来の展望


2008年度以降の開講が決定し
「デジタル協働学」はさらなる広がりへ


この「デジタル協働学」はすでに2008年度にも開講されることが決定しています。
「2008年度には前期と後期にそれぞれ開講されますが、後期の授業は経済学部以外の学生にも開放される予定です。将来的には、製造業だけではなく学部の要望などに応じた業種にすることも考えています。あるいは、ビジネスゲームに特化したプログラムにしたりマーケティングを重視したプログラムにすることなどにより、2年生や3年生を対象とした授業にも対応できると思います」(加藤教授)
最後に、「アカデミック・イニシアティブ for System i 」の意義を加藤教授が語ってくれました。
「大学で過ごす4年間は人生で最も重要な4年間であると言えます。そこでコンピューターの使い方をきちんと理解した学生がこれから社会に出ていくこと、そしてIBMのハードウェアとソフトウェアを使ってIBMのことを学んだことは、中長期的にみるとIT業界にとって大きなメリットになると思っています」


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お客様情報

お客様名: 武蔵大学
所在地: 〒176-8534東京都練馬区豊玉上1-26-1
概要: 1922年に創設されたわが国初の旧制七年制の武蔵高等学校を前身に、1949年の学制改革に際して、経済学部を有する単科大学として武蔵大学が開学されました。現在は、3学部8学科を有する文系総合大学です。21 世紀の新たな時代と社会において、大学に求められる知の創造、継承と実践をめざし、「知と実践の融合」を理念と定めており、これからの社会を支え、発展させ得る「自立した活力ある人材」を育成しています。

武蔵大学 ロゴ


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製品・技術情報

 ハードウェア:
IBM System i 詳しくはこちら

 ソフトウェア:
IBM Lotus Notes/Domino 詳しくはこちら

 サービス:
IBM アカデミック・イニシアティブ for System i 詳しくはこちら

 ソリューション:
IBM iSeries Site 詳しくはこちら

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本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。

IBM,IBMロゴ,Lotus Notes,System iはInternational Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。
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