掲載日 2008年3月13日

和光堂株式会社(以下、和光堂)の創業は明治39年(1906年)。当時、非常に死亡率の高かった乳幼児の命を少しでも救うために、病気予防などに役立つ育児製品の輸入や指導販売を行う目的で設立されたのがその始まりでした。以来、“乳幼児の健やかな成長を応援する企業”として、育児製品、粉ミルク、ベビーフード、ベビースキンケア、衛生用品、各種食品などを開発・販売しています。
お客様ニーズ

執行役員
経営企画部長
長島 豊明 氏
迅速な経営判断のために決断したERPの導入
当初、同社のITシステムは汎用機などを利用した自社開発のものでした。しかし、経営環境の変化、将来的な事業拡大などを考慮した和光堂はこれまでのシステムに限界を感じ、高機能なERPシステムの導入を決意。「以前のシステムでは月次や四半期の決算などに時間を取られ、企業としてのスピーディーな動きが妨げられていた部分がありました。迅速な経営判断を行うためにはまったく新しい仕組みが必要だったのです」(経営企画部長 長島豊明氏)
また、情報システム室室長 川上英清氏も次のように語ります。「IBMの営業担当から情報を得ることでERPによる業務改善の可能性が見えてきたのです。その上で将来的な利用範囲の拡がりや新たなシステムに展開していくための継続性と拡張性を備えたパッケージが不可欠だと判断し、ERP市場で幅広く利用され信頼性の高い『SAP R/3』が最適だという結論に達しました。SAPの導入/運用の実績が高いIBMのサポートを広く受けられるという期待もありましたね」 その結果、和光堂はIBMのコンサルティングのもとでSAPによるERPシステム導入を推進し、2004年11月に本稼働を開始させました。
ソリューション

経営企画部
情報システム室
室長
川上 英清 氏
新たなシステムの安定に求められる質の高い
サポート
ERP導入のためにこれまでの汎用機から乗り換え、ハードウェアを一新させた和光堂にとって最大の課題は、いかにして新システムの信頼性や安定性を確保するかということでした。「汎用機の時代とは異なり、新たなハードウェア等のスキルを求められ続ける環境の中で、今後の安定的・継続的な基幹システムの運用を実現するためには幅広いサポートを得ることが必要不可欠でした。」(川上氏)。
また、情報システム室課長 後藤敦氏も「当初から障害監視とインフラに関するヘルプデスク(技術支援)の二つについては欠かすことができないと考えていました」と、充実したサポート・サービスの重要性を述べています。そこで和光堂が選択したのが、システム全体の監視とサポート窓口の双方を兼ね備えたIBMのシステム技術支援サービス(STSS)だったのです。STSSの利点について後藤氏に尋ねると、「柔軟な障害対応」という答えが返ってきました。「システム運用の初期段階から、障害時の対応や監視するプロセスなどについて細かく柔軟に決めてもらったのは驚きでした。障害が発生すれば夜中であっても通知され、一次手順書などを基に障害に24時間体制で対応することができるため安心です」(後藤氏)
また、プロセスやリソースをSTSSで監視することによって運用管理担当者のチェックミスも未然に防ぐことができ、これまでに気付かなかった監視項目を新たに見つけられるようになるなど、自社システム理解の向上にも役立ったと後藤氏は語ります。
導入効果

経営企画部
情報システム室
課長
後藤 敦 氏
システムを俯瞰する視点からの総合的なサポートへの期待
もう1つの要素であるヘルプデスク(技術支援)について、後藤氏は「障害時だけでなく、設定の変更やツールの使い方に悩んだときにも必要に応じて質問できるので助かっています」と述べ、サービスのメリットを評価しています。ただし、トラブルが発生した場合にはシステム全体を横断的にチェックしないと解決できない問題も多く、電話など窓口を通じたサポートだけでは不十分な場合もあります。そのため、和光堂は必要に応じてオンサイトで直接サポートを得られるようサポート範囲を拡張し、電話などのリモートでのサポートだけでは対応が難しい問題にもスムーズに対応できるようになりました。「現在のSTSSお客様担当SEの方は、弊社のシステム全体を把握した上でサポートする姿勢を見せてくれているので非常に感謝しています。将来的にはリモートの窓口でもシステムの全体まで考慮した横断的なサポートが受けられるようになってほしいですね」(後藤氏)
さらにIBM側からは、IBMの技術者と和光堂が共同で同社のシステムに関する問題点や技術情報の共有を行う
セッションの開催など、単なる保守サービスの枠にとどまらない提案も行われています。
将来の展望

STSS概要図の拡大
将来のシステム拡張と業務改革を推進する
パートナーとして
和光堂では、ERP導入を1つの契機として今後もシステムを充実したものに成長させ、ビジネス・プロセス管理なども
行っていきたいと考えています。システムの刷新以降、IBMは和光堂のシステムに継続的に関わってきましたが、同社としても今後の事業拡大やシステム拡充を行っていく上でIBMが欠かせないパートナーとなりつつあるようです。
「STSSなどのサポートをはじめとするビジネスを通じてIBMの効率的な仕事の進め方などに触れることもでき、弊社
にとっても好ましい関係を築くことができていると思います。今後はJ-SOX法に向けた監査やビジネス・プロセス管理なども行い、時代の変化を捉えたシステムを作っていかなければなりません。これからもIBMとさまざまな情報を共有しながら、今後の展開を考えていきたいですね」(川上氏)
掲載された情報は2007年11月現在のものです。
製品・技術情報
ビジネス・ニーズの高度化、多様化に対応して、IT環境も複雑化の傾向を強める中、お客様ビジネスの成功はITシステムに大きく依存しています。 「システム技術支援サービス(STSS)」は、お客様システムの安定稼働を支えるサービスです。システム障害時の問題判別はもとより、日常のちょっとした技術相談まで、IBMの技術者がお客様の担当者をリモートでご支援します。
サービス
参考資料
本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
