掲載日 2008年4月21日
急速な店舗展開によって飛躍的な成長を遂げている株式会社ヤマダ電機(以下、ヤマダ電機)は、2006年度の売上高が1兆4千億円(連結)を超える家電量販の最大手です。ヤマダ電機は、他社には類を見ないほどのスピード感で経営しています。IBMの戦略的アウトソーシング・サービスは、このヤマダ電機のスピード感ある企業体質の一端を担っています。
お客様ニーズ

株式会社ヤマ
ダ電機取締役
兼 執行役員
副社長CIO
IT事業本部
本部長 兼
システム事業部
部長
飯塚 裕恭氏
スピード感ある経営に対応できるシステム
ヤマダ電機の企業体質の基本は、経営トップの意思決定を早くし、行動を早くし、方針転換や修正を早くすることです。また、ヤマダ電機では、実施した行動の効果検証が必ず求められます。効果検証を行い、その結果を表す数値に注目することで、行動の良否が判断されます。さらに、商品である家電製品のライフサイクルが短くなっていることも、スピード感ある経営をヤマダ電機に強いています。
このようなスピード感ある経営は、ヤマダ電機の情報システムにも同様の動きを要求します。ヤマダ電機の取締役 兼 執行役員 副社長CIOでIT事業本部 本部長 兼 システム事業部 部長を務められている飯塚裕恭氏は、次のように話します。「他社に遅れることは、他社に負けてしまうことを意味しています。このため、情報システムを構築し、運用し、管理していくことにもスピードが求められます。ある営業戦略を翌週から実施することが決定されると、それに対応するためにシステムに変更を加え、ホスト間の連携に修正を施すといった作業が即座に求められます」
このように話す飯塚氏は、IBM製品に大きな信頼を寄せています。「IBM製品はうそをつかない機器です。CPUの処理能力だけでなくディスク入出力など構成要素のすべてを考慮して機器の処理性能が提示されています。他メーカーではCPUの処理能力しか提示されず、実際の運用ではその処理能力が得られません。IBM製品の処理能力は、例えばデータ量が2倍になったときに、その処理能力が机上での計算と同じ結果になることを実機テストの結果として目の当たりにしました。このような点でIBM製品は信頼できる製品であり、これまでIBM製品を採用し使い続けています」
ソリューション

システム図の拡大
投資を抑えて適切な効果を得る
このようなIBM製品の処理能力に対する信頼を基に、当初ヤマダ電機は、5年間程度の運用期間を見込んでシステムの機器を選定し自社内に導入していました。ただし、売上の伸びが予想以上に急激であったため、導入した機器の処理能力は2年間ほどで限界に達してしまいました。売上の伸びに比例して経費が増えることは経営層に了解されていましたが、2年ほどでシステムの入れ替えを繰り返さなければならないことは、売上の伸び以上に経費が増えることを意味していました。
そこでヤマダ電機が選択したのが、システムの運用や拡張を一挙にIBMに任せる戦略的アウトソーシング・サービスでした。飯塚氏は、アウトソーシング・サービスを契約した理由を次のように話します。「IBMの担当営業者の人柄に対する信頼と、うそがなく処理性能が読めるIBM製品に対する信頼から、長期的な運用も同じように信頼を持って任せられると判断し、アウトソーシング・サービスを契約しました」
実際に戦略的アウトソーシング・サービスによって、ヤマダ電機は、需要に応じて適切な処理能力を持つ機器を手にできるようになりました。また、それまでの機器導入に伴って生じていた大きな経費の変動を平準化し、事業計画における投資の影響を低く抑えることができました。
導入効果
きちんと見える経費とスピードアップにつながるサービス提供
飯塚氏は、戦略的アウトソーシング・サービスによる効果を次のように話します。「事業計画では、経費をかけながら売上を上げていくわけです。あらかじめ経費がきちんと読めることは、事業計画を遂行する上で重要です」
またヤマダ電機は、戦略的アウトソーシング・サービスを提供するIBMのIT要員の経験やスキルにも非常に満足しています。
「IBM製品に関する知識を持っていることはもちろんですが、データベースなどのソフトウェアを含めた他のスキルも持ち合わせているので、いろいろな場面で手助けしてもらっています。これまでは、マニュアルを読み、必要に応じてロジックを検討しなければなりませんでしたが、豊富な知識と十分な経験を持つIBMのIT要員が対応してくれるので、大幅な時間の短縮につながっています。これによって、よりスピーディーな対応が可能になっています」(飯塚氏)
さらに、飯塚氏は次のように続けます。「IBMのIT要員の影響で、ヤマダ電機の社内メンバーのスキルが上がるという効果も出ています」
すでに十数年にわたってIBM製品を使い続けてきた飯塚氏は、故障の少なさでもIBM製品に大きな信頼を寄せています。さらに現在、ヤマダ電機が利用しているサービスでは、複数台の機器による障害対策とともに、関東と関西の2カ所のデータセンターによる災害対策も施しています。飯塚氏は、IBMに相談し任せることで、システム増強の計画もヤマダ電機の事業計画に最適化されたものになっていると話します。
「システム増強の計画も、IBM側でコントロールしてもらっています。常にヤマダ電機の状況を把握し、トランザクション量の増加を読み、それまでの実績と照らし合わせることなどによって、現有の機器で処理可能であるかどうかを判断して対処できているのだと思います。また、不要なリソースを適切に削除するなど、自社運用では気付かないきめ細かいメンテナンスも行っていただいています。このようなことで、コンピューター資源を有効に活用できています」
将来の展望
集約し一元管理することで効率をアップ
戦略的アウトソーシング・サービスによって経費の変動を平準化したヤマダ電機は、今度は散在している現行システムを1カ所に集約し一元管理することで、さらなるコストダウンを図ろうと考えています。「単独で稼働しているシステムは、存在するだけでコストが生じています。これをアウトソーシング・サービスで利用している大規模なシステム内に組み込めれば、そのコストはなくなったものとほとんど同じになります。さらに、一つのシステム内にデータベースも収めてしまうことで、システム間でのデータ受け渡しも必要なくなり、これまでよりもデータを連携しやすくなります」(飯塚氏)
さらに、飯塚氏は、次のように続けます。「各店舗に設置しているPCサーバーでの故障対策は十分ではありませんし、不安定な面もあります。これらのサーバーが担っている機能をアウトソーシング・サービスのシステムに移すことで、この問題は心配なくなります。ハードウェア保守をIBMに任せることで、故障に対する予防が施され、今以上に安定感が増します。すべてを1カ所に集約し一元管理することで、効率は絶対に上がります」
お客様情報
株式会社ヤマダ電機は、「お客様第一」の視点で創意工夫を実践し、キャッシュ・フローを重視したローコスト経営に取り組み続けることで、売上高1兆4千億円を超え、全国47都道府県への店舗展開を達成した、家電販売業界のリーディングカンパニーです。地域密着型のフランチャイズ事業、コンテンツビジネスの強化、リサイクル事業への取り組みなど、他社との差別化を明確に図ることで、売上高2兆円の達成と市場シェア20パーセントの獲得を目指しています。
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事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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