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株式会社みずほ銀行

System z、Linuxを採用した「周辺チャネル系サーバー統合システム」を成功裏に本格稼働


掲載日 2008年5月20日

株式会社みずほ銀行

株式会社みずほ銀行
日本を代表するメガバンクである株式会社みずほ銀行(以下、みずほ銀行)は、サービスの多様化や業務量増加への 対応とさらなる安定化を目的として、2007年8月に「周辺チャネル系サーバー統合システム」を 本格稼働させました。



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将来の展望 お客様情報 資料

製品・技術情報

お客様ニーズ


加藤昌彦氏の写真

株式会社みずほ銀行
IT・システム統括部
プロジェクト推進第二チーム次長
加藤昌彦氏


将来を見据えたITチャレンジ

このシステム統合の検討は、2003年度に開始 されました。 「新しいITを積極的に 取り入れるべく企画管 理部署が主導していた 新技術動向調査の課題 として、TCOの削減を 掲げました」と加藤昌 彦氏(みずほ銀行 IT・システム統括 部プロジェクト推進第 二チーム次長)は語り ます。
開発の総責任者であった、みずほ情報総 研株式会社(以下、みずほ情報総研)信氏岳氏(執行役員銀行システムグループ第2事業部事業部長)は、「経営の要請であるTCO削 減に応える一方で、勘定系システムにふさわしい 信頼性の向上を図りつつ、Linux®というオープン な技術を導入するという一段階高いITチャレンジ が必要でした」と続けます。
信氏岳氏の写真

みずほ情報総研株式会社
執行役員
銀行システムグループ第2事業部 事業部長
信氏岳氏


そのITチャレンジの 具体策として、サーバーやストレージの統合とそ のオンデマンドな活用も盛り込まれました。 周到な調査・検討を踏まえ、みずほ銀行は大手 ベンダー数社に提案を依頼。その一つとして、日 本アイ・ビー・エム(以下、日本IBM)が提案した「周辺チャネル系 サーバー統合システム」が採用されました。これ は、インターネット・バンキング、テレホン・バン キング、マルチペイメントほか、顧客へ直接サー ビスを提供する全7業務、約100台のUNIX®サー バーの基盤統合を目指したもので、そのうちイン ターネット・バンキングや、データベース処理等 の主要業務の統合サーバーにIBM System z™が採用 されました。プロジェクト全体の狙いと具体策は 次のようになります。

(1)TCOの削減:システムごとの個別更改と比 べて投資を約15億円、保守料を20%以 上削減
(2)信頼性の向上:高い可用性要件に対応する ためSystem zを採用、障害時は迅速な切 り替えによる連続稼働を目指す
(3)リソースの有効利用:CPU資源を共有して 柔軟に割り当てるため、z/VM®、LPARな どの仮想化技術の採用
(4)センター・スペースの削減:約40%削減
(5)特定のベンダーに依存しないソフトウェア 技術の採用:Linuxの採用
(6)人材の育成:ミッション・クリティカルな勘 定系システムへのLinux導入を通じた人材 育成とノウハウの蓄積


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ソリューション

システムの概要

システムの概要

今回、日本IBMの提案が採用された 理由の一つは、Linuxに対する実績とサポート 体制にありました。「基幹系システムへのLinux の採用は時期尚早とも言われましたが、当時か らIBMはミッション・クリティカルなアプリケー ション稼働に向けたLinuxの機能強化をリードし ていました。将来のITインフラストラクチャー はオープンなだけでなく、堅牢であるべきと考 え、IBMのこの取り組 みを評価しました」と 加藤氏。「本格稼働前 には、IBMコーポレーションの技術 拠点でLinuxコミュニ ティーへの参画状況と 支援体制を視察し、 LinuxとIBMを選択し たことは正しかったと 確信しました」

小さく生んで大きく育てる
TCOの削減対象には、経営課題にかかわるコス トも含まれました。「システム・ダウンやパフォー マンス低下による業務や利用者への影響、信頼感の低下による損失の回避を含め、“確実性”を 踏まえた本質的な総所有コストの削減を目指し ました」と加藤氏は語ります。
「新しいOSを採用することもあり、慎重に調査と トライアルを重ね、2005年12月になって開発 に着手しました」と振り返るのは松木祥博氏(みずほ銀行 IT・ システム統括部プロジェクト推進第二チーム参事 役)。「確実性を重視し てリスクをミニマイズす るため、まずは小さく作 って稼働実績を確立し、 それから大きく育てる という実績の積み上げ を徹底しました」。例え ば、先行した非勘定系 業務の「オンライン監視 システム」でSystem z 上でのLinuxの稼働実績を確立し、また、IBMの 幕張センターで「周辺チャネル系システム」の擬 似本番環境を構築し、Oracle Databaseや IBM WebSphere®などソフトウェアの動作確認とシステム移行の 検証を実施しています。
「24時間サービスを提供しているミッション・クリ ティカルな業務を預かっているものとして、プロ ジェクトを推進する上で常にシステム移行時のリ スク軽減を意識しながら、プロジェクトのフェー ズ分けや移行リハーサルなどを進めてきました」 と信氏氏は語ります。

松木祥博氏の写真

株式会社みずほ銀行
IT・システム統括部
プロジェクト推進第二チーム参事役
松木祥博氏


開発全体のマスター・スケジュールは、最終形態 から逆引きして確定され、さらに移行リスクの軽 い順に次の三つのグループに分け、並行して進め られました。

(1)サーバー移行のみのチャネル系システム…MMK、ナンバーズ、Mizuho International Cash Card(MICC)
(2)DB移行を伴うダイレクト・システム…イン ターネット・バンキング、マルチペイメント
(3)端末(コール・センター)の移行を伴うテレ ホン・バンキング・システム

移行リリースも段階的に行われ、冗長構成サーバーは片系ずつでリリース、行内関係者向けへ の先行リリース、DB移行では本番環境を利用し たリハーサルを実施するなど、リスク軽減のため、 移行だけで6カ月以上を費やしています。
橋本昌典氏の写真

みずほ情報総研株式会社
銀行システムグループ第2事業部
第2部部長
橋本昌典氏


今回のプロジェクトの成功要因について、開発を 担当した橋本昌典氏 (みずほ情報総研 銀行システムグループ 第2事業部第2部部長) は、次のように語りま す。
「リスクの少ないシ ステムから順次安定稼 働を見極めて新規イン フラへ移行するという 適正なフェージングが 大きかったと思います。それによって要員推移 も平準化され、無理のないプロジェクト運営が できました」。また、櫻井正明氏(同次長)は、「先 行グループで発生した障害を後続グループに横 展開し、類似見直しを徹底したことでシステム品 質が強化されました。基盤更改案件ではありま したが、アプリケーション担当によるブラック・ ボックス・テストを徹底したことも高品質につな がりました」と語ります。

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導入効果

櫻井正明氏の写真

みずほ情報総研株式会社
銀行システムグループ第2事業部
第2部次長
櫻井正明氏


ミッション・クリティカルなシステムで確かな成果

今回のプロジェクトのうち、インターネット・バンキングなどの統合システムにSystem zを活用した メリットは、以下のようになります。
まず、System zの採用により、サーバー・レベル での信頼性を確保しました。仮想化技術で41台 のUNIXサーバーが2台のSystem z筺体に集約 され、CPU/メモリーやI/Oアダプターなどを共 有化した効率的なリソース配分が実現されてい ます。また、統合により保守部材交換も減らせま すので、システム縮退運用の時間も短縮されサー ビスの安定化に寄与しています。「七つの業務 システムを統合するた めに仮想化技術は欠か せませんでした。この System zの仮想化に より、統合システムは高 い信頼性に加えて、柔軟 性を兼ね備えることに なったといえるでしょう」 と加藤氏は語ります。 Linux OSとしては SLES9を採用し、カーネル2.6による安定性と64bit化によるメモリー空間の拡大を享受してい ます。ストレージも現在は2台のESSに統合さ れ、遠隔コピー機能(PPRC)によるデータ同期化 機能と合わせ連続稼働に向けた冗長化を実現し ています。さらにソフトウェア面では、データベー スの対障害性と可用性の向上に向けクラスター 化したことで(Oracle Real Application Clusters 10gの採用)、障害時の復旧時間が大 幅に短縮されています。このデータベースとアプ リケーション間は、z/VMの仮想スイッチ経由で 筐体内通信を行っており、遅延が極小化されるこ とで、通常時の安定したパフォーマンスが確保さ れています。


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将来の展望


現在、周辺チャネル系サーバー統合システムは当 初の狙い通り安定稼働しています。
「今回のプロジェクトは、企業経営に貢献しなが ら、IT部門として新しい技術にチャレンジしていく という一つの雛形になったと思います」と信氏氏 はプロジェクトを振り返ります。
「2年にわたる大規模なシステム基盤更改プロ ジェクトでしたが、スケジュール、開発費用とも 当初の計画通りに推移できました。銀行第三次 オンライン以降となるミッション・クリティカルで 大規模なシステムへのLinux導入となりました が、ノウハウの蓄積と人材育成を含め、確かな成 果が得られています」と加藤氏は結びました。

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お客様情報

お客様名: 株式会社みずほ銀行
所在地: 〒100-0011東京都千代田区内幸町一丁目1番5号
URL: http://www.mizuhobank.co.jp/

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製品・技術情報

 ハードウェア:
IBM eServer zSeries 990 詳しくはこちら
IBM Enterprise Storage Server 800 詳しくはこちら
IBM TotalStorage 3494 エンタープライズ・テープ・ライブラリー 詳しくはこちら

 ソフトウェア:
Websphere Application Server V.6.1 詳しくはこちら
Websphere MQ V.6.0 詳しくはこちら
Tivoli System Automation V.2.1 詳しくはこちら
DB2 Universal Database V8.2 詳しくはこちら
z/VM V5 詳しくはこちら

 参考資料:
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本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。

IBM、IBMロゴ、AIX、DB2 Universal Database、eServer、Enterprise Storage Server、System p、System z、 TotalStorage、Tivoli、WebSphere、zSeries、z/VMは、International Business Machines Corporationの米国および その他の国における商標。
UNIXはThe Open Groupの米国およびその他の国における登録商標。
LinuxはLinus Torvaldsの米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名などはそれぞれ各社の商標。
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