掲載日 2008年9月12日

為替レート
ディスプレイ個人投資家向けForeign Exchange(以下、FX:いわゆる「外国為替保証金(証拠金)取引」)の為替の取引業務を行っている株式会社外為どっとコム(以下、外為どっとコム)では、ディーリングルームで必要とされる為替情報の表示や、アプリケーションの開発に使用するワークステーションとして、IBM BladeCenter® HC10(以下、BladeCenter HC10)とワークステーション・コネクション・デバイスCP20(以下、CP20)を導入しました。日々、刻々と変化する、世界中の各市場の為替レート処理や、さまざまなアプリケーションを使った開発業務に、BladeCenter HC10とCP20が最適であったとのこと。その理由と導入効果を伺いました。
お客様ニーズ

株式会社
外為どっとコム
システム一部
部長
広瀬 和由氏
ミリ秒単位での画面表示に対応できるシンクライアントが欲しい
外為どっとコムのディーリングルームでは、ディーラー一人について3台のワークステーションを使い、ロイターやブルームバーグなどの為替情報を表示し、取引の材料としています。
ディーリングルームで活用するワークステーションに対する要件について、システム一部部長 広瀬 和由氏は次のように語ります。
「そもそも為替のレートというものは、日々刻々と変化していくものです。
ミリ秒単位で相場が変わっていくものなので、ディーラーにそれを伝える装置も、ミリ秒単位というところを突き詰めていかなければいけない世界です。
少しでも情報に遅れがあると、買いそびれてしまったり、思っていたタイミングで売ることができなかったりすることが出てきます。
そのため、装置もアプリケーションも、非常にリアルタイム性が求められます」
こうした情報の表示について、それらを処理する機器には、画像描画において高い処理能力が求められます。

株式会社
外為どっとコム
システム一部
IT基盤課 主任
渡邉 篤氏
「12種類もの通貨について、ミリ秒単位で数字が変化するわけですから、グラフィックを処理する部分にかなりの負荷が掛かります。
そのため、一般的なシンクライアントの装置では耐えられません。
表示が止まって見えたり、数字が変化する過程が分からなくなってしまったりすることがあり、これではディーリングという業務には使い物になりません。
そのため画面表示について、十分なアクセラレーション機能があるものを求めていました」(システム一部 IT基盤課 主任 渡邉篤氏)
従来の機器が経年により性能的に交換の時期を迎えていたこと、2007年9月にオフィスの移転があったことなどから、リプレースの検討がスタートしました。
ソリューション

株式会社
外為どっとコム
システム一部
IT基盤課 課長代理
和田 隆司氏
画面表示に十分な性能を持つ
ブレード型ワークステーションを選択
そこで選択されたのが、ブレード型ワークステーションBladeCenter HC10とCP20の組み合わせです。ワークステーション自体はデータセンターに置きたいという要望、またセキュリティーの面からも、シンクライアントが最適として選ばれました。これまで使用していたワークステーションが大型で場所を取っていたため、CP20であればよりコンパクトなワークステーションとして、デスク周りのケーブル等もすっきりさせることもできる点も評価されました。
BladeCenter HC10の選択理由について、高く評価されたのがハードウェアアクセラレーション。性能に加え、価格面でも高い評価を得ています。
「他社のワークステーションと比較しても、画面の更新速度、ディレイ(遅れ)やレーテンシー(待ち時間)という点からは、BladeCenter HC10の方が、性能が高かったです。ディーリングという業務において、画面表示速度に遅れがないということは、非常に重要です。コストパフォーマンスという点からも、性能と価格のバランスが非常によいワークステーションであると感じました」(広瀬氏)
BladeCenter HC10の導入は発売直後。ファーストユーザーとして導入を果たした外為どっとコムですが、最初のユーザーになること自体は珍しくないとのことです。
「会社の経営方針が、他社に先駆けて新しいサービス、よりよいサービスをお客様に提供するというポリシーです。システムに関しても同様に、積極的に新しいもの、より良いものを、短いタームで導入していくようにしています」(広瀬氏)
導入効果

株式会社
外為どっとコム
システム一部
IT基盤課
福田 哲郎氏
変化し続ける為替レートをFlashでスムーズに表示
BladeCenter HC10の導入で、業務に必須である為替レート表示のアプリケーションが快適に動作するシンクライアント環境が整いました。新しい環境について、エンドユーザーであるディーラーからは、高い評価を得ています。デスク周りの配線もすっきりし、発生する熱も抑えられたことで、より快適な環境となりました。
今回の導入について、Flashへの対応はもちろんのこと、運用面や管理面での効果は非常に大きかったと、システム一部 IT基盤課 福田哲郎氏は言います。
「ユーザーに対して、複雑な操作説明が不要な点は、運用や管理を行う点では大きな効果です。ユーザーには『一般的なPCと同じ使いかたです』と説明しておけばいいので、例えば誤って電源を落としてしまっても、復旧が容易です。ユーザー側としても非常に簡単に使えていると思います。かなりの部分がユーザー任せの運用で問題ないので、管理面では手放しで済んでいる感覚です」
実際にユーザーからも、PCと同じ感覚で使えるのは非常に分かりやすいと好評です。通常のシンクライアントに比べ、再起動が容易な点も、ディーリング業務に向いていると渡邉氏は語ります。
「システムをサポートするわれわれは24時間常駐しているわけではありませんが、市場はずっと動いていますので、ディーリングルームは24時間です。深夜などに何か問題が起きてそのワークステーションがそのまま使えなくなってしまった場合、その機器が使えなくなってしまうとディーラーは非常に困ります。しかしBladeCenter HC10の場合、ユーザー自身が操作して再起動が簡単にできます。一時的な問題であればそれで回避できるケースもあるので、ディーラー側も助かりますし、管理側としても安心です」
将来の展望

株式会社
外為どっとコム
システム二部
副主任
仲本 政高氏
沖縄でのアプリケーション開発にも活用
他のワークステーションのリプレースも検討
画面描画における性能、Flashコンテンツへの対応が評価され、当初、ディーリングルームでの利用を想定して導入されたBladeCenter HC10ですが、沖縄支店でのアプリケーション開発にも有用として、追加導入が行われています。この理由について渡邉氏は、Flashアプリケーションへの対応を最も重視したと言います。
「為替レートの表示に使用するアプリケーションでは、Flashを活用しています。そのため、Flashの表示に問題があるものは候補から外すことになります。この点においてBladeCenter HC10は、ハードウェアでアクセラレーションを行っているため、表示が非常にスムーズでした」
ハードウェアアクセラレーションについては、アプリケーション開発を行っているシステム二部 副主任 仲本政高氏も次のように語ります。
「開発を行っているデザインオフィスは、スペースの関係でサーバー類を置くことができないため、本体をデータセンターに置いて使えるシンクライアントで、処理の早いものを探していました。アプリケーション開発では、メモリーを多く消費する、いわゆる重いソフトウェアを使用しています。別のシンクライアントで試したところ、Flashの処理が重いという課題がありましたが、BladeCenter HC10では問題なく動きました。ユーザーに対して、処理が早いというメリットがあるだけでなく、管理側としてはブレードを一括で管理できる点が便利だと思います」
またディーリングルームでは、今回導入されたBladeCenter HC10のほか、他社のワークステーションも同時に使用していますが、すべてBladeCenter HC10に置き換えることも検討されています。「ディーラー業務では、画面を三つ使いたいという要件があります。今のところ、BladeCenter HC10では2画面、他のワークステーションで3画面というように使い分けています。BladeCenter HC10で3画面が可能になれば、すべてBladeCenter HC10に置き換えることも検討しています」(広瀬氏)
お客様情報
個人投資家向けに、インターネットを通じたFX(外国為替保証金取引)のサービスを提供しています。取引に必要な知識を得られるセミナー等も開催しているほか、Webサイト上で最新の外為マーケットビューの配信やメールマガジンの発行など、外為取引に関するさまざまな情報提供も行っています。
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事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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