掲載日 2008年9月24日

るるぶトラベルプラス
2008年9月24日現在株式会社ジェイティービー(以下、JTB)は、100年近い歴史を持つ、国内最大、世界でも有数の総合旅行会社です。個人旅行や団体旅行だけでなく、イベント・コンベンションの誘致や各種会議・大会の企画運営などまで幅広く商品やサービスを提供し、特に全国に張り巡らされた店舗網や法人営業に強みを持っています。旅行業界では、今後、取扱額の横ばいが続くと想定されていますが、その一方で、インターネットによるオンライン予約に関しては拡大傾向が予測されています。そこでJTBのオンライン市場でのシェアを拡大すべく考案されたのが、この(2008年)6月12日にオープンした「るるぶトラベルプラス (IBM外のWebサイトへ)」というWebサイトです。
お客様ニーズ

株式会社ジェイティービー
旅行事業本部
国内DPS事業プロジェクト
プロジェクト統括部長
旭 孝彦氏
求められていた日本初の一括予約サイトでオンライン市場に新たな一歩
JTBは、全国に展開する店舗網を通じた旅行パッケージ商品の対面販売などで強みを持っています。また、インターネットを通じたオンライン販売でも、実店舗と同様のパッケージ商品を販売するサイト (IBM外のWebサイトへ)や、宿泊予約サイト「るるぶトラベル (IBM外のWebサイトへ)」を展開しています。しかし、インターネットの需要が高まっていることから、国内の既存サイトをさらに一歩進めた新機軸のオンライン予約サイトを企画することになりました。
現在旅行業界では、宿泊や航空などの単品予約については、国内・海外ともネット専業業者やサプライヤー直販によるオンライン予約の比率が高まっていますが、宿泊や航空について、個別に空き状況を探し都合よく組み合わせるには、手間がかかります。一方、旅行パッケージ商品は組み合わせの自由度が低く、出発の10日前には申込みが締切られてしまいます。
そこでJTBが考案したのが、出発直前でも航空と宿泊の検索・予約が一括でできる、日本初のサービスを行うサイト「るるぶトラベルプラス」です。昨年(2007年)3月にオープンした「るるぶトラベル」は“場貸しモデル”による宿泊のみの販売サイトですが、これを拡張し、宿泊だけでなく航空も扱うことができるようにしたのです。
この「るるぶトラベルプラス」が画期的なのは、航空と宿泊を、日時や場所、人数を指定して一括で検索・予約できるところです。これにより、お客様は、1日約950便運航しているJAL国内線と約8万件の多彩な宿泊プランの中から空き状況を確認し、総額を見ながら希望の便と施設を自由に組み合せることができるようになりました。もちろんパッケージ商品とは違い、出発ぎりぎり30分前まで予約が可能。航空は公示運賃になりますが、先得割引、特便割引などJAL国内線の割引運賃も利用でき、航空部分には規定のマイレージが付与されます。
「現在のIT技術を使うことで、行き帰りの航空と宿泊先を同時に検索し、まとめて予約することが可能となりました。これまで素材ごとに検索・予約されていたお客様にとっては格段に利便性が向上します」(プロジェクト統括部長・旭孝彦氏)
ソリューション
最新の技術で高パフォーマンス実現。ペルソナ手法も取り入れ、一括予約に加え日程表ツールで利便性を追求
事業構想、システム基本構想と開発、サイト企画とデザイン、初年度事業計画の策定支援などにIBMも協力し、新しいサイト「るるぶトラベルプラス (IBM外のWebサイトへ)」のオープンを目指すプロジェクトがスタートしました。このサイトの特徴は前述のようにJAL国内線と宿泊を出発直前まで一括で検索・予約できること。さらには、サイト企画の新たな潮流であるペルソナ手法に基づく提供価値検討も踏まえて、「My日程表」や「モデル日程表」といった機能も提供し、ユーザーの利便性を追及しています。
「My日程表」は旅行の日程管理に役立つ、簡単なWebアプリケーションです。予約した航空や宿泊の情報を自動的に書き込むことができるのはもちろん、お客様が予定やコメントをいつでも自由に書き込むことができます。旅行先での行動予定や訪問先での出来事、あるいは感想などを記しておけば、旅行中に参照するような使い方も、終わってから情報を整理するような使い方も可能。さらに次の旅行では、よりスムーズな計画を立てることにも役立ちます。
「モデル日程表」は、「銀座の老舗洋食、築地市場でグルメ三昧」、「札幌と旭山動物園を巡るバスの旅」といった観光的なプランだけでなく、各界著名人おすすめプラン、シチュエーション別出張プランなど旅行を計画する上で参考になるケースがたくさん紹介されています。9月4日には、るるぶ.comの観光物件PICKUPの掲載と同サイトの観光情報ページへリンクした全国約1,000コースのフリープランを新たに展開しています。更に全てのモデル日程表詳細ページには、日程表の日付やエリア、施設など予め設定された「航空+宿・ホテル」の一括検索窓バナーが設置されています。「航空+宿・ホテルの一括予約」ボタンをクリックするだけで、条件にあった空席、空室、総額を一度に同ページ内で表示します。かつ「ほかの組み合わせ」として格安プランなどのレコメンドを表示する機能もあり、このサイトがお客様に単なる検索・予約サイトを越えたリッチな体験を提供することを目指していることがわかります。それにもかかわらず、サイトのレスポンスは良好。「検索の反応速度については特に留意し、最新の技術を使うことで満足のいくスピードが実現できました」(旭氏)
導入効果
航空素材の提供が可能に。宿泊予約の視点でも、新たな武器を得た
まだオープンして日が浅いが、出足は順調という「るるぶトラベルプラス」。従来は取り扱うことのできなかった航空券の公示運賃のオンライン予約を可能とすることで、間際のお客様も取り込むことができるようになり、良質の客室在庫(宿・ホテル)をより一層生かすことができるようになったといいます。
ユーザーサイドから見ても、航空と宿・ホテルが一括予約でき、支払いも便利(航空会社と同じ支払い方法が利用可能、宿泊は現地払い)。さらに、出発30分前でも予約ができるのは、大きなメリット。「これらの利便性がどのくらい受け入れられるのか、しっかりとウオッチしていきたいですね」(旭氏)
将来の展望
取扱額を伸ばすには素材単品の魅力アップに加え、サイトの機能の魅力が必要、多くのユーザーに利用していだきたい
単品を組み合わせて予約し管理できるというのが、「るるぶトラベルプラス」の基本的な仕組みです。予約を伸ばすためには、素材を魅力あるものにすること、サイトの機能を魅力あるものにすることの2つが考えられます。その結果として多くのユーザーの皆様に利用していただくことが必要です。
旭氏によると、「サイトの機能については、現在さまざまなものを検討しています」とのこと。
また、組み合わせということでは、現在JAL国内線と宿泊のみだが、今後はさらに取り扱う素材の幅を拡げていくことも検討しているという。
「旅行のシーンには、検討、予約、準備、旅行中、旅行後といくつかのフェーズに分けて考えることができます。『るるぶトラベルプラス』は、そのすべてのフェーズでのサポートを目指すサイトです。」というのが、旭氏のメッセージ。まだオープンしたばかりのサイトですが、今後の成長が大いに期待できそうです。
お客様情報
JTBグループは「総合旅行産業」から「交流文化産業」への事業領域拡大を目指します。「交流文化産業」を『人と人の交流を基軸に、法人や個人の課題解決や精神的な満足に関する提案やサービスの提供を行うビジネス』と位置づけ、すべての交流の場面において、より大きな感動や活力を呼び起こすため、「ソフトを中心とした商品・サービス」を提供することをJTBグループの事業領域とします。
