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ヤマハ発動機株式会社

IBM Power SystemsとInformixの先進機能を活用して、グローバル展開するビジネスを支える強固な基盤を構築

掲載日 2010年4月16日

ヤマハ発動機株式会社 外観の写真
ヤマハ発動機
株式会社 外観
ヤマハ発動機株式会社(以下、ヤマハ発動機)は、モーター・サイクルの製造・販売をはじめとして、船外機やボートなどのマリン事業などを日米欧やアジアで展開しています。同社では迅速なビジネス展開を実現するために、ITインフラのあるべき姿を検討。2006年にそれを「ITインフラ・グランドデザイン」としてまとめ、現在そのビジョンに基づいた実装を進めています。
実装の第一段階であるサーバー集約の領域においては、既存アプリケーションを四つのサービス・レベルに分類し、それぞれのサービス・レベルにあわせた最適なプラットフォームに標準化する方針を立てました。
四つのサービス・レベルのうち最重要システムの稼働環境として、同社はUNIXサーバーIBM Power Systemsとデータベース管理ソフトウェアIBM Informix Dynamic Server(以下、Informix)を採用しました。それらの持つ先進的な機能を組み合わせることで、高い信頼性とリソース効率の良いITインフラを実現。2020年に予定しているグローバル・レベルでのクラウド・コンピューティング実現に向け、その礎となる強固な基盤を構築しています。

目次

 

お客様ニーズ

図1 ITインフラ・グランドデザインとサーバー集約のアプローチ

図1の画像

サーバー集約の領域では、IAサーバーやUNIXサーバーなど300台余りがその対象となりました。2007年の基本設計の際に検討したのが、「サービス・レベルの最適化」でした。その詳細について、ヤマハ発動機 プロセス・IT部 IT技術戦略グループ IT技術担当 主査 和田 秀昭氏は以下のように解説します。「サーバー集約といっても、複数のサーバーで稼働しているアプリケーションを単純に1台に集約すればよいというものではありません。全体のコストパフォーマンスを最適化するためには、業務ごとの重要度や運用要件に基づいて適材適所のサーバー・プラットフォームを選択する必要があります。例えば、弊社のケースでは重要なアプリケーションがクラスター構成のないサーバーで稼働しているというケースもありました」
そこでヤマハ発動機ではまずアプリケーションごとに必要な信頼性や稼働率を見直した上で、重要度に応じて「SA24」「SA」「A」「B」という四つのクラスを定義し分類しました。そして、それぞれのサービス・レベルの要件を満たすプラットフォームに移行する方針としました(表1)。

表1 ヤマハ発動機における四つのサービス・レベル

表1の画像

また、サービス・レベルの設定の中で、最高クラスのSA24に分類された「統合認証システム」は個別の課題も抱えていたと山下氏は話します。「弊社では、以前より統合認証システムを導入し、主要業務システムの認証一元化を推進しておりましたが、2006年に内部統制対応のため、すべての業務システムの認証を統合認証システムに統一しました。これによって、2007年にこの統合認証システムがパフォーマンス不足でログインできないという事象が発生したのです。人事管理系で目標設定やキャリアサーベイなどをイントラネットで構築されたシステムに入力するため、提出期限の前後で一万人近い社員が一斉にアクセスしたことが原因でした。そのときは10秒、20秒と待ってもログインできませんでした」(山下氏)。その時点で、すでに100以上のアプリケーションがこの統合認証システムを使うように変更されていましたが、そのすべてのシステムが利用できない状況が発生したのです。


ソリューション

図2 システム概要図

図2の画像

さらに、稼働中の各仮想マシンに対応して仮想サーバーをダウンタイム無しで別の物理サーバーへと一時的に移動できるLive Partition Mobilityの活用で、計画停止も最小化することが可能となりました。例えば、サーバーの保守作業等でサーバーのリブートが必要な場合も、動的に仮想マシンを移動させることで、業務を止めることなく作業可能となります。
データベース・ソフトウェアとしては、同社で実績豊富な Informixを長年にわたり継続採用していますが、SA24クラス、SAクラスの中でも特に重要なデータベース・サーバーには、Informixが持つミドルウェア・レベルでのクラスタリング機能「High-availability Data Replication(以下、HDR:高可用性データ・レプリケーション)」の最新機能を採用。3台のサーバーでアクティブ-アクティブ-アクティブ構成とすることで、障害時のさらなるダウンタイム縮小に加えて、ロードバランシングをも実現しています(図3)。

図3 計画停止時の運用例

図3の画像

「このDBサーバー3台構成の負荷分散に加えて、パフォーマンス不足という観点では実はもう一つ保険をかけています。各サーバーには予備のプロセッサーを積んでいて、いざという時にはそれを使うことができるようになっているのです。物理的に手配していては間に合いませんから」(山下氏)。
同社が採用したCoD(Capacity on Demand)は、追加のプロセッサーやメモリーをあらかじめ搭載しておき、活動化した分のみ支払うというソリューションです。初期投資を抑えながら急激なトランザクションの増加に対応できるようにしています。
また、他社UNIXからの移行に関しては、IBMのUNIX 移行技術センター(UMCoC、現Japan Migration Factory Program)のツールを活用し、事前にリスクを把握した上で実施できたので、不安を低減できたといいます。


導入効果


将来の展望


お客様情報

  1. お客様名:

    ヤマハ発動機株式会社

  2. 所在地:

    〒438-8501静岡県磐田市新貝2500

  3. URL:

1955年、ヤマハ株式会社の自動車部門が独立する形で創立。以来、小型エンジン技術やFRP加工技術、さらには制御技術やコンポーネント技術の開発に取組みながら、常に「高品質・高性能」や「軽量・コンパクト」をコンセプトとした製品を追求。現在、国内29社および海外79社の子会社と共に、モーター・サイクルや自動車用エンジンの製造・販売、バイオテクノロジー関連事業などを世界各国で展開しています。


製品・技術情報


ハードウェア


ソフトウェア


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