掲載日 2011年2月2日

株式会社ディアイ
スクエア株式会社ディアイスクエア(以下、ディアイスクエア)は、アジャイル開発にIBM Rational Team Concert を使用しています。Eclipseとの高い親和性、安全なソースコード管理などIBM Rational Team Concertのさまざまな機能とともに、親しみが持てる印象的な製品であると高く評価しています。
目次
お客様ニーズ

システム開発本部
ビジネスソリューシ
ョン部
永瀬 美穂氏
日常の開発作業に潜む倦怠感を新たなチャレンジで一掃
ディアイスクエアは、さまざまな企業からWebシステムの開発を請負っています。その種類や用途は、業種や業務によらず基幹系や情報系など広範囲にわたっています。しかし、一見すると順調な開発作業にも、いくつかの課題が存在していました。ディアイスクエア システム開発本部 ビジネスソリューション部 オープン技術グループでグループ長を務める永瀬美穂氏は、その課題を次のように話します。
「日常の業務がルーティン化しているのではないかと感じていました。コストを見積り、作業を請負、設計、開発、テストを行い、納品するといった一連の作業を、長年にわたって取引を続けているお客様に対して、慣れたやり方を適用することによって生産効率を上げようとしていたからです。そのような状況であっても、納品後に問題が発生しなければよいのですが、お客様の意図とシステムとの差異が納品間際の段階になって発見認識され、作業負荷が集中、プロジェクトが完了すると皆ぐったり、というリズムが恒常化していたため、何とかしたいと思っていました」
社内の開発現場にも課題が潜んでいました。「いつも同じやり方で作業を進めていると、新しいチャレンジをしなければいけない状況が減っていきます。何か新しいことにチャレンジして、現場を活気づかせ、お客様の満足のために創意工夫をする楽しみをもう一度思い起こしてほしい。そう思い続けていました」(永瀬氏)。
ソリューション
グループ内メンバーの意見をもとにIBM Rational Team Concertを採用
このような悩みを抱いていた永瀬氏は、開発現場のマネージャーやリーダー向けに開催されたセミナーで、これらの課題がアジャイル開発によって解決できるのではないかと感じました。「参加したセミナーは、アジャイル開発の手法や動向を紹介し、開発者がどうしていかなければならないのかという問題提起の場でした。それまで、何かを変えたり、新しいことをやってみたいという気持ちはありましたが、アジャイル開発自体を実践しようと決めていたわけではありませんでした。ところが、セミナーに参加して、アジャイル開発によって、それまでの開発手法、考え方、自分たちの行動を変えられると感じました」(永瀬氏)。

Team Concertを使用した作業風景
永瀬氏は、上司やグループ内メンバーの説得など、アジャイル開発への取り組みを開始しました。「ディアイスクエアでは、アジャイル開発手法のスクラムとエクストリーム・プログラミングを組み合わせて開発を行います。これらのアジャイル開発手法を使ってプロジェクトを進めるときには、カンバンなどの手作業によるツールや、わたしたちがこれまでにも使用経験のあるソースコード管理や要求管理などのソフトウェアツールといった、さまざまな選択肢があります。したがって、使うツールはどのようなものであってもよいと考えていました」永瀬氏がこのように考えていたときに、チームメンバーからIBM Rational Team Concertを利用したいとの意見が出されました。「開発環境などを作っていた頃のプロジェクト開始直後の打合せで、メンバーからIBM Rational Team Concertを使ってみたいとの意見が出てきました。IBM Rational Team Concertは、ユーザー・インターフェースが洗練されていました。また、それまでのWebアプリケーションの多くをEclipseを使いJava で開発していたため、Eclipseクライアントによって抵抗感なくIBM Rational Team Concertを使い始められると考えました。さらに、IBM Rational Team Concertは、要求管理やタスク管理に加えて、スクラムのテンプレートを提供しツールとしてサポートしていました」(永瀬氏)。
永瀬氏は、メンバーの意見を尊重し、IBM Rational Team Concertの採用を決断しました。「従来と違うやり方にチャレンジすることには、誰もが多少の抵抗感を持つと思います。新しいツールを使うことにも抵抗感があったはずですが、メンバーから『使ってみたい』との意見があったことは信用してよいと考えました」
導入効果
環境整備やソースコード管理での効果を確認
IBM Rational Team Concertを採用したことで、開発環境を整備するための手間や、ソースコード管理でのミスが減りました。これらの効果について、永瀬氏は次のように話します。「スクラムでは、お客様の要求をストーリーと呼びます。このストーリーとバックログの管理にIBM Rational Team Concertを使うことで、すべてをEclipse内で扱ってタスクとソースコードを関連付けることができます。もちろんオープンソースのさまざまなツールを組み合わせて連携させても同様のことはできます。ただし、IBM Rational Team Concertでは、構成管理や要求管理などのための機能がオールインワンで提供されているため、それぞれを連携するための手間がいりません。この点がとても手軽でした」
さらに、永瀬氏は続けます。「IBM Rational Team Concertでは、リポジトリー・ワークスペースを個人ごとに設け、ソースコードの変更内容を2段階に分けてチェックインできます。これによって、変更の基本単位である変更セットをメンバー間で共有するためのストリームという仕組みに影響を与えずに作業を進めることができます。また、別の問題に対処するために現在の作業を中断しなければならないときにも、変更セットの中断と再開によって簡単にタスクを切り替えることができます。IBM Rational Team Concertを導入する前には、新たなディレクトリーを別に用意するなどして対処していましたが、誤って必要なディレクトリーを消去してしまうなどの事故が起こっていました。IBM Rational Team Concertによって、このような事故の恐れはなくなりました」
これらの効果に加えて、メンバー間でのチャット、変更パッチの適用、ビルド機能など、IBM Rational Team Concertの各種機能がディアイスクエアのメンバーによって高く評価されました。しかし、プロジェクトの計画管理では、IBM Rational Team Concertを十分に生かすことができませんでした。「使い慣れていなかったということもあると思います。そこで、プロジェクト進行の途中から計画管理はアナログな方法に変更することにしました。IBM Rational Team Concertが計画管理のツールとして不十分なのではありません。しかし、ツールを使ってプロジェクトを進めることがチームの目的でもありませんでした。手作業となるタスクボードやカンバンを使ったとしても、メンバーが気持ちよく成果を発揮でき、顧客の利益につながるのであれば、それでよいと考えました」(永瀬氏)。
このような機能の一部を利用していない状況でもIBM Rational Team Concertが十分に役立ったことを、永瀬氏は評価しています。「ツール内でのカスタマイズに加えて、ツールを含めた開発スタイルでのカスタマイズも可能だということは、柔軟性に富んだ使い方ができるのだと思います。IBM Rational Team Concertは、ユーザーがどのような使い方をしても、それに対応してくれるツールです。IBMのすべての製品を知っているわけではありませんが、今まで出会ったことがない親しみが持てる印象的な製品です」
将来の展望
他プロジェクトへの展開や適用範囲の拡大を推進
ディアイスクエアは、すでに他のプロジェクトでもIBM Rational Team Concertを利用し、その機能をソースコード管理などに生かしています。また、計画管理やテストコード管理などにもIBM Rational Team Concertを使用し、その適用範囲をさらに広げていきたいと考えています。
お客様情報
お客様名:
株式会社ディアイスクエア
所在地:
〒151-0073東京都渋谷区笹塚2-1-6笹塚センタービル5F
URL:
株式会社ディアイスクエアは、株式会社ダイゾーの情報システム事業部と株式会社インテリジェントスクエアが経営統合して、そのシナジーを最大限に生かすため2007年8月に設立されました。同社は、株式会社ダイゾーの情報システム事業部でのエンジニアリングソリューションやe-ビジネスソリューションの技術や経験と、株式会社インテリジェントスクエアでのシステム受託開発、システムインテグレーションサービス、パッケージソフトウェア製品の開発や販売のノウハウを融合し、新たなビジネスモデルを提案し続けていこうと考えています。
製品・技術情報
ソフトウェア
参考資料
- お客様導入事例 株式会社ディアイスクエア(674KB)この事例のPDFがダウンロードできます。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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