掲載日 2011年2月4日

株式会社リコー
株式会社リコー(以下、リコー)は、同社のWebサイト(IBM外のWebサイトへ)
、リコーグローバルサイト(US)(IBM外のWebサイトへ)
の全面リニューアルを実施し、2010年10月18日に公開しました。対象のWebページが3万ページにもなった今回のリニューアル作業では、IBM Rational® Policy Tester™ を使った品質検査によって数多くの問題が公開前に対処されました。
お客様ニーズ

総合経営企画室
コーポレートコミュ
ニケーションセン
ター 戦略・統括室
スペシャリスト
Webmaster
伊藤 恵美子氏
リンク切れの有無を効率よく確実に見つけ出す
リコーのWebサイトは、全世界の拠点で共通利用するために2003年に策定された、グローバルにデザインや情報構造を規定したWebスタイルガイドラインに従って運営されてきました。しかし、運用開始から年数が経過した2007年後半には、新製品やサービスが増え、それまでの枠組みではコンテンツをうまく収めきれない状態になっていました。このため、リコーは、2008年から2010年の3か年中期経営計画に合わせて、全面的にWebサイトの構造を見直すことにしました。
しかし、Webサイトを全面的にリニューアルするためには、それまでに蓄積され続けてきた6万ページにも及ぶWebページの内容を一つ一つ精査しなければなりませんでした。その中には、すでに他のページからまったくリンクされずに孤立しているページや、ページの所有者が不明となっていて必要であるのかどうかが判断しづらいページも数多く含まれていました。リコー 総合経営企画室 コーポレートコミュニケーションセンター 戦略・統括室でスペシャリストを務め、Webmasterでもある伊藤恵美子氏は、「ページを精査した結果、今回作り替えるべきページ数は当初の6万ページの半分近くにできましたが、それでも3万ページ強ありました」と話します。「しかも、今回のリニューアル作業では、事業領域の拡大に合わせてWebサイトのディレクトリー構造を大きく変えることにしました。これによって、リンク切れというエラーの発生が懸念されます。しかし、対象となるWebページ数が多く、すべてのリンクが正しいかを人手に頼って確認することは膨大な作業が発生するため、現実的ではありません。この作業をどのように効率よく確実に行うかを考えなければなりませんでした」(伊藤氏)。
さらに、Webサイトの全面的なリニューアルに際して、特にリコーのコールセンターからは、Webページ間のリンク設定に関する品質管理の確実性が強く求められました。コールセンターは、お客様からの問い合わせやクレームを直接受け付け、Webサイトの掲載情報を参照し回答することが多いため、Webページ間のリンク切れは大きな問題となるからです。
ソリューション

リンク切れ
グラフ
Webサイトの状況に合わせて柔軟に運用できることでIBM Rational Policy Testerを採用
大量のWebページ間でのリンク切れの有無を効率よくチェックしたい。この要求を満たすため、リコーは、Webサイトのリニューアル作業の一環として、品質管理ツールを使ってリンク切れの有無を確認することにしました。そして、いくつかの製品を比較し検討した結果、IBM Rational Policy Testerを採用しました。伊藤氏は、採用理由を次のように話します。「リニューアル作業では、対象のディレクトリーの完成度が日々変わり、高まっていきます。このため、チェックする日時をあらかじめ決めておくことができません。検討した他の製品では、契約期間内でのチェック回数に制限があり、あらかじめ決められた日時にスポットでチェックする仕組みでした。IBM Rational Policy Testerは、対象ページ数をもとに契約し、その制限内であれば何度でも品質チェックを実行できます。例えば、今日、大量のコンテンツを更新したのでチェックしたいと思ったときには、すぐに検査できるため、柔軟な運用が可能です」
また、導入検討から運用開始までのリードタイムも短く、事前準備もほとんど必要なかったことも、伊藤氏は高く評価しています。リニューアルに伴うWebページの制作作業のめどが付き始めた2010年8月ころ、リコーはIBM Rational Policy Testerの運用を9月末から開始しようと考えていました。ところが、制作を終えたWebページの状態を一通り確認した伊藤氏は、問題になりそうな個所がかなり多く、IBM Rational Policy Testerによる品質チェックの開始を早めるべきだと感じました。そこで、伊藤氏は、運用開始を急きょ2週間ほど早めることにしました。「IBMは、突然の利用開始の変更にも適切に対応してくれました。また、事前の準備もほとんど必要ありませんでした。品質をチェックするWebサイトのURL、結果閲覧時に利用するグローバルIPアドレス、必要なIDの数を連絡するだけでした」(伊藤氏)。
導入効果
広範囲な検査、使いやすいレポート、素早いサポートによって予定どおりWebサイトを公開
伊藤氏は、IBM Rational Policy Testerの導入時に、同製品の数多くの検査項目からリンク切れに関するものだけを選びました。「リニューアル作業に当たって必要だった検査項目は、リンク切れに関するものだけでした。IBM Rational Policy Testerでは、非常にたくさんの検査項目が用意されていますが、最初に目にしたときには必要がなさそうなものが多すぎるかとも思いました」ところが、実際にIBM Rational Policy Testerを使い出してみると、Webサイトの品質を維持するためには、同製品に用意されている多彩な検査項目を活用して、リンク切れに加えてさまざまな点をチェックすることが有効であると伊藤氏は気付きました。例えば、今回のリニューアル作業では、既存ページを自動的に変換して新しいページにデザイン変更するプログラムが用意されていました。このプログラムでは、自動変換された新ページにダミーテキストが挿入されることがあり、人手によるチェックだけではダミーテキストが残ったままであることに気付かずに公開サーバーに登録されてしまう恐れがありました。「IBM Rational Policy Testerを使ってサイト内の特定の文字列を探し出し、ダミーテキストが入っているWebページを洗い出しました。この検査を行うことで、ダミーテキストが残っているページを公開前に見つけ出して対処できました。とにかく、IBM Rational Policy Testerは、使えば使うほど役に立つツールでした」(伊藤氏)。
このようなIBM Rational Policy Testerの広範囲にわたる検査項目に加えて、伊藤氏はレポートの使い勝手のよさも高く評価しています。「毎日の状況が見え、リンク切れがどのくらい減ったかなどが分かるので、チェック結果を日々追っていくことが日課になり楽しみにまでなりました。IBM Rational Policy Testerのレポートは、とても見やすく、ページの遷移もスムーズでストレスが一切ありません。エラーに対応するステータスも手早く入力できますし、使い勝手もとてもよいです」
さらに、伊藤氏は、IBMによるサポートに関しても次のように話を続けます。「対応が非常によいです。サポート担当の方に問い合わせると、まるでその場で待機しているのではないかと思えるほど即座にメールや電話によるレスポンスが返ってきます。とても素早く確実にサポートしていただきました」
リコーは、IBM Rational Policy Testerによる品質チェックを順調に進め、Webサイトを予定どおりにリニューアルして2010年10月18日に公開しました。「前回のリニューアル作業のときは手動で移行したため、転記ミスなどがあり、公開後もとても大変な思いをしました。今回はIBM Rational Policy Testerで品質検査していたので、お客様やコールセンターからWebサイトの挙動や内容がおかしいといった問い合わせはありませんでした」(伊藤氏)。
将来の展望
外部の制作会社や制作スタッフへと利用範囲を拡大し、お客様ニーズに合った情報を提供し続ける
リコーは、今回のリニューアル作業で、WebサイトをCSS(カスケーディング・スタイル・シート)とXHTML(Extensible HyperText Markup Languageの略称)で構造化し、デザイン要素とコンテンツ要素に完全に分けました。ただし、Webサイトに掲載している情報は、リニューアル前のものと大きな違いはありません。企業のWebサイトに対してお客様が求める情報の種類や内容は日々変わっていますが、リコーは、今後もお客様ニーズに合った情報を提供し続けていくつもりです。
また、リコーは、IBM Rational Policy Testerの導入検討から運用開始までの一連の作業において、非常に誠実な対応を受けることができたと感じています。「IBM Rational Policy Testerは、Webサイトの品質を保っていくために役立つツールだと認識しています。今後は、外部の制作会社や制作スタッフにも利用範囲を展開し、コンテンツ制作や日々の業務に役立て、Webサイトの品質を高い状態で維持していきたいと考えています」と話す伊藤氏は、ガイドラインによる規定だけでは順守が難しいWebサイトのアクセシビリティのチェックに関しても、IBM Rational Policy Testerの有効性を検討していこうと考えています。
お客様情報
デジタル複合機やプリンターなどのオフィスや業務用機器で有名な株式会社リコーは、ハードウェアに加えて、ドキュメントにかかわる運用管理サービス、ネットワーク回りの支援を行うITサービスなど幅広い事業を展開しています。リコーグループのWebサイトに関する戦略立案と、戦略に基づく企画の立案や推進は同社の総合経営企画室 コーポレートコミュニケーションセンターが担当しています。
ビジネス・パートナー
バーチャルコミュニケーションズ株式会社は、サイト設計や制作などのWebインテグレーション、マーケティングツールや品質管理ツールの導入を支援するWebサービス、検索連動広告やバナー広告などのメディアプランニングの3事業によって、社内外のコミュニケーションチャネルの中心であるWebコミュニケーションサービスをグローバルに提供しています。
本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
IBM、IBMロゴ、ibm.com、およびRationalは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
