掲載日 2012年2月15日

トッパン エムアンド
アイ株式会社トッパン エムアンドアイ株式会社(以下、TMI)は、IBMのソリューション・プロバイダーとして、ハードウェア、ソフトウェアの導入・構築支援を行ってきましたが、2010年に「先進サービス・クラウド推進本部」を新設してクラウド事業を拡大しています。
その一環として、2011年8月から、IBMのパブリック・クラウド基盤「IBM Smart Business Cloud Enterprise(以下、SBCE)」を利用したeラーニング・サービス「Learning Caretaker(ラーニング・ケアテイカー)」を提供開始しました。
目次
お客様ニーズ

先進サービス・クラ
ウド推進本部
本部長
村 北 光 明 氏
1ユーザー当たり月額900円
費用は、ユーザー数ベースの月額利用料金のみ
Learning Caretakerは、初期費用不要で、1ユーザー当たり月額900円で利用でき、10名から、3カ月からといった小人数、短期間での利用ニーズにも柔軟に対応します。また、オリジナルのコンテンツを教材として利用できるのも特長であり、eラーニング管理システムとして国内屈指の実績がある株式会社システム・テクノロジー・アイのeラーニング・ソフトウェア「iStudy CloudBase」をベースに、受講者の学習状況や成績をさまざまな角度から分析・参照できる学習管理機能、研修コース運営や研修実施履歴の管理を行なう研修管理機能、スキル管理機能など、eラーニングに必要な機能を総合的な実行環境として提供します。先進サービス・クラウド推進本部 本部長の村北光明氏は、その充実した機能を次のように説明します。
「クラウド・ベースで提供することで、お客様の利用ニーズに柔軟に対応するサービスを低価格で提供することができます。また、eラーニング・サービスの多くは既成の教材を使うのに対して、お客様が社内勉強会で作ったMS Officeなどで作成した資料やドキュメントを、eラーニング用に変換して教材として利用できるのも重要なポイントです。さらに、管理者や部門長は、研修ごと、人ごと、部署ごとにどこまで学習が進んでいるかを、Webポータルで確認し、進捗していないユーザーがいれば、確認メールを送ることもできます。もちろん、ITスキルやビジネス・スキル、コンプライアンスなどの汎用的なラーニング・コンテンツも提供しています」。
ソリューション

先進サービス・クラ
ウド推進本部
先進サービス・クラ
ウド推進担当
佐 藤 巧 氏
従来の集合研修の課題を解決したLearning Caretaker
従来の集合研修には、時間や場所に拘束され、施設の利用料や交通費などのコストがかかり、また一方的な知識の伝達になりがちで、各人の理解度に合わせた教育が難しいという問題があります。また、eラーニングを導入している場合でも、既成のコンテンツには自社特有の要件などを盛り込むことができず、利用ユーザー数だけではなく、コンテンツの種類ごとに課金されるので、費用が増大します。さらに、自社でeラーニング・システムを運営する場合は、構築・管理の負荷が高く、コンテンツ作成には専門スキルが要求されます。
こうした課題に対して、TMIのeラーニング・サービスLearning Caretakerは、SBCEを利用して、お客様ごとのeラーニング実行環境を低価格で提供します。初期費用が不要なばかりではなく、1ユーザー当たり月額900円の低価格で、利用人数は10名から、期間は3カ月から利用可能なので、例えば、10名の新入社員向け研修を4月~6月まで行う場合でも、無駄のない最適な費用でサービスを利用でき、しかも自社オリジナルの教材を使うことができます。
コンテンツの変換は、「iStudy Creator NX」というツールをPCにインストールすると、変換機能がMS Officeにアドイン機能として追加されます。スライド、音声、アニメーションなどを含むPowerPointの学習コンテンツや、定型フォーマットに従って入力したExcelのテスト・コンテンツを開いて、アドインメニューを実行すると、Learning Caretakerで利用可能なeラーニング・コンテンツに自動変換されます。
導入効果

システム構成図
豊富な種類の仮想サーバーを必要な時に必要なだけ、日本に、そして海外にたった数分で
TMIの売り上げは、これまでハードウェア、ソフトウェアが主体となっていましたが、徐々にサービス・ビジネスの比率を高めることを志向し、2009年にはIBMの「クラウド事業戦略立案コンサルティング」を活用し、収益性、参入時期、優先順位の3点にポイントを置いてクラウド・サービスの事業化を検討しました。その結果、2010年4月に専門部署を立ち上げ、同10月には「TMIクラウド・サービス・メニュー」を発表し、クラウド事業の本格展開を開始しました。
TMIではサービス提供基盤の選定に当たり、利用可能なIaaS(Infrastructure as a Service)を比較検討した結果、「セキュリティー・レベルが高く、操作がシンプルで、費用対効果が高い」(村北氏)ことから、SBCEが最適であると判断されました。TMIが重視したSBCEのメリットは以下の通りです。
- 専用の管理ポータルから、自由にインスタンスが作成可能で、調達時間を短縮
- 全世界のデータセンターを同一料金で利用可能。日本国内にもデータセンターがあるため、海外でのデータ保管ができないお客様にも最適
- 99.5%のSLA(Service Level Agreement)を確保
- 初期費用無し、時間単位の完全従量課金で敷居が低く、スモール・スタートが可能。開発やテスト環境にも最適であり、リソースが必要な場合は、プロビジョニングでスペック拡張可能
- VPNオプションによりセキュアなプライベート・クラウドにも対応
「当社のクラウド事業には2つの柱があり、その1つは当社が従来から得意としている仮想化のスキルを活用した、プライベート、ハイブリッド、デスクトップなどの各種クラウド構築サービスです。そして、もう1つはアプリケーション・クラウド・サービス(SaaS)で、当社にとっては新規ビジネスへのチャレンジでした。新規ビジネスを開始するにはリスクを最小化することが重要ですが、データセンターにサーバーを借りるような従来の方法では初期コストや運用コストを削減することはできません。クラウド活用のメリットは、素早くリソースの調達ができ、低価格で無駄なコストが発生しないこと、スモール・スタートが可能で必要に応じてダイナミックに増減できること、という3つに集約されますが、これは、サービス提供側にも、利用者にも大きなメリットです」と、村北氏は確信をもって話します。
「クラウド・サービスと称しているサービスの中には、初期費用が発生したり、従量課金といっても月単位の場合が多いのですが、SBCEは時間単位の完全な従量課金なので、本来の意味での事業のスモール・スタートが可能となりました」と、先進サービス・クラウド推進本部の佐藤巧氏も説明します。
将来の展望
今後もSBCEを基盤としてクラウド・サービスのラインアップを充実
TMIは、新規クラウド・ビジネスとして、Learning Caretakerに先立ち、IT資産管理クラウド・サービス「Asset Caretaker(アセット・ケアテーカー)」を提供しています。これは、多くの実績がある資産管理ツールをエンジンとして、社内システム(PC、サーバー、ネットワーク、プリンターなど)の資産管理、およびセキュリティー保護やソフトウェア配布などの機能をクラウドで提供するサービスです。管理対象台数に応じた月額
費用による利用が可能で、部署単位などで少しずつ始めることができます。TMIでは、このサービスを開始するに当たり、クラウド・ビジネスに不可欠なビジネス・サポート・システムとして、新しい請求の仕組みに対応しました。
「クラウド・サービスで利用できる請求システムは、社内にはありませんでした。保守サービス料金は月額制ですが、料金は変動しません。そこで、従量課金で変動する月額料金に対応可能な新しいシステムを整えました。すでにこの仕組みが完成していたので、Learning Caretakerは、検討からサービス開始まで、3カ月余りで完了しています」(村北氏)。
Learning Caretaker、およびAsset Caretakerは、IBMの中堅・中小企業向けのソリューション提供の仕組みであるSOP(サービス・オリエンテッド・パートナリング)に登録されています。IBM SOPは、クラウドを中心としたパートナー様のサービス・ビジネスの流通・再販を推進するビジネスモデルであり、登録されている商材は、競争力のあるクラウド・サービスとして、販売パートナーの皆様にお取り扱いいただくことができます。
今後、TMIでは「Caretakerシリーズ」として、さまざまな種類のクラウド・サービスを展開する計画であり、SBCEを基盤として、画期的な新しいサービスが展開されることが期待されます。
お客様情報
お客様名:
トッパン エムアンドアイ 株式会社
所在地:
〒161-0033 東京都新宿区下落合1-5-22
URL:
1981年、トッパン・ムーア株式会社(現トッパン・フォームズ株式会社)のソフトウェア事業部門が独立し、トッパン・ムーアビジネスシステムズ株式会社としてソフトウェア事業に参入。1994年、トッパン エムアンドアイ株式会社となり、日本アイ・ビー・エム株式会社のソリューション・プロバイダーとして、IBM製品の販売ならびにIBM製品をプラットフォームとするシステム開発、アプリケーション・パッケージを活用したトータル・ソリューションを提供しています。2010年には先進サービス・クラウド推進本部を設置し、プライベート・クラウド構築サービスからアプリケーション・クラウド・サービスの提供まで、クラウド事業を順次拡大しています。
製品・技術情報
ハードウェア
- 製品IBMのハードウェア製品についての詳細情報は上記のWebサイトでご覧ください。
サービス
- アプリケーション・イノベーション・サービス企業の経営の知恵から成る最適なアプリケーション開発とSI
ソリューション
参考資料
- お客様導入事例 トッパン エムアンドアイ株式会社(584KB)この事例のPDFがダウンロードできます。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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