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東映アニメーション株式会社 様

ストレージ統合お客様導入事例

アニメーション・ビジネスの成長を支える
ワンソース・マルチユース展開

1958年に設立され、日本のアニメーション業界のパイオニアとしても知られる東映アニメーション株式会社。世界中の子どもと人々に「夢」と「希望」を与える“創発企業”となることを目指して、創設期から今日に至るまで、幾多のヒット作品を世に送り出してきました。代表作品の中には、「ドラゴンボール」や「ゲゲゲの鬼太郎」など、時代や世代、国境を超えて愛され続けているものも多く、最新のラインナップとしては、「ワンピース」や「Yes!プリキュア5」などが絶大な人気を誇っています。
原作者から預かった大事な作品の数々は、同社にとっての重要な財産でもあります。年々増え続ける作品を、いかに安全かつ効率的に管理していくか。この課題に応えたのが、IBMのストレージ・システムでした。そこには、保管場所の集約による一元化だけでなく、ワンソース・マルチユースの思想に基づいて、アニメーション・ビジネスを活用面から支える狙いがありました。


「貯める」と「使う」の両面から、
データの安全性と運用効率の改善が課題

吉谷 敏 氏の写真
東映アニメーション株式会社
経理部長兼情報システム室長
吉谷 敏 氏
アニメーションなどの映像製作事業をベースに、テレビ、劇場、ビデオ、DVDなどの各種メディアへの販売事業、キャラクター商品をはじめとした版権事業を手がける東映アニメーションは、保有するコンテンツのすべてをデジタル化し、その二次利用を高い収益力の源泉としています。
ビジネスをバックエンドで支える情報システムには、利用状況の可視化と、二次利用の促進という2つの大きな役割があります。2004年1月から社内の情報化を本格化させた同社は、2005年1月のERP導入により、利用状況を含めた情報の可視化を実現。その後まもなく、次の課題解決に向けた検討を開始しました。経理部長兼情報システム室長の吉谷敏氏は、こう振り返ります。
「当社の場合、8,000を優に超えるすべてのコンテンツにおいて、捨てるデータというものがありません。画像のほかにも、原作者、シナリオ、権利者への支払いなど、作品に関連する膨大な情報を扱っています。これらは、アーカイブが必要な一方で、マルチユース展開にも対応しなければならない。バラバラのパソコンに入っている状態では明らかに効率が悪く、安全性の面でも問題です。社内の財産を一元化し、運用も楽にしたい。さらに止まらないシステムも必要ということで、ネットワークを含めたインフラの大幅な見直しに踏み切りました」


最新の仮想化技術を実装した
先進のストレージ・システムを構築

遠田 浩文 氏の写真
東映アニメーション株式会社
情報システム室
遠田 浩文 氏
2005年10月、ERP導入に続く大規模なプロジェクトがスタート。それは、ネットワーク、サーバー、ストレージの3つレイヤーで、社内の情報リスクを最小化しようというものでした。同社がストレージに採用したのは、サーバーのIBM System i5™ とも相性のよいIBM System Storage DS8100です。
「足回りを一挙に変えるとなったら、システムの設計思想が統一されていることが望ましい。個々の機能はもちろん、トータル・ソリューションとしての魅力も大きかったということです」と吉谷氏。
もう1つの決め手となったのが、情報ライフサイクル管理の基盤となる階層型ストレージ管理(Hierarchical Storage Management:HSM)機能です。
IBMは、IBM System Storage DS8100にIBM TotalStorage 3583テープ・ライブラリーを組み合わせ、ディスクの使用領域が無制限に増え続けることを避けるための先進的な提案を行いました。この仕組みについて、情報システム室の遠田浩文氏は次のように説明します。
「捨てるデータがないからといって貯め続けていれば、ディスクの増設などでコストや手間、スペースも必要になります。一方で、どんなに古いデータでも、いつ使う場面が発生するかわかりません。そこでテープ・ライブラリーをディスク・ストレージと組み合わせ、ストレージ管理ソフトウェアであるIBM Tivoli Storage ManagerのHSM機能を使って、そこを仮想ディスクのような形で利用できるようにしました。これで参照頻度の低いデータは自動的にテープ・ライブラリーに移され、しかもユーザー側はデータがテープ・ライブラリーに移動したことを意識することなく、透過的にアクセスすることができます」ストレージ環境を常に最適化しながら、より高いレベルでデータを統合できれば、マルチユース展開の効率化にも、大きく貢献することは間違いありません。

システムの概要を説明している図です。

あらゆるデータをストレージに集約し、
全社レベルでリソースの有効活用を促進

こうして2006年5月、新しいシステムはトラブルもなく本稼働に漕ぎ着けました。「一番のポイントとなったディスク・ストレージとテープ・ライブラリーの連携部分でも、IBMの専任技術者による強力なサポートのおかげで、スムーズに構築作業を進めることができました」と遠田氏。続いて吉谷氏も、「素晴らしいメンバーを投入いただいた」と高く評価します。
IBM System Storage DS8100に集まってくるのは、製作物関連のデータだけではありません。メールのデータや他社製システムのバックアップ先としても利用されており、異なる業務や、i5/OS®、AIX®、Linux®などの複数のOSをまたいで、1台のストレージが共有されています。中には、他システムで二重化されているデータをさらにディスク・ストレージにも保管し、三重化を実現しているデータもあるといいます。
「格段に安全性が向上しましたね。従来は、製作担当が個別に安価なハードディスクを買ってきて対処していたり、それらがロッカーに山積みになっていたりもしたわけです。二重化対策などでカバーし切れていない部分もかなりありました。それが1つの箱の中に入るのですから、違いは明らかです」(吉谷氏)
当初の狙いどおり、運用面での負荷も大幅に軽減されています。クライアント数が600を上回るという同社の大規模なシステム全体を、ヘルプデスク業務も含めて数名で運用しているのが何よりの証拠です。また、運用の柔軟性について遠田氏は、「業務の負荷に応じて、計画的に使用領域の割り当てを変更できるのも大きなメリット」と語ります。


ビジネス価値を生むストレージとして、
この先に広がる可能性に大きな期待

社内のあらゆる情報がストレージに集約されるようになった今、全社レベルでより有効なリソース活用を促進していくために、さらなる改善が検討されています。
「ハードウェアの世界はこれで形が決まりましたが、データをそこに放り込んでおけばよいわけではなく、データが入っているのに取り出しにくいというのでは困ります。一部のアプリケーションについて、データを送り込む側の再構築が必要だと感じています。データの最適配置の実現ですね」(吉谷氏)
また、データを瞬時にコピーし高速にデータ・バックアップを取得できるIBM System Storage DS8100のFlashCopy® 機能への期待を、遠田氏は次のように語ります。
「導入時に議論を重ねた結果、最終的にストレージ自体の高信頼性を買って、現段階では必須ではないとの判断に至りました。ただ、コピーに必要なディスク容量を削減できる新機能も追加可能になったようですので、今後新しいシステムを開発していくときなどには、ダウンタイムを縮小するための仕組みとして、当然必要になってくると考えています」
「これで現実世界の可能性が広がったということです。もう右往左往する必要はありません。確立された信頼性の高いIT環境下で、将来の成長に向けた積極的な事業展開を図ることができます」と吉谷氏が強調するとおり、先進のストレージ・システムは、単なる“箱”ではなく、多くのビジネス価値を生み出す“宝箱”のような存在として、さらに重要な役割を担っていくことでしょう。


IBM、IBMロゴ、AIX、FlashCopy、i5/OS、OS/400、System Storage、Tivoli、TotalStorageはInternational Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標。
Linuxは、Linus Torvaldsの米国およびその他の国における商標。 他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標。

サマリー

適用業務
ストレージ統合 情報ライフサイクル管理 各種データのバックアップ


ソフトウェア
IBM Tivoli® Storage Manager


ハードウェア
IBM System Storage DS8100 IBM TotalStorage® 3583