上記リンクをクリックすると、ページ内の該当箇所に移動します
コンサルタントとして思うこと
消費財業界といっても、食品や飲料、日用雑貨から化粧品など業種は多岐に渡りますし、経営環境や問題意識も少しずつ異なっています。しかし、必需品であるかどうかは別としても、お客様が消費するものを作って売るという意味では似ています。
私たちインダストリー・コンサルタントは、3年から5年先を見通して業界を語る必要がありますから、そのために日頃からお客様の課題や業界の現状を正確に認識し、分析していなければなりません。IBMでは、ビジネス・バリュー・インスティチュート(IBV)というさまざまな業界の動向をグローバルにリサーチしている組織があります。またIBMは、CEOやCFO、CHROなど世界の企業のトップを対象にした調査(CxOサーベイ)を行っており、全世界のCxOの考えをベースに、将来の方向性を予想できるようにしています。私たちコンサルタントは、これらのIBM資産をベースに、日本独自の特性を加味して業界の将来を考えているのです。
消費財業界は現在、3つの変化を求められています。「顧客視点」を持つことと「グローバル」に展開すること、「変化に対応できる人材」を育成することの3つです。日々のオペレーションをこなしていれば良いという時代は終わりました。POSデータを入手する、Webやコールセンターを通して消費者の声を聞くという段階をさらに一歩進めなければなりません。お客様が商品を購入した購買情報を、製品開発やマーケティングなど企業全体のグローバルなバリューチェーンに役立てるというスキームを確立させることです。それには、「何を作れば売れるのか」「お客様は何を求めているのか」という消費者を個体として認識するための仕組みや、それらの情報を活用できる人材が不可欠なのです。また、飽和しつつある国内市場から海外市場に展開するためのグローバル戦略は、消費財企業が成長するために重要なことです。このようなグローバル化に対しても、我々はIBM自らの経験をベースとしたアプローチ方法を持っています。
このように私たちは、求められている変化に対する回答を持っていますから、今後も消費財業界のお客様の企業変革のご支援ができるのです。
最近のメモリアルプロジェクト
かなり前の事例なのですが、業界をまたがったサプライチェーン・マネジメントなどほとんどなかった頃に携わった、大手印刷会社と製紙会社の協業プロジェクトのコンサルティングは印象的でした。製紙会社側は、印刷会社の調達計画の情報を受け取ることができれば緻密な生産計画を立てることができますし、印刷会社側は大量発注することで価格を落とせるという、サプライヤー・リレーションシップ・マネジメントのプロジェクトです。
私の担当は、両社がWin-Winの関係になるようなビジネスモデルのコンセプトを策定することでしたが、冷や汗をかくような想定外の状況が発生することが多かったですね。Win-Winの関係とは"言うは易し、行うは難し"で大変な思いをしたのですが、結果的には上手くスタートさせることができました。
ただ、私にとってメモリアルになったのは、何の手本もない企業間SCMの初期段階に、業界を超えたサプライチェーンのプロジェクトに参加できたという点です。現在、お客様と進めているサプライチェーン全体の効率化を目指す時にも、この時の経験は役立っていますし、何より当時の自分には先見性があったなと思っています(笑)。
専門分野
企業変革コンサルティング、特にサプライチェーン・マネジメント関連の事業戦略立案から業務改革、ソリューション導入までのコンサルティング
担当している業界・業種
消費財メーカー(食品、飲料、日雑、化粧品)、商社、卸
経歴
宮崎 信秀 (みやざき のぶひで)
他コンピューター・メーカーを経て、日本IBMにシステムエンジニアとして入社。IBMコンサルティング・グループに異動し、流通業界向け企業変革コンサルティング担当後、同業界のSCMコンサルティング・リーダーとなり、SCM領域の構想策定からソリューション導入までのコンサルティングや執筆活動に従事。
現在、IBM ビジネスコンサルティング サービス 流通事業本部にて、消費財業界のお客様を担当するインダストリー・リーダーとして業界の戦略立案やインダストリー・ソリューションの企画開発を実施。
