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知らざるを知らざると為せ リスク・マネジメント マネージング・コンサルタント 福田 厚司



コンサルタントとして思うこと   最近のメモリアルプロジェクト
専門分野   担当している業界・業種
経歴      



コンサルタントとして思うこと

福田 厚司 1992年のBIS第一次規制導入以来、リスク管理は本邦の金融機関にとって、「規制対応」に他ならず、規制当局から示された基準をクリアすることに、主眼が置かれていました。
ところが、国内では2007年より効力を発するBIS第二次規制では、単なる自己資本比率の報告に留まらず、リスク管理の主体となるマネジメントの役割や、内部統制、さらには市場による監視までを枠組みに取り入れ、各々の金融機関が主体的に自身に合ったリスク管理能力向上を図ることを目的としています。
また、近年よく議論されるようになったEnterprise Risk Managementのコンセプトは、リスク管理を収益拡大や組織強化を促進する重要な要素として、経営戦略に組み入れ、企業の組織、プロセス、ガバナンスのあり方に、再考を促しています。
このような業界の流れは、金融機関において、精緻なリスク把握によるマーケティング戦略策定や、プライシングを実施することを求めるものであり、シェア・収益拡大を図る上で、リスク管理の戦略的重要性は増大していくでしょう。
BIS第一次規制から、リスク管理分野でのキャリアをスタートした私は、昨年、新たに組織されたリスク管理チームをリードすることで、大袈裟かもしれませんが、歴史の流れを肌で感じています。


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最近のメモリアルプロジェクト

福田 厚司 2007年、当チームのデリバリーの大きな柱になるのが、アンチマネーロンダリング(AML)であると考えています。それを予感させるように、昨年も暮れかかるころ、AMLの当該分野においては先進的な米国IBMの専門家の協力を得て、短期集中的にスキルを獲得し、プロジェクトを実施する機会がありました。
マネーロンダリングに悪用されるリスクを、コントロールしながら金融業務を遂行するという点では、従来のリスク管理の考え方と共通し、また市場や経済の動きを予測することと、犯罪者の思考と手口を予測することは、リスクをコントロールする上では、ある意味似ている部分もあります。
市場リスク、信用リスク管理においては、価格変動や企業倒産など、長期的には予測が困難な事象について、統計的にリスク量を把握するヴァリュー・アット・リスク(VaR)手法が定着しています。一方でAMLにおいては、認識されておらず、想像し得ない様々な新しい手口についても、疑わしき取引として把握するために、取引の明細情報と顧客の過去取引情報および、同様の取引パターンを有するピアグループの取引情報との比較により、統計的に異常な取引を検出するプロファイリングと呼ばれる手法が開発されています。
このように、リスク管理とはあらゆる分野において、決して知りえない事象を、様々なモデルを適用することによって、論理的に最善の予測を実施し、対策を立てることが必ず可能である、という信念に支えられているという想いを実感しています。
リスク管理とは、不知なるものを認め、それでもそれを知ろうとする、人間の本質が具現化したものかもしれません。


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専門分野

信用リスク管理、マネーロンダリング対策、統合リスク管理、市場系業務プロセス改革、情報資産戦略、企業統合戦略


担当している業界・業種

証券、銀行、決済機関


経歴

福田 厚司 (ふくだ あつし)
金融事業部、リスク・マネジメント リスク&コンプライアンス リーダー、マネージング・コンサルタント。
米国会計事務所系コンサルティング会社、金融ソフトウェア会社を経て、1998年にIBMコンサルティング事業部へ入社。2001年PwCとの統合により、現職。
金融業における市場リスク管理、ポスト企業統合戦略、バーゼル規制対応、アンチマネーロンダリング方針検討、市場系業務/信用リスク管理データモデル策定などのプロジェクトを実施。




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