経験と知見を生かして、人財育成の課題を丁寧に解決する

大池 一弥を紹介いたします。

コンサルタントとして思うこと

大池 一弥の写真1 私たちコンサルタントがお客様に提供できる価値には、2つのものがあると思っています。1つは、ITなどのさまざまな仕組みに関するノウハウをもとにしたものです。もう1つは、人事に関する動向や調査の知見に基づく提案も、コンサルタントが提供できる価値だと思います。

お客様は、自社内で使われているシステムや制度に関する知識は十分に持っていらっしゃいますが、本来どうあるべきかや今どうすべきかといった点での経験は不足しています。特に人事部門では、IT関係の仕組みを苦手にされていることが多いようです。私たちは、情報システム部などの他部門とのやりとりが円滑に進むように仲介しつつ、人事部門のあるべき姿を検討、共有し、そのギャップを適切に埋めることで、お客様をお手伝いします。また、技術的な視点も含めて、ビジネス・プロセスに合わせたITシステムの改善点を提案できることも、私たちコンサルタントが提供できる価値です。

さらに、人事に関する制度、グローバル人事やグループ人材管理といった点で、あるべき管理方法、過去の成功例や失敗例、現在世間でチャレンジされている内容など、さまざまな情報と知見を有しており、自らも継続的に調査活動を行っています。これらによって得たノウハウをベースにして、お客様をリードしフォローできます。これが私たちコンサルタントが提供できるもう1つの価値です。

コンサルタントが提供できるこれらの価値に共通していることは、お客様は自社内の制度やITシステムに関する経験や知識はお持ちですが、私たちはさまざまな業種や業態のお客様の取り組みにかかわり、お客様とともにいろいろな経験を積み、それらに関する知見を持っていることです。このため、客観的な立場からお客様の状況に応じた最適な提案ができると考えています。

現在は急激な企業成長を期待することが難しい時期です。ただ、このような時期だからこそ、人財を大切にしたいと考えられる経営者の方が増えています。どのようなプロセスで従業員を評価するかという部分をきちんと明確にすることで、優秀な従業員を引き留め、従業員のモチベーションを高く保てます。評価の制度やプロセスを変える作業は時間のかかるものですが、手を加えなければいつまで経っても変わらない部分でもあります。単純な「こうあるべき」や「こうやるべき」といった正論だけでは、現実に困っていらっしゃるお客様の状況は解決できません。どのようにしていきたいかをお客様から聞き、事例や考え方をきちんと説明して、提案内容に納得していただくようにしています。会社が置かれている状況、システムや制度の現状などに考慮して、短くても数カ月、長ければ2年近いスパンで丁寧にご支援し、ソフト・ランディングできるようにすることが大切だと考えています。

最近のメモリアルプロジェクト

大池 一弥の写真2 関係したプロジェクトは、どれも印象深く記憶に残っています。最近かかわったプロジェクトで、グローバルなリーダーシップ像を定義するというものがありました。お客様は、国内に加えて海外にもいくつかの拠点を持ち、積極的に海外展開されている企業でした。しかし、どのような方々が海外の拠点に勤務されているかを日本の本社が把握していなかったり、海外拠点の方々が日本の本社を意識していなかったりなど、企業全体としての一体感がありませんでした。このため、社員への求心力を高め、近い将来の姿を整備して設定する作業が必要でした。

このプロジェクトにおいて、海外拠点でキーマンとなる方々にインタビューしたとき、グローバルなリーダーシップやプラクティスを実践する人物は、どの国の方でもコミュニケーション能力が高く、強い熱意を持ち、明るい方であることを再認識しました。IBM自体もリーダーシップに関して積極的に取り組み、コンピテンシーの強化や研修を充実させています。今回参加したプロジェクトで第一線の現場で活躍している他社の方々の話を聞き、グローバル・レベルでのリーダーシップの具現化の重要性をあらためて痛感しました。

このような経験を参考にさまざまなリーダーシップのコンピテンシーを定量化し可視化していくことで、企業間での違いや汎用性のある部分を検証できると思います。この検証結果は、グローバルにビジネス展開を行う企業で求められるリーダーシップや人物像の中核部分を具体化するための1つの根拠になるはずです。

専門分野

HCM(ヒューマン・キャピタル・マネジメント)領域のコンサルティング

担当している業界・業種

主に製造、サービス、流通

経歴

大池 一弥(おおいけ かずや)

大手精密機械メーカーの商品開発研究部門から情報サービス提供企業に転職し、技術、営業、バックオフィスなどさまざまな業務を経験した後、人事関係ソフトウェアのシステム設計担当からコンサルタントへと進む。その後、プライスウォーターハウスクーパースコンサルタント株式会社にてヒューマン・キャピタル・マネジメント領域の担当パートナーを務め、現在、IBMグローバル・ビジネス・サービス 戦略コンサルティング・グループにおいて、組織・人財変革の日本におけるリーダーを担当している。「労政時報」、「人材教育」など人事関連情報誌への寄稿多数。

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