金澤 吉典をご紹介いたします。
コンサルタントとして思うこと
「組織の根底には感情が流れる」。現場でお客様と接していると、この言葉が幾度となく頭をよぎります。フレームワークを活用し、ロジカルに分析し、最も価値の高い答えを導き出せば、それがクライアントにとって常にベストな解答であると考えるコンサルタントは時代遅れだと考えます。
私が専門とするPMI(M&A後の企業統合・分割)は、ディール「成立」後のM&Aを「成功」に導くことが使命です。Post-M&Aでは、今まで別々の道を歩んできた企業がひとつになります。そこに、対立やコンフリクトが生まれない理由はありません。それぞれの歴史があり、文化があり、悩みがあり、立場があります。それらの根底には感情があります。「成功」を獲得するためには、その感情に訴求する解答・アプローチが必要になります。ここで重要となるのは、スピードとコミュニケーションだと考えます。悩みや葛藤を軽減するためにスピードに目を向け、歴史や文化などを理解するためにコミュニケーションをとる。ロジカルに正しい答えを押し付けるのではなく、お客様と共にその感情に合った最も正しい答えを導き出すことが重要となります。
答えに価値があるわけではありません。感情を理解し、スピードとコミュニケーションでベストな解答をお客様と共に導き出す。そんなコンサルタントでありたいと考えます。
最近のメモリアルプロジェクト
「経営トップは孤独である」。それを痛切に感じたプロジェクトがありました。シナジー効果は幻想であると言われてずいぶん経ちますが、Post-M&Aでは、株主や顧客から当然その効果を問われます。それと同時に合併会社の内部では、人事体系、業務手法、システムの仕様、物流など、さまざまな局面で社員同士による綱引きが行われています。経営トップは、株主・顧客・社員、そのすべての中心に存在し、その期待やジレンマの中で決断を求められます。一長一短、甲乙付けがたい選択肢の中で、効果とリスクを天秤にかけながら、自身の責任を全うしようと一人悩むトップの姿を見たときに、その孤独を少しでも解消するためにわれわれは尽力しなければならないと痛切に感じました
得意な業界・業種
流通、製造、金融、医薬
経歴
金澤 吉典(かなざわ よしのり)
マネージング・コンサルタント
プライスウォーターハウス クーパース コンサルタント株式会社に入社。大手外資系コンサルティング・ファームを経て、2004年にIBM ビジネスコンサルティング サービス株式会社(当時)に復職。現在、PMIを専門分野とし、新会社の立ち上げおよびシナジー効果の創出の両分野のプロジェクトを手がける。