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企業はERPをもっと使い倒すべき何が大事かが判る

コンサルタントとして思うこと

川島 牧雄の写真1 ERPとの最初の出逢いは1992年、SAPジャパンも設立前でした。会計の日本語化を皮切りに、ロジスティクス導入で幾つかのプロジェクトをリードしました。その後、戦略コンサルタントとして戦略/経営と業務/IT視点の大きな差や、ITに頼らなくてもできる改善の多さに気付かされた一方で、ITの積極活用やガバナンス構築を通して企業価値の向上を支援してきました。

その過程で日本でもERPが普遍的に広まるのを見てきましたが、導入で力を使い果たし活用までは余力がなく、経営者が満足していない企業が多いと感じます。高い投資こそ効果の回収を真剣に目指すべきです。不良資産を有効資産に変えるのは、パッケージ/ITベンダーに任せておけません。海外発のERPを日本の企業が使い倒すことにより、ERPに頼る部分と頼るべきでない部分を明確にし、投資メリハリをつけ、結果として事業貢献やローコストオペレーションに繋げることを助けたいと思います。

でも、ERPの活用は教育だけで済む話ではありません。人の意識やスキルに加えて、経営管理や業務そのもの、ITガバナンス、ERP機能や周辺システムにも改革対象は及びます。だから面白いのです。

最近のメモリアルプロジェクト

川島 牧雄の写真2 ある製造業のお客様に「SAP活用評価」プロジェクトを実施しました。SAP社からバージョンアップを迫られ、ITベンダー対応費用と併せての多額の見積に、利用継続の費用対効果が社内で疑問視され、「自社の活用度合、課題を客観的に評価して欲しい」と依頼されたのが発端です。契約規模は小さいながらも、最初の本格的な「活用診断」プロジェクトで、ソリューション化のパイロットと捉えて開始しました。

蓋を開けてみると、お客様から「実はアドオンプログラムが膨大にあり、それを減らして保守コストを削減したい」との要望があり、活用評価にアドオン評価も急遽加え、未使用アドオンや標準化すべき業務のアドオン撲滅に臨みました。お客様の社長から現場の管理層、担当者に広くインタビューをすることで、重要な課題も多く判明してきました。

ERPは日本企業やIT産業に大きなプラスをもたらした反面、遺されたマイナスも限りなくあることを改めて感じ、PIT(Post IT Transformation=ERP導入後にこそ始める経営改革)の必要性を強く再認識したプロジェクトです。お客様やプロジェクトの関係者には今でも感謝の気持ちで一杯です。

専門とする経営テーマ

得意な業界・業種

消費財、電気、流通(商社・卸)、銀行(リテール)

経歴

川島 牧雄(かわしま まきお)
シニア・マネージング・コンサルタント

1991年プライスウォーターハウスコンサルタント株式会社に入社。IBMとの事業統合を経て現職。ERP導入コンサルティングを皮切りに、業務改革、業務改善、IT戦略・ガバナンス立案など、経営とITの融合をテーマに数多くのプロジェクトを実施。最近は、ERP導入後の活用促進支援を積極的に推進している。

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