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異質なものを受け入れることが新たな創造をもたらす

コンサルタントとして思うこと

桃谷 英樹の写真1 成長戦略、新規事業、ビジネスモデルの創造、イノベーション。最近のプロジェクトのキーワードです。企業にとっては、当然必要といえるテーマかもしれません。
どのように、これらのテーマを継続して実現していくのか。異質なものとの融合が、新たな価値を創造していくひとつの手段であるといえるのではないでしょうか。
異質なものを受け入れることは、まず事実を見極めることから始まります。ビジネスでは、既成概念や思い込み(メンタルモデル)と現実のギャップに機会や脅威があり、そこに創造の源泉があります。人は、自らのメンタルモデルから逃れることはできません。ですから、事実を科学的、論理的にみることで、創造のスタート地点に立つことができます。

ただし、これだけでは不十分です。
体系的理解、現状の本質の整理だけでは、ビジネスで必要とされる創造には結びつきません。科学の次にアート(人の手でかたち創る)が必要です。そこで他者・異質なものを受け入れることに創造のヒントがあります。ところが、実際には、落としどころを用意した討議が多くなされているのではないでしょうか。あらかじめ用意された枠組みにはめ込むのでは、新しいものは何も生まれません。恐れることなく反論を聞く機会をつくり、そこから生まれる新たな局面を楽しむことが、創造を生み出す近道であると実感しています。

そして、さらに一歩踏み込んだ主体性が必要です。
真剣にぶつかりあい、反論を受け入れ、既存のフレームワークにとらわれず新たな場を導き出す議論を重ね、実践を意識した現場を理解し、不確実を受け入れ、その上で主体的に、新しい価値を具体的に示していく。そうすることで、成長戦略、新規事業、ビジネスモデルの創造、イノベーションといったテーマに応えていけるのだと思います。
お客様の創造性を触発するレベルまで異質であること、そして、異質を受容されたお客様とともに新たな境地を創造し、実践していくことに、これからも注力したいと考えています。

最近のメモリアルプロジェクト

桃谷 英樹の写真2 最近、特に印象深いのは、新規事業構築のプロジェクトなどで"IBM"を活用して成果をあげていることです。上述した異質なものとの融合をプロジェクトの中で実践しているといえます。例えばプロジェクトセッションに、お客様、コンサルタントに加えて、IBMの実務に携わるメンバーを加えています。このメンバーは、長年業界に特化した営業や、実際に開発・研究所の実務を担う開発者や研究者です。私たちコンサルタントが、新たなものを生みだすため、3者間のセッションをリードしていきます。いわば、"3人よれば文殊の知恵"の場をつくりだすことで、新たな価値構築を推進できるのです。IBMメンバーが加わる効果は、専門的な知識や経験だけではありません。お客様ともコンサルタントとも異なる視点で議論に加わること、またそのメンバー個人にとどまらず国内・グローバルのネットワークを活用できることも効果として挙げられるでしょう。

異質なものを受け入れる第一歩は、事実に基づく科学的な分析ですが、そこから創造を生み出すのは、アート(人によって生み出される)な部分です。われわれが経営者から、期待を超えていると評価される新しさとリアリティーを生み出していくには、従来の考え方に縛られないコンサルティング・アプローチが必要だと思います。
IBMグローバル・ビジネス・サービスの戦略コンサルティングにおいて、国内・グローバルのネットワークを活用し、異質なものとのぶつかりあいを生かすことで、予定調和ではない創造性と実践力のある新たなビジネス創造へ貢献できていることは、IBCS(当時)に入る以前から戦略コンサルティングに携わっている私にとって、とても興味深いことです。

今後もIBMを"活用"することを楽しみながら、戦略コンサルタントとして他にはない価値が出していけると感じています。

専門とする経営テーマ

新規事業戦略、事業戦略、プレM&A戦略、シナリオ・プランニング、イノベーション

得意な業界・業種

産業財、消費財、流通、メディア、金融

経歴

桃谷 英樹(ももたに えいき)
アソシエイト・パートナー

事業戦略、企業戦略、マーケティング戦略、新規事業戦略、シナリオ・プランニング、M&Aを主な専門領域として戦略コンサルティングのプロジェクト・リーダーを10年以上経験。
直近では、新規事業戦略を中心に、幅広い業種・業界に携わっており、ハイテク、自動車、電機、化学、通信、医薬、流通、商社、広告代理店、金融、官庁において成果をあげている。イノベーション・新規事業関連を中心に外部セミナー・講演を多数実施。
コンサルティング以外では、英国情報コングロマリットで新規事業立ち上げ、国立共同研究機構 基礎生物学研究所 講師を経験している。
京都大学大学院 理学博士。

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