
貞本 康裕をご紹介いたします
コンサルタントとして思うこと
ライフサイエンス分野では、企業だけではなく、国や大学の研究機関においても経営や産業活性化にインパクトのある成果がより一層求められています。成果を生み出す原動力は、専門性の高い研究者やエンジニアが長年培ってきた知識や経験、勘、ひらめきに他なりませんが、そこに経営視点が加わることにより、高い生産性やスピード、高質な判断・意思決定が求められてきます。一方で、未だ数学的に証明されない不確実性の高い"生体"を研究対象としていること、また、許認可のために当局から厳しい規制が介在することなど、この分野に特有の問題があるため、ビジネス・シーズ(製品)が市場に出るまでに依然として長い歳月と膨大な労力がかかります。
Informaticsと呼ばれるITの活用は、企業の研究組織がこの状況を改善するための手段として大いに期待されていますが、そのためには、企業がITの活用を経営戦略の一つとして位置付け、真剣に情報基盤の構築に取り組む必要があります。そして研究者やエンジニアとは異なる経験や視点を持つ我々コンサルタントが、改革の実現をご支援していきたいと思います。
最近のメモリアルプロジェクト
「Data Driven Drug Discovery(4D)」と呼ばれる研究情報基盤整備プロジェクトを入社以来リードしています。4Dのソリューション・テンプレートは、数年前に米国IBMの研究所とコンサルティング・チームによって開発され、日本にも紹介されてきました。しかし、ソリューション・テンプレートが前提としている状況は欧米企業と日本企業とでは格差があり、また当然のことながらお客様によって直面している課題は異なるので、支援内容や実施するプロジェクトの中身はほとんどチームの手作りによるものでした。その甲斐があって現在では、(緻密な)日本チームの方が実績やノウハウが蓄積されており、グローバルへ情報発信していると言っても過言ではありません。
情報基盤整備を進めていく中で気付くのは、データ入力プロセスが不完全なため情報がデータベース化されていないことで、この部分に梃入れする機会が圧倒的に多くなります。言うまでもなく入力を外したらデータベース機能は成り立ちませんので、致命的な問題と言えるでしょう。そこには、研究の発展や研究者の自由な発想を損なわせない、柔軟性に富んだ入力ツールとして最適なITソリューションが見つからないというIT側の課題もあります。しかし、そもそも研究者に研究成果を共有する意識が不足していたり、企業の情報資産として管理しようとしていなかったりといった文化や風土に関する根深い課題もあります。これら一つひとつの問題を紐解き、お客様と一緒に壁を乗り越えていくことは、情報という原野を耕し田畑を作るような感覚であり、祖先は農耕民族だったということを彷彿します。手にマメもない私が言うには少し大袈裟ではありますが…。
専門とする経営テーマ
IT・情報戦略、オブジェクト指向分析、アプリケーション・デザイン
得意な業界・業種
ライフサイエンス、製薬
経歴
貞本 康裕(さだもと やすひろ)
R&Dソリューションズ リーダー
大手SI企業にて、製薬企業はじめ数多くの国公立系研究所、大学研究所向けに様々なライフサイエンス分野の研究用途システムの導入・構築支援コンサルティング、ソフトウェア開発プロジェクトのプロジェクト・マネージャーを担当。
2003年10月IBM ビジネスコンサルティング サービス株式会社に入社後、国内製薬会社の創薬研究情報統合プロジェクトや、M&Aに伴う創薬情報基盤システムの統合プロジェクト、創薬研究情報戦略の策定支援、電子実験ノート導入支援など、多数のプロジェクトをリーダーとして歴任。
