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コンサルタントとして思うこと
コンサルタントがどれほど勉強してどれほど多くの書籍を読みあさっても、お客様の業務内容やとりまく経営環境に関して、お客様以上に理解することはできないと思っています。それだけに、お客様の立場や視点に立って、「何が課題の本質なのか」「何を実現すべきなのか」を一緒に考えることがとても重要です。コンサルタントは、お客様に必ずしも常に本音で語っていただけるとは限りません。「本当は誰が何に困っているのか」「お客様の先にいるお客様にとってどんな影響を及ぼすのか」。想像力がなければコンサルタントは務まらない仕事です。
「ソリューション」とは「コンサルタントがお客様に作ってあげるもの」ではありません。コラボレーションを進めて「一緒に作り上げる」成果こそが「ソリューション」なのだと確信しています。結果として、お互いのスキルやノウハウの一部を共有できれば、プロジェクトは最高の成果を出せるはずです。お客様とのコラボレーションがあってこそ、我々コンサルタントが、成功を共有する真のパートナーとなりえるのです。
お客様の目にこれまで見えていなかったものが、見えるようになる喜びは、コンサルタントの喜びでもあります。「プロジェクトが成功したら、コンサルティングは終わり」ではありません。新しいシステムや成功をもたらすための仕組みがいかに活用されているのか、いつも心に留めておきたいと思っています。
最近のメモリアルプロジェクト
私の担当しているお客様には、全国にグループ会社があります。金融や保険関連等、非常に幅広い事業を展開されている上、「グループ全体の業務水準の引き上げ」「グループ全体のコストの引き下げ」と、常に全体にとっての最適を視野に入れる必要があるお客様です。
数年前のことですが、あるプロジェクトの構想策定段階で、「お客様の課題にとって最適なソリューション」と自信を持ってプレゼンテーションを行ったのですが、「その分析は間違っている。私たちのグループを理解していない」と厳しい一言をいただいたことがありました。
プロジェクトメンバーとの議論を深夜まで重ね、再度お客様のヒアリングからやり直し、提案の見直しを行いました。「泥臭くないプロジェクトはあるはずがない」と思っていますが、本当に泥臭い作業の連続でした。従来の組織体制による弊害や、お客様の将来へ向けた熱い想い・・・。最初の提案が間違った方向を向いていたことを認め、お客様と一緒に良い方向へ向かいたいという熱意を、真摯な態度で伝えることができれば、事態は好転します。再提案を行った際に、お客様のプロジェクトリーダーから「ようやく分かってくれたね」と言われたことも、強く印象に残っています。
その後、このプロジェクトは順調に進んでおり、すでにインプリテーション(導入)の段階を迎えました。年内にはサービスインする予定で、その後全国展開へ向けて発展を続けていく計画です。
専門分野
会計分野、特に管理会計・経営管理分野における業務改革、それらに関わるシステム導入コンサルティング
ERP導入後の活用支援サービス(Post IT Transformation)
担当している業界・業種
流通業界の中でも金融業、保険業など幅広い事業を営むクライアントにて、主として金融業に関わる管理業務の標準化、システム導入プロジェクトを担当
ERP導入後の活用支援サービス(Post IT Transformation)の立ち上げ、推進を担当
経歴
山田 素子 (やまだ もとこ)
バリュー・デリバリー・センター(VDC)にて、フィナンシャル・マネジメント、特に管理会計ソリューション担当、シニア・マネージング・コンサルタント。
1997年プライスウォータハウスコンサルタント株式会社に入社。IBMとの事業統合を経て現職。
大手製造業企業、大手商社などでのSAP ERP導入プロジェクトを経た後、流通業界、公益業界の企業において、管理会計・経営管理分野の業務改革、基幹システム導入プロジェクトを実施。
SAP NetWeaverなどの新技術を活用したコンサルティング経験を保有。
2008年より、Post IT Transformation のサービス立ち上げに参画し、ERP導入済み企業への提案活動を実施。
