現在の複雑で目まぐるしく変化する社会における様々な課題は、1つの企業だけで解決できるものはほとんどありません。1つの商品やサービスは多くの企業の連携によって支えられています。 例えば、現在使っているテレビが急に映らなくなったとしましょう。故障の原因は何かわかりません。マンションではケーブルテレビの配線工事をしていましたし、DVDレコーダーをちょうど買い換えたところでした。テレビも10年以上使っており、かなり古くなっています。 この場合まずどこに連絡しますか?テレビメーカーですか?工事業者ですか?それともDVDレコーダーを買った電器量販店さんに連絡しますか? 修理したほうが安ければ修理するかもしれません。これを機会に新しい薄型テレビに買い換えた方がいいかもしれません。古い壊れたテレビはリサイクルするために回収し再生されますし、材料として部品メーカへ還流し、新たな商品に生まれ変わっていきます。 これらの情報はどのように共有化されるのでしょうか。今日では、紙の伝票やネットワークを通じてバケツリレーのようにその情報が伝えられています。このバケツリレーだと情報交換の取り決めがバリューチェーンの前後だけで済みますが、他の企業は全く知ることができません。 これでは、お客様に向けた迅速対応や、期待を超えるサービスを提供することは難しいでしょう。
"モノ"の流れに合わせて、情報が"伝言ゲーム"のように上流から下流に(またはその逆に)流れて共有化されることによりバリューチェーンが構築されます。隣接した前後に仕様を合わせれば情報交換ができますが、提供のしくみが固定的なため迅速な環境変化に対応できにくくなっています。
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