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「成功」のその先の感動を目指して地道に歩き続ける

コンサルタントとして思うこと

篠田 隆太郎の写真1 「1を聞いて、1を答えるコンサルタントには金は払わない」と、某流通大手プロジェクトのお客様側のプロジェクト・マネージャー(PM)に初対面で言われたことがあります。

このお客様は、私が過去10年以上にわたり担当した多くのプロジェクトの中で唯一、サービスインの3カ月前倒しを成し遂げたすごいお客様です。つまり、コンサルタントとして努力するのは当たり前で、その先にどんなValueがあるのか、そのValueがどれほどお客様にとって意味があり、それを常に考え行動し、結果を残すこと、それがコンサルタントにとって重要であると教えてくださったのです。今思えば、未経験のERP導入プロジェクトにおいて、お客様の責任者として「これなら大丈夫!いける!」と見切る、眼力と度胸は素晴らしいの一言です。

これは一例ですが、われわれも、お客様のプロジェクトの現場をお預かりする「プロのコンサルタント」として、より深く考え、常に最短・最善のソリューションを検討し、行動に移しているだろうか。日々、自問自答しながらプロジェクトを進めています。

お客様の期待値を知ることは重要ですが、言うほど簡単なものではありません。たとえば、経理部の業務担当者が決算業務の簡素化・省力化をご要望されたとしても、CFOや経理部長は決算の正確性をご要望されるかもしれません。このように、お客様の期待値は人それぞれで、誰の期待値を満たす必要があるのかをコンサルタント自身が知る必要があります。期待値、すなわちプロジェクトのKSFをどう定義し、そのKSF達成に向けて積極的にリーダーシップを発揮していくことが、われわれコンサルタントに要求されているのです。

コンサルタントの自己満足ではなく、お客様の真の要求・期待を探り、その期待に応える最短・最善の解を見つけることこそ、お客様がわれわれコンサルタントに望むものではないでしょうか。また、私は考える人、あなたが実行する人、という他力本願的なきれいな絵を描くだけのコンサルタントも必要とされないでしょう。実行力が伴わない提案は、まさに「絵に描いた餅」で、お客様にとっては何の価値もありません。

世の中が高度にデジタル化し、情報過多な時代だからこそ、アナログの頭で時間をかけて思考し、地道に一つ一つそれを実行しながらお客様を成功に導く力こそ、コンサルタントの王道と言えるのではないかと私は考えます。

最近のメモリアルプロジェクト

篠田 隆太郎の写真2 今まで多くの「My Project」が生まれましたが、最近ですと、製造大手のお客様、そして保険大手のお客様と2社連続してレスキューPMを担当したことでしょうか。レスキューPM=トラブル・プロジェクトの立て直し、ということで、私がPMとして選任されたときには、プロジェクトの状況も悪く、お客様との関係悪化やプロジェクト・メンバーのモチベーション低下も発生している状況でした。このような状況を正常に戻すことは、至難の業で、体力と時間も必要となります。

私がまず行ったのは、お客様、そしてメンバーとよく会話し、現状認識を共有することでした。ブレーン・ストーミングで会話する中から、お互いに気付かない改善ポイントや落とし穴が見えてくることがあり、それを突破口に立て直しを行うのです。とはいえ、言うほど生易しいものではなく、あまりに壮絶な状況に、時には心が折れそうになることも何度かありました。そんなときは決まって「自分ならきっとやれる!」と自己暗示をかけます。周りの人には極力弱音を吐かず、徹底的に解決に向けた「前向きな思考」を繰り返した結果、幸いにして、この2つのプロジェクトは無事、計画通りにサービスインしてくれました。

このプロジェクト経験を通じて、IBMのOne Teamの素晴らしさとプロジェクトの奥深さを学びました。プロジェクトが終わって1年以上たったある日、お客様PMから別の案件で助けてもらいたいというメールをいただいたときは、正直、うれしかったですね。私を覚えていてくれて、また一緒にやりたい、そうおっしゃっていただくことは、コンサルタントにとって何物にも替え難い喜びです。

IBMは「チームワーク」が売りの会社であり、メンバーが一致団結して考え、解決にあたったときのパワーには驚かされます。わたしも常にその一員として、一歩一歩、お客様の成功への階段を登り続けて行きたい、そう思います。

専門とする経営テーマ

財務会計、管理会計のプロジェクト、Oracle EBS、Hyperion、BIEEなどOracle製品をベースとしたプロジェクト

得意な業界・業種

製造、流通、金融、公共、サービス

経歴

篠田 隆太郎(しのだ りゅうたろう)
エグゼクティブ・プロジェクト・マネージャー

日本IBMに1987年に入社。2003年にIBMビジネスコンサルティング・サービスに出向し、2010年に日本IBMに統合に伴い帰任。入社以来、SE、ソフトウェア製品開発、長野オリンピック・プロジェクト、ERPコンピテンシー・センター、ERPプリセールス、コンサルティングなど幅広いLOBを経験し、現在、ERPベースのプロジェクトの統括PMを担当。過去に培った開発、セリングの知識をプロジェクトの現場でフルに活かしている。近年は、IFRSやSOXなど法規制対応に向けた財務システムの構築をPMとして多く手がける一方、シニアPM向けの研修講師やプロジェクト・アドバイザー、レビュワーなど幅広く活動している。

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