
慶應義塾大学商学部では、高橋郁夫教授並びに、清水聰教授の研究会にて SPSS Text Analytics for Surveys の実習を実施し、当製品と SPSS Statistics による数値分析を組み合わせた課題分析を行いました。
より実践に近い環境で考える力を育成

慶應義塾大学
商学部 教授
高橋 郁夫 氏
慶應義塾大学商学部 教授の高橋郁夫氏は「マーケティングの研究・教育においては、実際の現場を見たり、リアリティのあるデータを使用することに大きな意味があります。企業や消費者の実際のデータを使用して、分析ツールを開発した企業から講義やフィードバックを受けられることは、学生にとって貴重な経験になるでしょう。」と話します。
高橋氏の提案を元に、IBMアカデミック・イニシアティブは、同じく慶應義塾大学商学部 教授の清水聰氏の研究会と合同で、テキスト分析用ソフトである SPSS Text Analytics for Surveys を利用した実習と課題分析を実施することとなりました。
両氏の研究会ではこれまで企業と協同でこのような実習を行った事例はなく、高橋氏は「大学が教育機関として普遍的理論を学ぶ場である一方で、外部の人と協業して現実的な体験をすることで学生の研究の範囲も広がるのではないでしょうか。そのような環境を提供していただき、ありがたく感じます。」と語り、また清水氏は「マーケティングは分析手法などのテクニック習得で終わってはいけません。今回のテーマであるテキストマイニングは、何故その回答が出たのかなどを自ら考える必要があり、それは学生たちにとって非常に良い思考訓練となります。マーケティングを通じて、考える力や他人を説得するプロセスを習得することが彼らにとっての実践的スキルに繋がります。」と教えています。
学生ひとりひとりが実践で使用されるソフトを使用

ソフトウェア実習は、IBM 恵比寿事業所のセミナールームにて、高橋研究会、清水研究会と日程を分けて実施しました。
形式は SPSS の Text Analytics for Surveys を使用して実際にテキストデータを挿入、抽出、カテゴライズ、そしてエクスポートまでの一連の流れを実践で行いました。
それぞれ約40名の学生達全員に実習用PCが提供され、各人が実際にソフトウェアに触れる経験をすることにより、社会に出て就職したあともツールの使用に対するハードルを下げ、実業務への積極的な活用が出来るようになることが期待されます。
他ゼミや IBM との合同発表会で広がる視野
ソフトウェア実習の際に、SPSS Text Analytics for Surveys を使用したテキスト分析が出来るようなデータを提供した上で、課題を発表しました。与えられたデータの内容はシャンプーとライフスタイルに関するもので、学生達はセミナーから合同発表会までの約2週間、ゼミやチームごとに分かれて分析と発表準備を行います。
分析期間の2週間の間は、IBM の LotusLive 上に作成した特設コミュニティにて製品に関する技術的な質問を受け付け、IBMの担当者が質問に回答するというシステムを設置し、研究を技術的側面からもサポートしました。
合同発表会は、慶應義塾大学三田キャンパスにて実施しました。高橋・清水両氏の研究会の生徒およそ90名が集合し、他チームの発表に耳を傾け、発表後は学生同士の間で鋭い質問も飛び交いました。また最後には、高橋・清水両氏およびソフトウェア事業 ISV&デベロッパー事業推進担当の IBM 佐内から各チームへのコメント発表を行いました。
参加した学生達からは、ソフトウェアの実習が有用であったという意見や、他チーム及び研究会の視点や切り口を知れたこと、また企業の人に発表を見てもらえたことが良かったなどの意見が得られ、彼らが実習と課題分析、そして合同発表会を通じて、ソフトウェアの利用に留まらない非常に有意義な経験を得ることが出来たことが分かりました。
テキストマイニングという分析手法を学び、そのツールの使い方も実践形式で学んだことにより、その後の研究や調査方法の拡大にも繋がることが予想されています。
ツールを活用し、さらなる活動の展開へ

慶應義塾大学
商学部 教授
清水 聰 氏
今回の一連の活動を支援したIBMのアカデミック・イニシアティブプログラムについて、清水・高橋両氏は次のように話しています。
「今までの研究で使用してきたアンケートデータでは、学生たちは質問内容を自分で考え、多くの質問項目を用意していました。しかし、今回は自分たちが用意したものではない外部からの質問内容及びその回答を使用することで、そこから何かしらの分析結果を捻出すること、またその為に頭を使うということの訓練になったと思います。それは現実社会に近い環境であると言う意味で、良い訓練だったと考えています。研究会に入ったばかりの3年生も、SPSS などのツールを使えることが他の学生と自分を差別化する武器になるということを認識する機会にもなりました。」と清水氏は話します。
また高橋氏は以下のように話しています。「アカデミック・イニシアティブは、教員にとっても学生にとっても、学外の人や環境と交流できるとても良い接点となりました。これが良い刺激とプレッシャーになり、学生の研究のモチベーション向上にも繋がったはずです。今後もアカデミック・イニシアティブを通じた学生の能力開発に向けた活動を行っていきたいと思います。例えば第三者の企業を巻き込んでより現実的な解析や提言を行ったり、またIBMのグローバルカンパニーという強みを行かした活動などにも期待しています。」
IBM アカデミック・イニシアティブでは、今後も慶應義塾大学の活動に協力し、さまざまな価値や経験の提供をサポートいたします。
学校情報
商学部は、慶應義塾創設 (1858年) から100年目の1957年に誕生しました。幕末に福澤諭吉が海外から簿記・会計のシステムを導入して以来、長い歴史のなかで培われてきたアカデミズムの伝統と、その中核をなす福澤の「実学の精神」を色濃く継承し、現実社会における諸問題の発見からその具体的解決に至るまでの総合的な判断能力を育てていくことを学部の目的としています。
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事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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