タブの始まり
「当社が導入したのは、製品ラインがどの程度効率的に動いているかを記録する機能でした。私たちの生産ラインは、毎日24時間稼動しており、効率的な生産体制を築くことが重要です。生産データの収集はできていますが、データそのものに関するレポーティングと分析を行う必要があります。Cognosのツールが実力を発揮するのは、まさにこの分野です。」 ― Dr Pepper Snapple Group サプライチェーン BIマネージャー Craig Sindorf氏
概要
グローバル化した経済環境下でビジネスを担う製造業にとって、平凡なパフォーマンスは許されるものではありません。これまで以上に迅速に業務を遂行し、高い品質を維持する必要があります。この課題に加えて、競合、市場トレンド、複雑さを増す一方のサプライチェーンへの対応も必要です。
タイミングと品質管理が最重要課題であるなか、業務をより効率的に管理し、コストを削減するにあたり、業績を分析し評価する能力が企業に求められています。この目的を達成するため、Dr Pepper Snapple GroupはIBM Cognosソフトウェアを選択しました。
Dr Pepper Snapple Groupは、南北アメリカ大陸で最大規模を誇る飲料メーカーなかの1社です。同社は米国、カナダ、メキシコ、およびカリブ海諸国で、50種類以上の清涼飲料、ジュース、ボトル入りのお茶、ミキサー・ドリンク、その他のプレミアム・ドリンクを製造・流通・販売しています。
年商約60億ドルの同社には、北米におよそ20,000名の従業員、24箇所の製造拠点、ならびに200箇所以上の流通センターがあります。
この事例では、Dr Pepper Snapple GroupがIBM Cognosソフトウェアを活用して以下の実績をどのようにして実現したのかについて主にご案内します。
- 生産と業務に関して深い洞察を提供する
- 以前は利用できなかった情報にアクセスする
- 生産に関わる非効率的なプロセスを見極め、コストを削減する
- 事実に基づく分析能力と意思決定能力を発揮する
- 投資の優先順位を設定する
- 組織全体として継続的な改善を促進する
IBM Cognosソフトウェアを導入した結果、工場のマネージャーは業務内容をかつてないレベルで可視化することができるようになり、生産上のボトルネックを見出し、業務上の問題を解決し、ビジネス・パフォーマンスを最適化できるようになりました。
しかも、IT部門にレポートを作成してもらうことなく、この情報を必要な時に取得できるようになりました。工場の従業員はトレーニングをほとんど受けることなくIBM Cognosソフトウェアを使うことができ、同社は高い投資対効果を迅速に上げることに成功しました。
ビジネスの背景と改革実現につながった要因
大量生産を行うためには、効率が重要な要素となります。無駄とダウンタイムを可能な限り排除する必要があります。そこで課題となるのは、非効率な箇所を見極めることです。
Dr Pepper Snapple Groupの場合、工場のマネージャーは、自分たちの生産ラインが、どの程度効率的であるのかを理解するための洞察を必要としていました。
Dr Pepper Snapple GroupでサプライチェーンのBIマネージャーを務めるCraig Sindorf氏はこう述べています。「製品をつくる上で最も重要なのはコストです。当社の目標はケース単位でコストを削減することです。したがって、まずは製品をつくるためにかかるコスト、その全ての要素と条件を把握し、それから無駄なコストがどこで発生しているかを特定する作業に入る必要があります。無駄なコストを受け入れる余地はないのです。」
このような中、まず課題となったのは、工場のマネージャーによる生産ラインのデータ分析とレポート作成が可能なプラットフォームを探し出すことでした。そして彼らが求めていた問いへの答えを提供したのが、パフォーマンス・マネージメントのソリューションでした。
Sindorf氏はこうコメントしています。「そこで導入したのが、生産ラインがどの程度効率的に動いているかを記録する機能でした。私たちの生産ラインは1日24時間稼働しているため、効率的な生産体制を築くことが重要になります。生産データは収集できていますが、データそのものに関するレポーティングと分析を行う必要があります。Cognosのツールが実力を発揮するのは、まさにこの分野です。」
また、業務部門が所有・管理できるシステムであれば、既に大きな負荷を抱えているIT部門に追加の負荷をかける必要がないため、ソリューションを選択するうえでのもう1つの要件として、使い勝手の良さが掲げられました。
システムの導入
同社は、長年にわたってさまざまな部門でCognosのレポーティング機能とPoswerPlayの前のバージョンを含むIBM Cognosアプリケーションを使用していました。
20箇所以上の工場を管理しているサプライチェーン・グループは、IBM Cognos 8 BIの導入を希望しました。
「Cognosは当社が求めていたレポーティング機能と使いやすいシステムを提供する唯一のツールだったのです。グラフィカル・インターフェースも必要でしたし、ゼロフットプリント・アプリケーションであることも重要なポイントでした。そのうえで、ほんの少しのトレーニングの受講、あるいはトレーニングをまったく受けなくてもエンドユーザーが簡単に使いこなせるシステムであること、これも重要な要素でした。そして、Cognosは私たちが掲げる全ての条件を満たしていました。その他のベンダーのことを検討する余地はまったくありませんでした」
ソリューションの構築と本番稼働までにはおよそ6週間の期間を要しました。稼動開始時点では、ダッシュボード、いくつかの基本的なレポート、メタデータ、およびダッシュボードに詳細の参照情報を提供する1つのキューブが提供されました。
Sindorf氏によると、導入の容易さに加えてIBM Cognos導入の大きな決め手になったポイントは、小さく始め、ビジネスのニーズに応じてシステムも拡張することが可能な柔軟性がはじめから提供されていることでした。
「何社かのベンダーと話をすると、XXドル支払えばこういう機能を導入できますと言われ、次に会うと、追加の機能が欲しいのなら、さらにXXドルの費用が必要になると言われました。Cognosなら、一度Cognosのスイート製品を購入すればそれで完了です。購入後は年次の保守費用を支払い、組織の体制にあわせ、これ以上システムを拡張する必要がなくなるまでシステムを拡張させることができるのです。」
ビジネスへの影響
IBM Cognosを利用することで、経営層は生産ラインがどの程度効率的かを分析する上での指標となる主要評価指標を検証することができるようになりました。
「ボトルにドリンクを詰め、袋にポテトチップスを詰めた後、袋を閉じ、箱に入れ、箱を梱包し、箱をパレットに載せます。ポテトチップスの袋詰め工程から製品が入った箱をパレットに載せるプロセスに至るまで、あらゆる問題が発生する可能性があります」とSindorf氏は言います。
Sindorf氏は続けます。「注目しているのは、3つの評価指標です。実際の生産量、最大生産能力、そして実際の生産効率、以上の3点です」
評価指標は.NETアプリケーションのデータから抽出し、データには前提条件、製品情報、特定期間の生産物量に関する情報が含まれています。バックエンドで行った計算やベンチマークの数値も表示され、例えば1時間あたりの生産能力(生産されるべき物量)が示されます。
Sindorf氏は説明します。「ある機械が8時間稼働しているとします。生産能力が1,000ケースであるのに、実際に生産されたのは500ケースだとします。この場合、この生産ラインは50%の効率しか発揮できていないことになりますので、何が発生したのかを把握する必要があります。」
「機械が停止していた時間、生産が止まった理由、問題を解決するにあたり修理やその他の措置が必要かどうかについても把握する必要があります。」
このような情報に基づき、同社は支出すべき分野、コストを抑制すべき分野、機械の最適な設置方法についてよりスマートな意思決定を行うことができる体制が整っています。
支出とコストの抑制
経営層は支出を集中すべき分野などについて意思決定を行うことによって、最大限の効果をうみだす必要があります。
「レポーティングによって生まれるメリットの1つは、ラインで使う特定の装置に問題があればそれを指摘することができることです。このため、どこの拠点であろうとも、設備投資が必要ということであればその理由を、事実に基づき特定することができるのです」とSindorf氏はコメントしています。
「IBM Cognosのツールが提示する項目に基づいて、当社は支出すべき項目をピンポイントで特定することができます。したがって、投資予算を策定する際に、適切に投資することができるのです。無駄な投資は行いません。」
つまり、これは投資分から最大のリターンを得ることができる体制が整っているということを意味しています。Sindorf氏が言うように、投資予定の10分の1の金額で30%の効率アップが実現するのであれば、同じ金額を投資して1%の効率アップを達成しようとする必要はないのです。
同様に重要な課題として、機械の稼働率、可用性、そしてロケーションを考慮して受注する際の意思決定を行う必要があります。生産ラインの効率を詳細に分析することで、このような意思決定をより容易に行うことができます。
「当社のビジネスでは、営業部門が生産要件を設定します。営業部門がお客様の需要に基づいて地域毎の在庫量を指定し、それを受けて私たちの部門で需要に応じた生産を行います。
「ある州の生産能力が5トンであるとします。9トン分を必要とする場合、足りない分を別の拠点から調達しなければなりません。コスト効率を最大化するためには、どこで生産してどこから出荷すべきかを考える必要があります。そうした条件が売上原価に反映されるからです。できるだけ安価かつ効率的に市場に製品を提供することが肝要なのです。」
今後の施策
時の経過とともに、IBM Cognosツールにはより多くのレポートと評価指標が含まれるようになりました。本ツールの導入時点から一貫して、ユーザーは必要に応じて要件を決定し、必要な機能の構築を行っています。
Sindorf氏はこう述べています。「当社が実現したこと、それは必要な情報の収集機能を工場自体に与えたことです。工場が情報を探している場合、工場が必要なタイミングで情報を取得できる体制が整っています。重要な意思決定を行うにあたり必要な情報を入手するのに、開発チームに依存する必要はもはやありません。」 同社の今後の計画についてSindorf氏は、必要に応じてユーザーにより多くのレポート、評価指標、および分析を提供するという今までの方針を今後も継続していくと述べ、以下のコメントを寄せています。
「将来に向かっての計画は常にあります。当社のマネージャーから、もっと多くのダッシュボードを提供して欲しいとのリクエストが寄せられています。表やグラフを通して、疑問に対する迅速な回答が得られます。グラフを見れば、パフォーマンスが良いのか悪いのか一目で状況を確認することができます。色付きの棒グラフと折れ線グラフを見れば、現時点における目標の達成状況を一目瞭然で確認することができます。」
「だからこそマネージャーは、『目標まで、あともう一息がんばれば、目標を達成できる。達成したら、次のプロジェクトに進もう』、というように、計画を立てることができるのです。」
IBM Cognos による BI とパフォーマンス・マネージメントについて
IBM Cognos のビジネス・インテリジェンス (BI) とパフォーマンス・マネージメントのソリューションは、 世界トップレベルの計画策定、統合、およびBIのソフトウェア、サポートおよびサービスを提供し、企業の財務パフォーマンスや業務パフォーマンスの計画、 理解、管理を支援します。IBM Cognos ソリューションは、技術、分析アプリケーション、ベスト・プラクティス、およびパートナーの幅広いネトワークを組み合わせて、お客様にオープンで、適応性 のある、完全なパフォーマンス・ソリューションを提供します。世界135カ国を超える国々で、23,000社以上のお客様がIBM Cognosソリューションを選んでいます。
本情報は、US事例の抄訳です。Information to reporting to smarter operations:Performance management at Dr Pepper Snapple Group (US) (601KB) 本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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