ビジネス・プロセス管理(Business Process Management, (BPM))とは、ビジネスにおいて日々発生するプロセス、例えば文書の承認、顧客からの注文処理といったプロセスを効率よく実行するためのプラットフォームです。システムの自動化によりプロセスを正確かつ速やかに進めるだけでなく、プロセスを可視化(見える化)し、現状を分析することによってプロセスの見直しを行います。これにより効率やコストの改善を実現することがビジネス・プロセス管理(BPM)導入の最終的な目標といえます。
IBM FileNet® Business Process Manager(BPM)は、プロセスを可視化(見える化)し、作成・実行・分析までのプロセスの改善に必要な機能をトータルに提供します。
コンテンツ指向プロセス管理
コンテンツ指向プロセス管理は、ビジネス・プロセス管理(BPM)とコンテンツ管理を完全に融合した、他には見られないユニークで卓越した機能です。例えば、ビジネス・プロセスからコンテンツ格納庫(リポジトリー)に格納されたコンテンツへのアクセスを開発なしに容易に行うことができるため、実装や運用のコストを低く抑え、ユーザビリティーの高いビジネス・プロセス管理(BPM)機能の実現が可能です。
ビジネス・プロセス管理(BPM)の3つのポイント
IBMが提供するビジネス・プロセス管理(BPM)のソフトウェア、IBM FileNet Business Process Manager(BPM)をご紹介いたします。
ビジネス・プロセス管理(BPM)には、3つの重要なポイントがあります。
1.自動化
2.最適化
3.統合化

図1 : ビジネス・プロセス管理(BPM)3つのポイントのイメージ図
1.自動化
プロセスが自動化されていないということは、人の介在が多く存在していることを表します。一般的に、プロセスに人的な介在が多く存在すると、どのような課題があるのでしょうか?また、自動化されるとどのような効果があるのでしょうか?

図2 : 住宅ローンプロセスの自動化の前後比較
ビジネス・プロセス管理(BPM)導入前の課題
- 人に依存した処理 (図中の赤色のボックス)がプロセスの待機、遅延を生んでいる。
- 承認プロセスのステップが メイン、サブ併せて多岐にわたり、管理が複雑になっている。
- プロセスの現状が可視化(見える化)されていないため、問題を把握することができない。
ビジネス・プロセス管理(BPM)導入後の効果
- 1ローン承認あたりのコストを$250から$60に削減
- 承認の処理数が4倍に増加
- 76%のコスト削減
- プロセスに要する時間が劇的に減少
- 文書の紛失件数の大幅削減
- 他の関係者も情報にアクセス可能になり、社内の情報共有を促進
プロセスの自動化は、コンテンツ指向プロセス管理や、紙文書の電子化に加えて、下記のような手法により実現します。
- ビジネス・プロセス管理(BPM)の取り込みによるプロセス作成の自動化
- 電子フォーム(eフォーム)を利用したデータの入力の自動化
- ルールエンジン(ILOGなど)の利用による条件判定の自動化

図3 : プロセスの自動化(例)
2.最適化
ビジネス・プロセスの可視化(見える化)ができない場合、プロセスを常に最適な状態に保ち続け、効率化することによるコストの削減は期待できないでしょう。
いつ、だれが、承認したのかをプロセスの履歴で確認し、現在の進捗状況を把握し。ボトルネックがどこにあるのか認識する必要があります。
最適化のためにはプロセスを可視化(見える化)するだけでなく、PDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルにより継続的にプロセスを改善する必要があります。IBM FileNetは「設計・シミュレーション・分析・実行」の4つの管理サイクルで、プロセス自らが進化し続けます。プロセスは実装される前にシミュレーションされ、ボトルネックの検証を繰り返し、最適なプロセスを確定した後に実装されます。実装されたプロセスは常にモニターされ、最適化を繰り返してさらに進化していきます。
図4 : プロセスのPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクル
ステップ 1: プロセスの現状を分析
ボトルネックなどの不具合(改善箇所)を見つけます。

図5 : ビジネスプロセスの分析
それぞれの処理(ステップ)での滞留時間をユーザーごとに表示
ステップ 2 : シミュレーションで検証を繰り返す。
実際の実行データまたは仮定シナリオに基づいてプロセスをシミュレーションし、どのようにプロセスを変更すれば、より最適なコスト削減と効率化を実現できるかを把握します。

図6 : ビジネスプロセスのシミュレーション
作業者の時間単価などの実データをインプットし、処理に必要な時間やコストを算出して比較
例: AとBのどちらの方がプロセスの処理時間が短く、さらに処理コストが安くなるかシミュレーションしてみる(人の力では推測不可能)
A)時間単価1000円のスタッフ1名
B)時間単価750円のスタッフ2名
ステップ 3: プロセスの変更
Web ベースのプロセス設計ツール(デザイナー)により、ITの知識がなくても簡単にプロセスを変更、実装できます。また、Microsoft Visio ベースの使いやすいモデリング環境を提供します。
3.統合化
IBM FileNet Business Process Manager (BPM)は、Webサービスを通じてプロセスと他の業務アプリケーションを統合できます。SAPやGenesysのようなビジネス・アプリケーションとFileNetを連携させ、プロセス・プラットホーム間でタスクをシェアします。
プロセスをサービスとして扱うことにより、開発、実装や保守が簡便になり、コスト削減だけでなく業務効率の向上にも寄与します。
これをプロセスのオーケストレーション(組織化)と呼んでいます。

図7 : Webサービスを利用した外部アプリケーションとの統合
動作環境
IBM、IBM ロゴ、ibm.comおよびFileNetは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtml (US) をご覧ください。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標です。
