DITAベースの情報戦略を活用した、IBMマイクロエレクトロニクスによる新機軸
IBMの半導体部門(IBM Microelectronics)では、半導体の設計マニュアルなどの大量で複雑かつ正確性が最重要とされる文書の作成にDITA(ディータ)標準※を採用し、マニュアル作成管理にIBM FileNet Content ManagerとQuark社のDITA editorツールを使用しています。
下のビデオは半導体部門のユーザーのインタビュー(日本語吹き替え)です。
※DITA(Darwin Information Typing Architecture)は、サービスマニュアルなど文書のコンテンツを部品化し、構成情報を利用して組み立てることで、文書の再利用と制作プロセスの自動化を促進するOASISのグローバル標準(IBMが寄贈)です。DITAにより、大規模で複雑なドキュメントを正確にかつ効率よく管理、制作することができ、大幅なコスト削減と品質向上を実現します。海外だけでなく、日本国内でも、製造業、金融業などにおける製品マニュアル、サービスマニュアル、ガイドブックなどの作成に利用されています。
テキスト版
ナレーション:
先端技術にかかわる製造の分野には、非常に多くの考慮すべき点があります。技術情報の共有や提供が非効率な場合、製品のリリースが遅れ、お客様やパートナーの満足度を低下させ、その結果、メーカーとパートナーの両者に多大な損失をもたらす可能性があります。
こうした状況に対処するため、半導体技術開発のリーダーであるIBMマイクロエレクトロニクスは、DITAベースの革新的な情報戦略を開発しました。IBMマイクロエレクトロニクスでは、Quark XML AuthorとIBM FileNet Content Managerを連携させることで、設計マニュアルのコンテンツをお客様やパートナーと簡単に共有し、結果的に部門の生産性を向上させ、従来の5倍に及ぶ高い投資収益率を達成しています。
シニアエンジニアリングマネージャー
Chris Schnabel(以下、Chris):
IBMマイクロエレクトロニクスでは、ハイエンドのIBMサーバーやシステムの集積回路で使用される半導体技術を開発した実績を持っています。また、多様なビジネスパートナーがそこに加わり、市場での競争優位を実現できるよう、IBMとともに技術開発の共同体として各種半導体技術の開発に取り組んでいます。
半導体技術を開発しその内容を伝える場合に、極めて重要なのは情報です。ビジネスパートナーとの協業において、IBMがビジネスパートナーに提供しているものは、実は半導体技術そのものではなく、半導体技術に関する情報なのです。
シニアITアーキテクト
Alex Martin(以下、Alex):
半導体ビジネスで重要なのは、スピードと正確性です。情報をいち早くお客様にお届けできれば、お客様はビジネスを左右する事象に対して素早く対処でき、市場で必要とされる製品を提供できます。
膨大な数のお客様に迅速かつ制御された方法で対応する多くのドキュメント作成者に役立つソリューションが必要でした。
Chris:
我々が生み出す情報は膨大です。設計マニュアルは、以前はその厚さで評価されました。このような膨大な情報をお客様に提供できるより適した方法を見つける必要がありました。
新たなパブリッシングソリューションを探し求めるなかで、重要な要件のひとつは、作成者が既に知識を持ち安心して使用できる仕組みをソリューションとして形にしなければならないという点でした。別の重要なポイントは、カスタムメイドではなく市販されており、既存システムとも問題なく連携する仕組みを取り入れることでした。
我々は、Quark XML AuthorとIBM FileNet Content Managerの連携を選択しました。その組み合わせは、対応が必要な多くの問題を解決してくれるからでした。我々は、情報の編集や配信を簡単に行えるようにし、その情報をお客様が利用できる形態で提供する必要がありました。情報をコントロールすることで、お客様が各自のアクセス権のある情報のみを閲覧できるようにし、さらにコンテンツを再利用することで、閲覧権限に応じてお客様ごとに異なる出版物や画面を提供することが必要でした。
Alex:
ドキュメントの作成者はQuark XML Authorを使用し、さらにIBMのFileNet Content Managerを用いて各ドキュメントのチェックインとチェックアウトを行います。ドキュメントの作成と編集を終え、そのドキュメントをFileNet Content Managerにチェックインすると同時に、組織のすべての人間がそのドキュメントを閲覧できるようになります。この仕組みによって、組織では、新たに得た情報に対して迅速かつ効果的に対応することができます。
Quark XML Authorに関して特に満足しているのは、私はもちろん組織内のすべての作成者がXMLの作成者になることができ、一方でXML自体を理解する必要がないことです。
Chris:
FileNet Content ManagerとQuark XML Authorを使用することで、これまで不可能だった多くのことが実現可能です。複数の作成者がまったく同時にコンテンツを編集でき、そして、お客様に公開可能な情報を一か所に集約することができます。
Alex:
コラボレーションのレベルは極めて高くなっています。情報が変更されるとすぐにお客様はその変更を確認でき、変更に対応したり、場合によっては意見を伝えたりすることができます。
Chris:
従業員の生産性の観点から見てソリューションの導入が大幅なコスト削減につながること、そしてコンテンツ作成プロセスが簡素化されることを期待しています。
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