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Arek Oy 社、IBM Optim のデプロイにより、フィンランド最大規模の情報管理システムを成功裡にデリバリー

2008 年 5 月 30 日発行

「私は、データの抽出とインポートのためのソリューションとして、確信を持ってIBM Optim™ Test Data Management Solution をお勧めします。当社では、IBM Optim は開発ソリューションのセットに不可欠と考えています。IBM Optim のデータマスキング機能の使用により、開発・テスト環境でプライバシーを確実に保護できます」—Arek Oy 社、プロジェクト・マネージャー Katri Savolainen 氏

お客様:
Arek Oy 社

業種:
コンピューター・サービス、保険

デプロイメント実施国:
フィンランド

概要

フィンランドに本社を置く Arek Oy社は、フィンランド年金センターおよび国が公認した年金保険業者が設立し所有する会社です。Arek Oy 社は、情報システム開発を担当し、年金保険業界にサービスを提供しています。

ビジネス・ニーズ:
新年金報酬・利子システムの2 年半以内にデプロイに向けた開発・テストストラテジーの改善。非本番環境の機密情報保護による、プライバシー要件および法令への遵守。

ソリューション:
IBM Optim Test Data Management Solution、IBM Optim Data Privacy Solution

導入効果:
開発・テスト効率改善による新しい年金申請機能や機能拡張のより迅速なデプロイ。機密情報保護により、社会的信頼の向上とコンプライアンス順守。


ケース・スタディー

課題
新年金報酬および利子システムを2 年半以内にデプロイするための開発・テスト方針の改善。非本番環境において給与や年金に関する機密情報を保護し、従業員年金法の定めるコンプライアンス要件を遵守。

IBMの優位性
1. 年金報酬・利子システムのアーキテクチャーをサポート
2. テストの自動化要件を満たす
3. テストデータ管理およびデータマスキングでの実績

ソリューション

導入効果
開発・テスト効率改善による新しい年金申請機能や機能拡張のより迅速なデプロイ。機密情報保護により、社会的信頼の向上とコンプライアンス順守。

Arek Oy社は、フィンランド年金センター(以下年金センター)およびフィンランド国公認の年金保険業者が設立し所有する会社です。Arek Oy 社は、情報システム開発を統括し、年金保険業界にサービスを提供しています。同社は、年金センターだけでなく他の年金業者にもサービスを提供しています。フィンランドでは、雇用体系にかかわらずすべての被雇用者を、雇用主と従業員双方の出資をもとにした所得額比例年金制度の対象とすることが法律で義務付けられています。

フィンランドの年金関連法規は、2007 年 1 月 1 日に大幅に変更され、3つの民間部門の年金関連法規は統合され、従業員年金法(以下年金法)に置き換えられました。新しい年金法は、各従業員の給与ベースの全所得を最終的な年金支給額に反映するよう定めており、また、フィンランドで労働経験のある各個人の完全な給与履歴を記録した情報に国内すべての年金保険業者がアクセスできることを求めています。このデータを保管するためのシステムを実装し、年金報酬・利子システムに関連するサービスを提供することを主な目的として、Arek Oy 社は 2004 年に設立されました。

フィンランド屈指の大規模プロジェクト
年金法は、従業員の年金保険を手配し必要な個人情報を保険業者に提供することを雇用主の責任として定めています。一方、業者は従業員および自営業者のデータ登録、資産運用、年金の裁定と支払いを行います。すべてのデータは、厳重に取り扱われる必要があります。

年金法に関連するさまざまなプロジェクトのうち、Arek Oy 社は、所得額比例年金を支えるすべてのデータを管理する年金報酬・利子システムを管理しています。この新システムは、フィンランドにおいて単独では最大規模の情報管理プロジェクトと見なされています。年金アプリケーションに関連するサービスは、年金センターから直接利用できます。また、すべての雇用記録も同様に、各年金業者のウェブサイトおよび年金センターのポータルサイトから入手できます。

大きなビジネス課題と厳しいスケジュール
Arek Oy 社のビジネス上の大きな課題は、フィンランド最大規模のJava 2 Platform, Enterprise Edition (J2EE) カスタム開発の作業管理でした。所得額比例年金は市民一人一人の福祉と経済的安定に極めて重要であり、2 年半という限られた期間で信頼性の高いシステムの開発からデリバリーまでを行う必要がありました。もし、プロジェクトがスケジュール通りに進まなければ、顧客から苦情が寄せられるだけでなく、履行制裁を受ける恐れもありました。顧客の信頼と将来のビジネス機会が大きく失われた場合、その損失は数百万ユーロに上るとの見方もなされました。Arek Oy 社は、プロジェクトをスケジュール通りに成功させるべく、アプリケーションの開発・テストプロセスとプロシージャの効率を改善することにしました。

テストデータ管理の技術的課題
技術上の主要な課題は、選択されたソリューション・アーキテクチャーと処理ニーズに対して、最適なテクノロジーを確実に適用することでした。Arek Oy 社は、短期間での開発とアプリケーション品質を保証する必要がありました。これは、限られた期間内で 6 万人日の仕事のデリバリーを制御できるソリューションとメソドロジーに投資することを意味しました。

テストデータ管理とプライバシー保護の両立
Arek Oy 社の開発チームは、各アプリケーションのテスト基準を満たす、現実に即したテストデータを作成できるソリューションを求めていました。こうしたテスト環境をつくるプロセスは、システムの一貫性と正確性を確保するために、柔軟で反復可能である必要があります。また、個人の年金情報の機密性から、開発およびテスト環境で使用される名前、住所、国民 ID 番号、給与および年金支給額などの個人データを特定不可能にするソリューションも不可欠でした。

さらに、年金申請アーキテクチャーをサポートし、テストの自動化要件を満たすことも、選定ソリューションには求められました。また、厳しい開発スケジュールのため、複数のプロジェクトを並行してデリバリーする必要があり、サービス指向アーキテクチャー (SOA) およびビジネス・アプリケーションの並行開発が可能なことも要件に挙げられました。つまり、並行開発プロセスおよびテストプロセスをサポートしているだけでなく、テストやテストデータの再現性と転送可能性を備えていなければ、ソリューションとして選定することはできなかったのです。

実績あるソリューションの適用
当時、Arek Oy 社には、計画中の開発アクティビティーを支援する既存のソリューションや IT基盤はありませんでした。一方、年金センターは、テスト要件を満たすようテストデータ管理ソリューションを過去に構築していました。「Testimaha」と呼ばれるそのソリューションは、オープンシステム対応の IBM Optim Test Data Management Solution がベースとなっていました。

Arek Oy 社のプロジェクト・マネージャーである Katri Savolainen 氏は次のように述べています。「自社のテストデータを年金センターのストレージにあるデータと同期してテストの開始時点を揃える必要があったため、年金センターのフレームワークを活用することに抵抗はありませんでした。年金センターは、メインフレームとワークステーションに対応したIBM Optimを活用していましたが、当社のテスト関係者の多くは慣れると想定し、年金センターのポリシーに準じて自社のテストデータ管理コンセプトを構築することにしたのです」

Arek Oy 社は、IBM Optim を使った年金センターシステムの 1 バージョンを実装することを決定しました。IBM Optim は既存の年金センターのソリューションと統合され、すぐにユーザー定義の運用ルールに適応したため、DBAは容易に管理およびサポートを行えました。大規模な本番データベースをそのまま複製するのではなく、IBM Optim のサブセット機能を使用することで、反復型のテストサイクルの迅速な実行を支援する堅固で実際の環境に近いテストデータベースを作成することができました。

それに加えて、IBM Optimは、開発・テスト対象の年金データの整合性を維持しながら、複雑なデータマスキングを実行することができました。よって、開発およびテスト環境のプライバシーを保護しながら、システム信頼性を高めることができました。

「当社は、現在、IBM Optim の 2 度目の実装中ですが、サービスおよびサポートの質に非常に満足しています。まず、当社は、Java コンポーネントを使用したメインフレーム版を完成させ、提供を開始しました。これは、5 カ月弱、稼働しました。2006 年 12 月には、本番データベース・サーバーを AIX に切り替えました。この際、以前のソリューションを UNIX スクリプトにリファクタリングしましたが、これにも IBM Optim を使用しています」と、Arek Oy 社の Katri Savolainen 氏は述べています。

技術およびビジネスの改善
Arek Oy 社は、テストデータ向けの分散データ管理ソリューション「TAHS」をアプリケーションの開発サイクル全体で使用しています。TAHS は、統合テスト、システムテスト、受入テスト、および顧客テストを含む、アプリケーション・テストのすべてのフェーズをサポートするものです。また、TAHS は、回帰テスト自動化ツールと連動して使用できるため、開発者はテスト・スクリプトを自動で準備できます。

Arek Oy 社の Katri Savolainen 氏は述べています。「2007 年 6 月に、当社は、IBM Optim を使用してメンテナンス・リリースを実施し、本番データベースのコンバージョンが長期にわたっている中でも、開発に使用するテストデータの可用性を確保することができました。今や IBM Optim は完全に実装され、社内の開発チームが包括的に使用しており、年金センターシステムおよび社内 DBA と統合されました。また、TAHS アプリケーションを介して IBM Optim を使用している開発者、テスト計画者、テスト実施者が多数います」

「当社は、現実に即した状態にマスキングされたテストデータを開発プロジェクトに適用し、適切なテストデータの使用とプライバシー保護という要件を満たすことができました。また、すべてのシステムテストおよび受入テストの計画者がそれぞれ必要なテストデータを作成し維持するようになりました。テスト計画者は、複数のテスト環境のひとつに本番環境からデータを移行する技術的な方法に頭を使うことなく、正しいデータセットを検索し、それを活用する最善の方法を考えることに集中できました」

将来計画とお客様のコメント
今日、TAHS は、ファイル・ベースのインターフェース、Web ベースのユーザー・インターフェース、テスト・ケース予約管理コンポーネント、IBM Optim Test Data Management Solution のワークステーション・バージョンおよび AIX バージョンとのインターフェースから構成されています。IBM Optim は、TAHS 内で使用され、すべてのデータベース保守およびテストデータ管理作業を管理しています。

「私は、データの抽出とインポートのためのソリューションとして、確信を持ってIBM Optim Test Data Management Solution をお勧めします。IBM Optim 抜きの開発ソリューションは考えられません。IBM Optim のデータマスキング機能により、開発・テスト環境でプライバシーを確実に保護できます」と、Arek Oy 社の Katri Savolainen 氏は述べています。「社内ユーザーは、現在の機能やフィーチャーに満足しています。また、IBM Optim の使い方について定期的に研修を実施していますが、こちらも好評です」

「ビジネスマネージャーは、テストデータ管理ソリューションを、インフラストラクチャーサービスのひとつの根幹であると考えています。現在、15 社以上が年金センターによって構築された分散系のテストデータ管理をアプリケーション開発テストフェーズのどこかで使用しています。当社にとっても、このサービスは、当社の開発プロセス改善の成功に不可欠な要因のひとつでした」

 

IBM、IBM ロゴ、ibm.comおよびOptimは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点での IBM の商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtml (US) をご覧ください。

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