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ソフトウェア開発の変革 編

スマートなソフトウェア活用:第5回

ソフトウェア超大国への道。今こそ鎖国を解き、黒船を活用せよ。世界のソフトウェア開発の今を知り、「和魂洋才」でソフトウェア開発の改革を断行
 
ソフトウェア超大国への道。今こそ鎖国を解き、黒船を活用せよ。世界のソフトウェア開発の今を知り、「和魂洋才」でソフトウェア開発の改革を断行

鎖国しててもソフトウェア大国。開国すれば超大国。 

フライ・バイ・ワイヤー(fly by wire)という言葉をご存じでしょうか? 直訳すると“電線による飛行”となりますが、物理的な電線(wire)ではなく、それを通じた電気信号でモノが制御されていることを表現する言葉です。もともと飛行機の翼は、パイロットの操縦桿の操作がケーブル、ロッドを通じて物理的に伝わり制御されていましたが、操作に電気信号が利用されるようになった際に、新しいシステムを指す言葉として使われ出しました。
これは現代のモノづくりを象徴する言葉ですが、見逃してはならないのは、物理的に動かしていると思っていた多くのものが、今や電気信号で制御されているという点です。さらに言うならば、その電気信号を発信するソフトウェアがあり、その先には電気信号を解釈し、物理的な動きに変えるソフトウェアもあるということです。

さて、日本の強みは「モノづくり」にあるとよく言われますが、モノの大部分がソフトウェアで制御されている現在、モノづくりを支えているのはソフトウェア開発であるとも言えるでしょう。ソフトウェア開発と言えばインドや中国が有名ですが、日本のソフトウェア開発技術も相当なものであり、実はソフトウェア大国なのです。

しかし、ここで単純に喜んではいけません。今、日本のソフトウェア開発は岐路に立たされており、開発手法の変革が求められているのです。モノづくりにおいて鎖国していた日本はガラパゴスなどと自虐的に揶揄されていますが、ソフトウェア開発においても同様で、閉ざされた中で独自の進化を遂げる一方で、環境の激変を迎えて、逆に課題を内包するようになりました。

それは、1つにはソフトウェアが巨大になったことに起因しています。例えば、2011年の北米自動車ショーで「カー・オブ・ザ・イヤー」を獲得したシボレー・ボルトは1,000万行以上のソフトウェア・プログラムから成り立っています。ちなみに世界中の技術者が集まって改良を重ねているLinuxのカーネル2.6のコードが1,000万行超であり、大体それに匹敵します。つまり、現代のモノづくりは、ソフトウェアを実装した専用コンピューターを作っているようなものなのです。 もはや一企業どころか、一国の中で完結できるレベルを凌駕しているのです。

その結果、世界のソフトウェア開発は大きく変貌を遂げました。複数の企業が国をまたがり、協業する時代。地理的な隔たりや組織的な隔たりを克服する必要がありました。また、人材の流動化が進んでいる海外では、人に依存したオペレーションも克服する必要がありました。器用でないが故に問題が顕在化し、結果的に、積極的にツールを活用し、局所最適ではなく、全体を俯瞰して全体最適を追求しています。

一方、人材の流動化が進んでいなかった日本では、モノづくりの現場で人材の入れ替えが進まず、また、匠の精神の呪縛から、個人レベルでの切磋琢磨を主に追求してきました。そして今、日本が海外の企業と協業しようとした時、これらの違いが大きな障害になっています。 今、まさに、鎖国を解いて開国すべき時です。鎖国していてもソフトウェア大国であるニッポン。開国すればソフトウェア超大国になる可能性もあります。

今、なすべきは世界のソフトウェア開発の現状を知り、活用できるものは貪欲に活用すべきなのです。日本のモノづくりの魂である“匠の心”を捨てろと言っているわけではありません。匠の心を持ったまま、活用できるもの(ツール)は活用するのです。まさに“和魂洋才”です。
では具体的に和魂洋才とはどういうことなのか、日本IBMソフトウェア事業でソフトウェア開発エバンジェリストの鈴木尚志に聞きました。



  • 和魂洋才ノススメ

    日本と海外とのモノづくりの手法の違いとは?日本が取り入れるべきものとは?


  • 変革への道筋

    3つの軸の変革で開発環境にパラダイム・シフトを起こす。一体、どのように実現するのか。


  • お客様導入事例

    GM「シボレー・ボルト」が5年足らずで開発できたのはなぜか。GMの開発者たちが語ります。

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