日本におけるLotusソフトウェア年間最大のイベントであるLotusDay。
今年はLotusDay 2008と銘打ち、7月15日(火) 東京会場の基調講演を皮切りに全国の十数カ所の都市にて開催が予定されています。
(9月以降の開催都市とスケジュールに関しては、Lotus ソフトウェア Webサイトにて随時情報提供予定)
本レポートでは7月15日(火)、16日(水)に東京・赤坂で開催しました、東京会場の模様を中心にLotusDay 2008の主要トピックスと会場の雰囲気をお伝えいたします。
基調講演

日経BP社 日経コミュニケーション
副編集長 菊池隆裕氏
今年の基調講演は2部構成で実施されました。
まず前半部分では日経BP社 日経コミュニケーション 副編集長 菊池隆裕氏に「強い組織、強いコミュニケーション」のタイトルにて講演をいただきました。
この10年間におけるコミュニケーションの変化を解説し、そのトレンドを分析。これからのコミュニケーションがどのようになっていくか、展望を語っていただきました。
「大企業は効率化を追求」「個人が創造を生み出す」というエスター・ダイソン氏(評論家。「未来地球からのメール」著者)の言葉を挙げ、個人の創造性が組織にとってより重要となっていくことを強調。その実現形態の一つとしてマッシュアップによるソフトウェア開発事例を紹介されました。

日本アイ・ビー・エム株式会社
ソフトウェア事業
Lotus事業部長 澤田千尋
基調講演の後半はLotusDay 2008全体のキーメッセージとなる「動き出した、全方位コラボレーション」のタイトルにて、日本アイ・ビー・エム株式会社 ソフトウェア事業 Lotus事業部長 澤田千尋によるLotusソフトウェアの現状と今後の戦略についての解説となりました。
Lotusソフトウェアでは、今年1月にアメリカ フロリダ州 オーランドで開催されたLotusphere 2008で発表され、日本では2月に開催されたLotus Spring Forum 2008にてご紹介させていただいた製品戦略に基づき、今年前半、新製品のリリースを続けてきました。
今回の基調講演では、その中より特にLotus Sametime 8とLotus Mashupsについて、デモを交えてご紹介を行いました。
リアルタイムコラボレーション製品のLotus Sametime 8については、実際に日本アイ・ビー・エム社内で利用している電話会議システムとの連携を見ていただくため、会場内よりインターネット経由で日本アイ・ビー・エムの社内ネットワークに接続し、Lotus Notes 8に実装されているSametimeのコンポーネントから呼び出す形で電話会議に参加。内線電話と比べても遜色のないクリアな音質での会話を披露しました。
在席確認やチャットだけではなくテレフォニー網との連携による高品質な音声コミュニケーションも、すでに実用の域に入っていることが実感いただけました。
また、Lotus Mashupsについては、各種人事データ(組織図、評価、給与、福利厚生)とコラボレーションツールを組み合わせた、「プロジェクトメンバー策定」簡易ツールの構築デモを実演し、GUI による操作でアプリケーションを組み合わせ、必要な情報にたどり着くまでの流れを紹介いたしました。
これはビジネスユーザーによる自主管理・共有によって日々の業務を効率化するWeb 2.0型のアプリケーションが容易に構築できる一例です。
ほかにも、Lotus Notes/Domino 8のメンテナンスリリース、SAP連携の共同開発プロジェクト”Atlantic”、ビジネスパートナーとの協業によって展開される中堅中小規模の企業向けソリューション Lotus Foundationsなど、今年後半にリリース予定となっている製品・ソリューションの数々をご紹介しました。
Lotus Notes/Dominoだけではなく様々な製品の展開・機能拡充によって、既存のインフラを再活用し、お客様にとっての「最適な変革」を実現するための「豊富なルート」をLotusソフトウェアが用意していくことをあらためて表明いたしました。
展示ブース
これまでと同じく今年のLotusDayも、日本アイ・ビー・エムだけではなく、ソリューション、サービスの提供によってLotusソフトウェアの導入、展開、価値向上に欠かせない役割を担っていただいているビジネスパートナー各社を主軸に位置づけ、開催しております。
各社が提供されている製品・ソリューションを披露いただく場として、東京会場・大阪会場においてはビジネスパートナーと日本アイ・ビー・エムによる展示ブースを今年も設置しました。
特に東京会場では50以上のビジネスパートナーに協賛いただき、総合受付のある広間に大規模な展示スペースを形成。2日間の開催期間中、セッション講演合間の休憩時間を中心に、各社ブースにてデモを見たり説明を聞いたりするお客様によってにぎわいました。

展示ブースの様子(UC2ゾーン)
今回のLotusDayでの展示ではLotus Notes/Dominoベースの製品・ソリューションに加えて、いくつかのテーマごとのゾーニングを行いLotusDayに初めて参加されるパートナー様も含め、新規ソリューションに関する展示を積極的に行っていただきました。
このレポートでは、その中より3つのゾーンについて、ご紹介いたします。
1. モバイルゾーン
携帯電話(スマートフォンを含む)やPDAから、Lotus Notes/Dominoのメール、カレンダー、アプリケーションを利用し、場所やブロードバンド環境の有無を選ばずにコミュニケーション/コラボレーションを実現可能とするパートナーソリューションの数々が展示されました。
ブースにはそれぞれのソリューションに対応する通信キャリア各社の携帯電話端末やPDAも用意され、来場いただいたお客様はそれらを手に取り、実際の利用感を体験いただきました。
モバイル環境での利用シーンにおいても重要となるセキュリティを保持しつつ、外出時でもメール、カレンダーの確認・返信やワークフローの処理を行えることによって、組織内コミュニケーションの円滑化へとつながっていきます。
2. UC2ゾーン
Lotus Sametimeをベースとするリアルタイムコミュニケーション関連のパートナーソリューションが、ソフトウェア、ハードウェア含めて、このゾーンに集まりました。
クライアントPCに接続することで音声会議のクオリティを向上するスピーカー/マイク製品から高品質の動画を共有するビデオ会議ソリューション、IP電話連携ソリューションまで、組織ごとに求められるWeb会議の要件に応じてLotus Sametimeの機能を拡張し、より効果的なコミュニケーションを図ることが可能となります。
基調講演で行われたLotus Sametimeのデモと同様に展示会場からインターネット経由で外部とつなぎ、実用に十分な反応速度であるかどうかを見ていただくことのできる展示ブースもありました。
CO2削減、エコという観点から移動を伴う会議の削減とWeb会議による代替を検討されるお客様が増え始めており、それもブースの盛況の一因となっていたようです。
3. 電子帳票ゾーン
このゾーンではLotusソフトウェアの電子帳票製品 Lotus Formsと連携するパートナーソリューションがそろいました。
日本の企業文化において特にニーズの高いタッチパッドによる署名や電子印鑑がパートナーソリューションによってLotus Formsでも対応可能となっています。
現行の紙ベースによる帳票関連作業を電子帳票へと置き換え、全体の効率化を図っていくうえではセキュリティ要件を伴う署名・捺印の機能は重要な検討項目とされており、多くのお客様がインターフェースとなるハードウェアにも触れて、その実用性を試されていました。

展示ブースの様子(カタログコーナー)
展示スペースの中央に位置する総合受付の裏手にはカタログコーナーが設けられ、協賛いただいたビジネスパートナー各社のソリューションに関するカタログを見ていただくことが可能となっています。
午後の休憩時間にスペシャルスポンサーであるキーウェアサービス株式会社(大阪会場はキーウェア西日本株式会社)にカタログコーナー付近でドリンクサービスを提供いただいたこともあり、会場内でも特ににぎわう場所となっていました。
Lotus認定資格&研修コンシェルジュ・デスク / PSP(Priority Service Program) ユーザー会
今回のLotusDayでの新たな企画として、Lotusソフトウェアの認定資格や研修に関するご質問・ご相談を日本アイ・ビー・エムの担当部署の者としていただくことのできる「Lotus認定資格&研修コンシェルジュ・デスク」をセッション講演会場前のロビーに設置いたしました。
組織内で今後Lotusソフトウェアを運用、あるいはバージョンアップなどを検討いただくにあたって、どのような研修を受け、どのような資格を取得いただくのが適切かをガイドさせていただくコーナーです。 研修において実際に使用するテキスト冊子も持ち込んでおり、研修コースの具体的な内容を把握いただくこともできるようになっています。

コンシェルジュ・デスクの様子
また、2月のLotus Spring Forum 2008に引き続き、PSP(Priority Service Program)を契約いただいているお客様限定のユーザー会セッションを1日目の午後に開催いたしました。
セッション
LotusDay 2008 東京会場では、30を越えるビジネスパートナーと日本アイ・ビー・エムとで5トラックに会場を分けてセッション講演を行いました。
各セッションともに多くのお客様が参加され、午前中から夕方まで熱心に受講いただきました。

セッション講演の様子
特に人気のあるセッションとして、Lotus Notes/Domino 8へのバージョンアップに関するものとともに、WebSphere Portal関連のセッションがあげられます。
これはLotus Notes/Dominoをバージョンアップして利用を継続されるだけではなく、組織内にある他の情報ソースや業務アプリケーションとの連携もふまえて、次の段階の情報システム活用を意図されるお客様が増えてきていることの反映だと推測されます。
また、1日目 午後のDトラックについては、UC2トラックと題してLotus Sametimeをベースとするユニファイド・コミュニケーション&コラボレーション関連のセッションを集中的に配置しました。
展示ブースのUC2ゾーンと同様に、リアルタイムコミュニケーションの導入・活用に興味をお持ちのお客様に多く受講いただいております。
LotusDay 2008 東京にて講演いたしました日本アイ・ビー・エムによるセッションの中より特に人気の高いものを選りすぐり、9月より全国十数都市にて地方版 LotusDay 2008を開催させていただく予定です。
開催都催都市とスケジュールの詳細に関しては、今後、Lotus ソフトウェア Webサイトにて随時情報提供予定です。
