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Lotus Notes/Domino 7.0

IBM Lotus Domino / Domino Administrator 7.0の新機能

Lotus Domino 7の開発にあたって最も重きを置いたことは、最終的にTCOを下げて運用がきるようにすることでした。TCOを構成する内容は多岐に渡りますが、特に注力したのがDominoサーバーの性能向上、およびそれを管理するDomino Administratorクライアントの機能向上でした。

Lotus Dominoサーバーの基本性能向上

ハードウェアの性能が向上するにしたがって、一台のサーバーでサポートするユーザー数を増やし、サーバー統合を図ることが主流です。また、ネットワークコストが相対的に低廉化し、分散サーバー環境からデータセンターへのサーバー集中も全体的な流れになっています。

Dominoサーバーは高いスペックのハードウェアを効率よく使い、この流れに応えるべく、よりハードウェアの負荷を下げてより多くのユーザーをサポートできるようにプログラムコードの見直しを図りました。ハードウェアの負荷を下げることは、サーバーの稼働をより安定することにも寄与しています。IBM社内の実際の環境で使用した結果25%前後のCPU負荷の低減効果が見られました。数年前のハードウェアをお使いの場合は、ハードウェアの更新に合わせてDominoサーバーの統合を検討できます。サーバーの統合によりライセンスコストの低減化も図ることができます。

Domino Domain Monitoringによるサーバー監視、問題解決

Lotus Domino 7にはDomino Domain Monitoringと呼ばれる集中監視機能が搭載されました。Lotus Dominoサーバーにはイベントを取得して管理者に通知する機能が存在していました。Domino Domain Monitoringでは、これに加えて複数のドメインをサポートし、問題解決につながるためのヒント、点検項目、修正方法を提示する管理支援機能が加わりました。

これにより、1台のDomino Administratorクライアントで全国、全世界に配置された異なるドメインのサーバーもまとめて管理できます。また、ドメイン間での複製やメールルーティングの監視も行えます。

検出された問題点は様々な切り口、例えば重要度別、ステータス別(新規、処理中、解決済み)、サーバー別、ドメイン別などで切り替えてみることができます。特に重要度別は、問題が複数同時に発生した場合に、優先度を瞬時に見分けることができます。


Domino Domain Monitoringの管理画面

Domino Domain Monitoringは管理者が様々な検査項目を任意で設定できますが、製品には予めベストプラクティスの項目が入っています。管理者はそれらを有効にするだけでとりあえず使い始めることができます。


「ベストプラクティス」の一例

Domino Domain MonitoringはSametime機能を一部取り込んで、管理者一覧をコンタクトリストに表示し、どの管理者が在席中か否かを確認でき、チャットも可能です。地理的に離れた場所のユーザーと連絡をとることができ、迅速な対応が可能です。

さらに、タスク管理機能も備えており、発生した問題1件単位毎に担当者を割り振ることができます。割り振られた管理者のDomino Domain Monitoringの画面には自分に割り当てられた問題一覧が表示され、処理状況を書き込み、他の管理者と情報共有ができます。

このように、Domino Domain Monitoringは基幹システムとして重要なDominoサーバーのサービス性を高く保つための機能と位置づけられると共に、より少ない管理者で効率よく運用できるように考慮されて設計されています。

ポリシーの強化

Lotus Notes/Domino 6よりポリシー機能が追加されましたが、7では機能強化が2つの面で図られています。ポリシー機能は、クライアントの各種設定値を管理者が意図した通りに設定できる機能です。これにより、100項目を超える様々な設定項目をユーザーの手を煩わせることなく設定できるようになりました。これは、ユーザーの誤った設定によるトラブルを大幅に下げるのみならず、セキュリティー設定を徹底させることにより情報管理をより厳格に行うことができます。

Lotus Notes/Domino 7での強化点の1つは、設定項目の追加です。従来の5つのポリシー設定文書(デスクトップ、登録、セキュリティー、セットアップ、アーカイブ)に加えてメールのポリシー設定が追加されました。メールポリシーはメールデータベースのプリファレンスで設定する機能のほぼ全てを網羅しています。加えて、メールの文頭あるいは末尾に加える特記事項を設定できます。

もうひとつの強化点はポリシーで設定した内容のロックダウン機能です。この機能を利用すると、ポリシーで一旦設定された項目はグレーアウトされるなどユーザーからは変更できなくなります。そのためユーザーの誤設定を確実に排除でき、思わぬトラブルを避けることができます。


送信メールへの署名と暗号化にロックダウンを設定した例。これにより社員が送信するメールは必ず署名と暗号化されるようになります。

診断機能の強化

Lotus DominoサーバーあるいはLotus Notesクライアントがクラッシュした場合に原因調査の手がかりとなるデータ収集機能が強化されると共に、分析機能が搭載されました。

クラッシュが発生すると、自動的にローカルドライブにクラッシュ時の状況を捉えたデータが格納されます。Dominoサーバーで詳細なデータが収集するように設定していなかった場合でも、可能な限り多くのデータを収集するように改善されましhた。クラッシュ時のデータの自動収集が可能になりました。管理者の設定によりクライアントユーザーは特別な操作なしにデータを管理者側に送信できます。したがって、管理者はユーザーのNotesクライアントでのクラッシュ発生を確実かつ容易に把握できるようになります。この機能をADC(Automatic Diagnostic Collection)と呼びます。

収集されたデータはFault Analyzer (FA)機能により分析されます。分析の結果クラッシュ時の状況の類似性が判断され、類似クラッシュ毎に分類されます。これらのデータは様々なビューから見ることができ、クラッシュの傾向を判断できます。例えば、ある特定のユーザーでのみ頻発しているのか、それとも、広範囲なユーザーで同一のクラッシュが起きているのかが分かります。発生していたクラッシュが新しいメンテナンスリリースで修正されている場合には、新規に同一クラッシュの情報が収集された際に迅速に対応が可能になります。

スパムメール対策

Lotus Domino 6/6.5ではブラックリストフィルターがサポートされましたが、Lotus Domino 7ではホワイトリストフィルター機能がサポートされました。処理が比較的重いブラックリストフィルターによる処理の前に、(プライベート)ホワイトリストフィルターにより信頼するサイトからのメールを通すことで、SMTPサーバーのパフォーマンス低下を最小限に抑えつつ、スパムメールを防止することができます。

Smart Upgradeの強化

クライアントのアップグレードを支援するためのSmart UpgradeはLotus Domino 6から追加された機能です。ユーザーがLotus Notesのメニューから「Smart Upgrade」を選択すると、必要なインストールモジュールがサーバーからダウンロードして、(半)自動的にインストールを実施します。 Lotus Notes/Domino 7では以下の点が強化されました。

Java 1.4.2のサポート

Lotus Domino 7ではJava 1.4.2をサポートしています。また、Notes DesignerクライアントでJavaコードのデバッグができるようになりました。

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