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【B-1】
「Rationalツールによるソフトウェアプロダクトラインの実現:その1 開発編」
日本IBM
ソフトウェア事業 Rationalテクニカルセールス&サービス
鈴木 尚志
本セッションでは、短納期と品質をより高い次元で両立させるための代表的な考え方である「ソフトウェアプロダクトライン」の全体像を示し、プロダクトライン開発実現のための課題やキーポイントを紹介した。
ソフトウェアプロダクトライン技術は、品質と再利用を目的としたソフトウェア工学の集大成の技術の1つで、開発技術の側面では「プロダクトライン(製品系列)の変動性」「プロダクトライン・アーキテクチャー」に着目し、プロジェクト管理の側面では「コアアセット開発」と「プロダクト(アプリケーション)開発」という2層開発に着目する。
再利用単位をアセット(資産)と捉えるが、当然のことながら、短期的再利用か長期的再利用かといった再利用の局面によってアセットは異なる。ソフトウェアプロダクトライン(SPL)を成功させるために、IBM Rationalは4つの主要ワークフロー「アセットの識別」「アセットの生成」「アセットの利用」「アセットの管理」から構成される再利用プロセス「アセットベース開発プロセス(ABD)」を提唱している。大事なのはプロダクトライン・アーキテクチャーであり、アーキテクチャーにもとづいてアセットを利用する。
鈴木氏は、SPL成功のポイントを「見切る」「対応する」「楽をする」という3つの言葉で表現した。
「見切る」とは、再利用したい期間を限定し(=スコーピング)、再利用対象を予測する(=フィーチャー分析)ことで、それによって再利用可能な資産を蓄積し、組織内に生産能力と資産活用能力を整備する(=コアアセット開発)。
「対応する」とは、類似性ある製品群から共通性を見出し、そのバリエーションとして個々の製品を開発することによって変化に対応できることを示している。コア・アセットとは最小限共通するものではなくすべてを包含するもので、バリエーションポイント(アプリケーション毎に変わりえるところ)とそこに対応づけられる複数のバリアント(異型)として変動性を実現する。
「楽をする」とは、個々の製品はコア・アセットのバリエーションとして開発するので、固有の要件部分だけを開発すればよいことを示している。
プロダクトライン開発には、理解性(幅広い体系的な技術が要求される)、冗長性(プロダクトラインに対応するためのオーバーヘッドがかかる)、長期性(結果が出るまでに時間がかかる)といった困難さがある。プロダクトライン開発を継続して成功させるには、良質なコアセットとそれ使いこなす能力が必要であり、組織内でコアセットの生成や管理を体系的に実行し、継続しなくてはならない。要求の可変性に対応するコードを確実に生成し、品質を維持しつつ統合を行うためにも、ツールによるサポートは有用である。
セッションの最後に、モデル駆動型組込みシステム開発環境 Telelogic Rhapsodyによるコード自動生成、自動テスト等のデモを披露し、プロダクトライン開発におけるツールサポートの効果、プロジェクト中心(短期的再利用)からプロダクト中心(長期的再利用)への意識改革の重要性を強調した。
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