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- Rational System Architect とは
- 1. ネットワーク構成、組織、戦略などあらゆる情報を可視化する統合モデリング環境
- 2.情報はリポジトリーに一元管理。必要に応じて分析が可能
- 3.要求管理やプロジェクトポートフォリオ管理のソリューションとシームレスに連携
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Rational System Architect とは
企業や組織がよりよいパフォーマンスを発揮するためにITの支援が必要不可欠となった時代が来て久しくなります。企業や組織の業務とITの整合を部門横断的に可視化し、最適化に向けた分析を行う手段はエンタープライズ・アーキテクチャーと呼ばれます。これは企業や組織における業務やITの設計図を作成するようなものです。その設計図を見ながら、業務に即した新しいシステムの導入や既存システムの機能追加を実施していくわけです。そうした変更が業務等に与える影響を事前に精査する必要があります。設計図の精度を上げ、それに記される情報の鮮度を保つことが企業や組織の発展を左右するといっても過言ではありません。
ここでご紹介するIBM Rational System Architectは、企業や組織のあらゆる情報をモデリングという手法によって可視化します。モデリングといっても難しく考えることはありません。図を描画することで情報を可視化するのです。このツールの特徴は、描画した図の構成要素を自動的にモデルとしてリポジトリーに格納し、情報資産として管理するところなのです。
リポジトリーに格納された情報をWEBに公開することで、企業や組織のあらゆる部門のメンバーが同じ情報を参照できるようになります。これにより、システム部門の「業務部門が言っていることがわからない」といった不満や、業務部門の「要求したシステムができてこない」といった不満が解消されることでしょう。
1. ネットワーク構成、組織、戦略などあらゆる情報を可視化する統合モデリング環境

Rational System Architect
を使った可視化の例
ZachmanやTOGAF、DoDAFといったエンタープライズ・アーキテクチャー・フレームワークをサポートしています。エンタープライズ・アーキテクチャー・フレームワークとは、エンタープライズ・アーキテクチャーを構成する情報を整理・整頓するしくみと考えるのがいいでしょう。このツールは選択されたフレームワークにしたがって必要な成果物を作成するように誘導してくれます。
経営層、業務層、システム開発者がそれぞれの業務領域を分担して可視化します。モデル間の関連をダイアグラム上で明示的に、あるいはモデル要素同士を属性として関連づけることで実現します。関連付けするためのマトリックス・ビューも用意されています。このように企業や組織の全体アーキテクチャーが構築されていきます。
世の中には業務プロセスに特化したビジネスプロセスモデリングツールや、データモデルに特化したデータモデリング、UMLモデルに特化したUMLモデリングがあります。このツールの特徴は、エンタープライズ・アーキテクチャー実践を支援するためにそれらが1つの製品の中で実現されていることです。そのため、ドメインをまたがる情報の関連を管理することが得意です。例えば、業務プロセスとデータベースの関係の可視化は、企業の情報戦略を検討する上で非常に重要となるのですが、業務プロセスとデータモデルがそれぞれ別々のツールで管理されていると、関連を見るのがとても大変になります。その点、このツールを使うとデータモデルの変更が業務プロセスに与える影響を簡単に精査できるのです。
2.情報はリポジトリーに一元管理。必要に応じて分析が可能

ダイアグラム、シンボル、
定義の関係
このツールは情報をダイアグラム/シンボル/定義の3種類のオブジェクトとしてリポジトリー(リレーショナル・データベース)で管理します。定義はシンボルが表現する情報を表します。ダイアグラム上にシンボルがある、このシンボルに対応する定義はこれだ、などという情報の関連もリレーショナル・データベースで管理されます。そのため、条件を指定して情報を抽出することが簡単にできます。
例えば、あるシンボルにつながっているシンボルを抽出する時、そのシンボルが1つのダイアグラム上にある場合にはすぐにわかるかもしれません。しかし、そのシンボルが複数のダイアグラムに共通して存在する場合、どうでしょう?とたんにわからなくなってしまうのではありませんか?ツールはリレーショナル・データベースに格納された情報からクエリで抽出するため抽出漏れがありません。

複数のシンボルが同じ定義を参照
各ダイアグラムに描画されるシンボルが定義を参照するようなデータ構造になっていますので、参照先の定義を変更すれば、その変更はその定義を参照する全てのシンボルに反映されます。もし、情報が図として管理していると、ダイアグラムごとに変更する必要が生じます。修正箇所を特定するのが大変というだけでなく、修正漏れが生じやすくなります。修正漏れが生じると、とたんにそのアーキテクチャーは整合性を失うことになります。

業務プロセス変更の際の影響範囲
リポジトリーで管理される情報を1枚のダイアグラム上に表現し、業務プロセスやアプリケーションがどのように関連しているかを簡単に把握することができます。以下のような疑問に答えることができるようになるわけです。
- 組織体制や業務フローは経営戦略にきちんと沿っているか?
- このサーバーが故障したらどの部署に影響するか?
- このアプリケーションを使用しているのはどの業務か?

VBAマクロで作る定量分析の機能
ツールが用意しているVisual BasicのAPIを使用して、利用目的に応じた分析機能を実装することができます。定義の属性として入力された数値情報を元に定量的な分析を行うことも可能です。例えば、以下のような分析ができます。
- 企業内で稼働中のアプリケーション年間の保守コスト
- ITプロジェクトそれぞれのコスト消費状況
- 各業務プロセスの消費コスト
このような分析結果を経営判断に利用できるようになります。
3.要求管理やプロジェクトポートフォリオ管理のソリューションとシームレスに連携

要求管理ツール
Rational DOORSとの連携
アーキテクチャーを構築すると現状が把握できるようになるので、新しいシステムの構築や既存システムの機能追加などのプロジェクトの可否の検討に利用できるというのは先に説明した通りです。プロジェクトの優先順位については、影響範囲を踏まえつつ、プロジェクトポートフォリオ管理のソリューションと連携して決定することができます。
構築が決まったシステムに関する要件がアーキテクチャーから抽出され、要求管理ソリューションのインプットになります。アーキテクチャーの一部として作成したUMLモデルは設計ソリューションのインプットになります。このように、このツールはIBM Rationalの開発ソリューションへつながる出発点となる役割を担っています。
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