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運用部門改革!ビジネスに貢献する運用管理講座

ITIL (Information Technology Infrastructure Library)

第2回 「ITILとは何でしょう?」

ここ数年ITILというキーワードがいろいろなIT雑誌やマニュアル本に出てきているのをご存知ですか?
前章で4つの“C”の1つの解決策とお話しました。今回はこのITILについてお話したいと思います。

※ITIL(Information Technology Infrastructure Libraryの略)
※ITILは英国Office of Government Commerceの登録商標および共同体登録商標であって、米国特許商標庁にて登録されています。

まず現在求められている運用管理すなわちITのサービスマネジメントとは、人、プロセス、テクノロジー、情報の統合的なマネジメントであり、お客様にとって価値あるITサービスを、適切なコストと高い質で提供するためのもの、というのが定義になります。
ちょっと難しい表現でしょうか? では以下に少し解説をしてみましょう。

ITILとはITのサービスマネジメントのベスト・プラクティスを集めたガイドライン

ITのサービスマネジメントについて少し触れてみましたが、このようなITのサービスマネジメントのベスト・プラクティスを集めたガイドラインが、ITILになります。ITILははじめ英国政府機関に対するガイドラインとして作成されたITサービスの管理手法がベースになり、itSMF(Service Management Forum)によってサポートされ8冊の書籍としてまとめられ、世界中に広がりました。そしてITサービスマネジメントのデファクト・スタンダードとなりました。

今ではこのITILの用語がサービスマネジメントの世界では共通言語として必須になってきており、ITILを活用する・しないにかかわらずITベンダーや他の企業IT部門の方と会話する上で、一読しておかれることは重要なことだと思います。

ではITILについてもう少し見てみますと、ITILの基本部分は以下の2つより構成されています。

図1:ITILの基本部分 サービスサポート/サービスデリバリ
図1:ITILの基本部分 サービスサポート/サービスデリバリ

図1にあるようにサービスサポート/サービスデリバリの中にカテゴリーがあり、それぞれについて定義や解説が記述されたガイドラインとして活用できます。

ITILの価値

ではITILの価値とは何でしょう、前章のCompliance(コンプライアンス)でもあげたように内部統制の強化や日本版SOX法などの施行に備え、ITサービスマネジメントのフレームワークとしてITILを積極的に適用する動きが強まってきています。ITILは内部統制強化が主目的ではありませんが、運用の領域における具体的な内部統制の実装のヒント、例えばプロセスフローやキーになる評価指標などを解説しています。

運用の領域において内部統制を組み込むことをIT全般統制と言いますが、対監査性が要求されるため、この組み込みの場合に参照されることが多くなってきています。
すなわちIT全般統制の対監査性のフレームワークとして活用されます。

また、ITILはビジネス志向の管理を主眼においたプロセス・フレームワークとしても活用できますので、以下の情報に関する3点がポイントになります。

ここまでお話するとITILの本を読めば改善活動をすぐに始められると思われがちですが、今までのお話は共通言語としてまたガイドライン的に活用できるレベルでしかないため実装と言う観点ではまだまだどのように適用したらよいのか迷われる方が多いのも事実です。




ここまでの内容が数年前に発表されてからITILのVer2になります。次にVer2の持つ課題を改善するためにITIL Refreshというプロジェクトの下、リバイスが行われ、2007年5月ITILのVer3が発表されました。以下に変更点を挙げます。

図3:ITIL V3の新しい文書体系
図3:ITIL V3の新しい文書体系




ITILについて簡単にお話してきましたがイメージをつかんでいただけたでしょうか?

実際にITILを実装しようとすると、やはりガイドブックだけではなかなか実現するのが難しいとよく言われます、その際はやはり第三者の目で自分のIT部門の成熟度などを分析してもらい、まず着手すべき効果の高い管理項目を選定することが重要になります。また実装するときは常にIT部門メンバーの意識統一を図るための合意形成も重要です。

IBMでは、ITILに対応するために複雑で非効率になっている運用を見直したい、というお客様向けに“ITILアセスメントサービス“をご提供しています。 このサービスは豊富な実績を持つアセスメント手法とITILシステムの構築・運用経験に基づいた改善の方向性とロードマップをご提供しておりますので、是非お役立てください。

図4:ITILアセスメントサービス

さて、ITILの実際の適用に関しては第5、6回の話題として取り上げますので少々お待ちください。
次回は「アプリケーション開発と運用管理の関係は?」と言うテーマで少し違った視点から運用管理を見てみたいと思います。

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