D-5:クラウドと基幹システムを数日でつなぐCast Iron
日本アイ・ビー・エム株式会社
WebSphere事業部
第二クライアント・テクニカル・プロフェッショナルズ
千代田 真吾
クラウド関連市場は、年平均成長率(CAGR)26%で急成長しています。この背景として、クラウドは容易に導入できること、自社内にインフラを必要としないので長期的にみてコストを削減できることなどのメリットが挙げられます。クラウドは、現在のソフトウェア市場で最も成長している分野といえます。
クラウド・アプリケーションを導入した企業は、同時に既存のオンプレミス(社内)アプリケーションが混在しているハイブリッドな環境ができあがっています。このハイブリッド環境で、投資を最大限に有効活用するためには、クラウド環境とオンプレミス環境を連携することが必要になります。この連携が大きな課題の1つとなっています。
この課題を解決するのがWebSphere Cast Ironです。WebSphere Cast Ironを導入することで、クラウド環境とオンプレミス環境を数日で連携できます。また、顧客のシステム環境に合わせた柔軟な導入形態で、直感的に使えるGUIにより短期間で導入でき、導入から運用・管理までのコストを削減することが可能になります。
WebSphere Cast Ironには、3つの導入形態が提供されます。まず1つ目は、ハードウェア/ソフトウェア一体型の専用アプライアンス製品としての提供です。これは、すでに提供されているWebSphere DataPowerの筐体にCast Ironの機能を搭載したもので、2台のアプライアンスによる冗長構成も可能です。
2つ目は、既存のサーバ上で稼働する仮想アプライアンスとしての提供です。この仮想アプライアンスは、VMware ESX上のハイパーバイザー上に導入可能なOpen Virtual Format(OVF)ファイルとして提供されます。これにより、既存のサーバ資産を有効活用しながらWebSphere Cast Ironの機能を導入することができます。
3つ目は、マルチ・テナント・クラウドサービスとしての提供です。WebSphere Cast Ironの機能をクラウドサービスとして利用することで、自社内にインフラを構築することなく、即座にクラウド環境とオンプレミス環境を連携できます。このとき必要な機能を開発するための開発ツールもクラウド環境から提供されます。
クラウドとオンプレミスを数日で連携
海外の医療機器メーカーでは、オンプレミス環境で稼働する注文管理および財務管理システムとクラウド環境で利用しているCRMシステムを利用していましたが、ERPシステムとCRMシステムが連携されていないために、注文、出荷、請求のビジネス・プロセスが分断されていました。
そこで、クラウドサービスとして提供されているWebSphere Cast Iron Liveを採用し、連携のための機能を新に開発することなく、リアルタイムかつ双方向のシステム連携を2週間で実現しています。これにより、ビジネス・プロセスの可視化と効率化を実現。グループ企業への採用も決まっています。
その後のデモンストレーションでは、クラウド環境のCRMサービスとDB2で構築されたオンプレミス環境のアプリケーションを、WebSphere Cast Iron Liveで連携。DB2の情報が更新されると、リアルタイムにクラウド環境のCRMサービスにデータが同期される機能が紹介されました。
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