タブの始まり
- 1)ESBとは何ですか。
- 2)IBMには、ESBに関するどのような製品がありますか。
- 3)WebSphere ESB、WebSphere Message Broker、WebSphere DataPower は、それぞれどのような場合に適していますか。
- 4)WebSphere ESB、WebSphere Message Broker、およびWebSphere DataPowerは、どのように相互運用するのですか。
- 5)フェデレーテッドESB(Federated ESB)とは何ですか。
- 6)Message Brokerではどのようなツールを使用しますか。
ESBについてよくある質問
1)ESBとは何ですか。
Enterprise Service Bus(ESB)とは、アプリケーションやサービスを統合するための柔軟な接続インフラストラクチャーです。ESBは、アプリケーション間やサービス間のインターフェースの数、規模、複雑さを軽減することによってサービス指向アーキテクチャー(SOA)を強化することができます。
ESBは、以下のような役割を果たします。
- サービス間のメッセージのルーティング
- サービス要求元とサービス間の転送プロトコルの変換
- サービス要求元とサービス間のメッセージ形式の変換
- 複数の異なるソースから発行されるビジネス・イベントの処理
ESBを利用すると、プログラムを統合するために必要なITインフラストラクチャーよりもコア・ビジネスのニーズに重点的に取り組むことが可能になります。また、既存のサービスの利用にほとんど影響を与えずに、あるいはまったく影響を与えずに、新規のサービスを追加したり、既存のサービスを変更したりすることができます。
2)IBMには、ESBに関するどのような製品がありますか。
IBMには3種類のESB製品、IBM WebSphere ESB、IBM WebSphere Message Broker、およびIBM WebSphere DataPower Integration Appliance XI50があります。お客様の要件に合わせて、既存のSOA環境を強化するESB製品をお選びください。WebSphere ESBは、プラットフォーム型のESBであり、統合SOAプラットフォームに対応するWebSphere Application Serverによって最適化されています。WebSphere Message Brokerは、プラットフォーム独立型のESBであり、異機種混合のIT環境で汎用的な接続と変換を可能にするように設計されています。WebSphere DataPower Integration Appliance XI50は、アプライアンス型のESBであり、容易な導入と強固なセキュリティーを目的に設計されています。お客様のESB要件として、単純なものから複雑なものまで、さまざまなものが考えられます。
3)WebSphere ESB、WebSphere Message Broker、WebSphere DataPowerは、それぞれどのような場合に適していますか。
WebSphere ESBは、以下のような場合に適しています。
- 既にWebSphere Application Server(WAS)を利用しているか、開発チームにWAS管理とJavaのコーディングに関するスキルがある。あるいはその両方の条件に該当する。
- WebSphere Process Server(WPS)を利用したビジネス・プロセスの開発を行っているか開発を計画している(WebSphere ESBとWPSでは、共通のツール、プログラミング・モデル、およびランタイムを使用します)。
- WAS上でホスティングされている独立系ソフトウェア・ベンダー(ISV)のビジネス・アプリケーションまたはWASの拡張およびサポートを行うサード・パーティー製ソリューションとの統合を進めている。
- XML、SOAP、およびWSを使用した標準ベースの相互作用に重点を置いている。
- JMSおよびWebSphere JCAアダプターを使用してWebサービスと既存システムとを仲介する必要がある。
- 信頼性と幅広いトランザクション・サポートが重要な要件である。
- WebSphereのサービスとESBを1つのアプリケーション・サーバー上で稼働させることによってサーバーに対する投資を最小限に抑えたい。
WebSphere Message Brokerは、以下のような場合に適しています。
- WebSphere Message Brokerを現在使用しているが、ESBとしては使用していない。
- 標準ベースと非標準ベースのアプリケーション、プロトコル、データ形式を含めて、異機種混合のさまざまなインフラストラクチャーを利用している。
- MQに関する幅広いスキルとインフラストラクチャーがある。
- SWIFT、EDI、HL7などの業界標準フォーマットを利用している。
- 幅広いさまざまなメッセージングや統合パターンを実装しようとしている。
- 複雑なイベント処理、メッセージ分割、および集約を必要とする。
- 構築済みメディエーションに関する幅広いサポートを必要としている。
- 非常に複雑な変換に関するニーズがある。
- 信頼性と幅広いトランザクション・サポートが重要な要件である。
- 水平スケーリングと垂直スケーリングによって極めて高いパフォーマンスを実現したい。
WebSphere DataPowerは、以下のような場合に適しています。
- 使いやすさが主要な要件である。
- ドロップイン方式のインストールやadmin-を使用する構成など、開発作業をまったく、あるいは最小限しか必要としないシンプルな操作性
- XML-と-XML 間、またはXML-とその他の形式との間で変換を行っている。
- 対話パターンが比較的単純である。
- メディエーションに関する要件には既存のDPメディエーションによって対応しており、最小限の拡張性しか必要としない。
- XMLベースやWS-Securityの仕様を幅広く利用している。
- 高度なWebサービス標準を使用する必要がある。
- ESBレイヤーの追加時にメッセージの遅延を最小限に抑える必要がある。
- 高いパフォーマンスが要求される広範な XML 処理を実行している。
- ESBを短期間で本稼働させる必要がある。
4)WebSphere ESB、WebSphere Message Broker、およびWebSphere DataPowerは、どのように相互運用するのですか。
フェデレーテッドESBモデルでは、要件に基づいて特定のESBを選択することが可能です。また、MQ Link、JMS、およびWebサービス(SOAP over HTTPプロトコル、あるいはWebSphere MQとJMSのいずれかによるJMS)によってWebSphere ESBとMessage Brokerを連携して動作させることもできます。WebSphere Message BrokerとWebSphere DataPowerは現在、最適なセキュリティー要件を満たすために単一のツールとセキュリティー・ポリシー記述を使用しています。WebSphere Message Brokerで単純なクリック操作を行うだけで、DataPowerによってWS-Security処理が実行されます。アプリケーションやメッセージ・フローも変更する必要はありません。
5)フェデレーテッドESB(Federated ESB)とは何ですか。
大規模な異機種混合の環境を持つ企業はしばしば、業務の種類、機能分野、またはガバナンス分野に基づくある程度自律した複数のドメインが連合しているように見えます。そうした環境には、単一のドメイン内のみで共有または再利用されているサービスが存在する一方で、企業全体にわたって共有または再利用されているサービスが存在する場合があります。そのような場合、IBMではドメインの連合に関するニーズに合わせて何らかの形でESBをフェデレーション(federation)させることをお勧めしています。ESBのフェデレーションにより、異なる複数のドメイン内で各種のESB製品が利用可能になり、ドメインの要件と製品機能を最適な形で適合させることができます。全社的規模で最適化を図るために、ドメインに応じた製品の選択に関するガイドラインやオプションは、ロードマップや参照アーキテクチャーで確認できます。IBMではさらに、企業全体にわたって再利用できるサービスの全社規模での管理やガバナンスを容易にするために、フェデレーテッド・サービス・レジストリーおよびリポジトリーの使用もお勧めしています。
6)Message Brokerではどのようなツールを使用しますか。
WebSphere Message Brokerには、WebSphere Message Brokerツールキットが含まれています。このツールキットは、Eclipseを基盤とするRational Software Development Platformに基づいたものです。このツールキットは、WindowsまたはLinux on Intel上で稼働し、システムの構成、メッセージ・フローの開発、デプロイ済み環境の管理を目的として利用できます。また、Brokerのメッセージ・フロー内のアダプター(リモートまたはローカル)を可視化する機能も用意されています。

