WebSphere MQでは、MQエクスプローラーと呼ばれる1つのコンソールだけで、メッセージング・バックボーン全体をリモートから構成することができます。このグラフィカル・ツールを使用すると、Java Message Service(JMS)、パブリッシュ/サブスクライブ を含むWebSphere MQの全オブジェクトとリソースを確認、構成することができます。
MQエクスプローラーは、MQサーバーに同梱されています。SupportPac MS0Tというダウンロード版もあります。
MQエクスプローラーに同梱されているドキュメントは、WebSphere MQインフォメーション・センターからオンラインで入手することもできます。
Eclipse ベース
WebSphere MQバージョン6.0で新たに導入されたこの構成ツールは、オープン・ソースのEclipse Workbenchテクノロジーをベースとしています。EclipseフレームワークはIBMソフトウェア製品で一般に使用されているため、WebSphere MQエクスプローラーをWebSphere Message Brokerなどの他の製品のツールと組み合わせて、1つのコンソールにまとめることができます。EclipseテクノロジーをベースとしたWebSphere MQエクスプローラーは、カスタマイズが容易で、高い拡張性を持ちます。新しいツールをWebSphere MQエクスプローラーにプラグインとして追加して、コンソールに新しい機能を追加することができます。WebSphere MQエクスプローラーに同梱されているドキュメントには、プラグインのインターフェースとその開発サンプルが含まれています。そのため、IBMビジネス・パートナーとユーザーはIBM製品を結合することで、WebSphere MQエクスプローラーの機能を強化することができます。
トピックのパブリッシュ/サブスクライブを MQ エクスプローラーでグラフィカルに構成可能
リモート構成
MQエクスプローラーは、サポート対象プラットフォーム上のキュー・マネージャーにリモートから接続できます。そのため、メッセージング・バックボーン全体をコンソールから表示、操作、変更することができます。WebSphere MQエクスプローラーは、Microsoft WindowsマシンとLinux x86マシンで実行できます。WebSphere MQクライアントまたはサーバーとともに導入する必要はありません。また、必要な数のコピーをインストールすることができます。
セキュリティー関連の構成
無許可の変更を防ぐために、WebSphere MQエクスプローラーはSSLセキュリティーを使用しています。グラフィカル・ツールで権限とアクセスをObject Authority Manager(OAM)に基づいて管理できるため、ガバナンス管理が容易になります。たとえば、特定のキューとオブジェクトに対して権限を持つすべてのユーザーまたはグループを一度に表示することができます。
z/OSでのWebSphere MQの構成
System zプラットフォーム上で実行中のWebSphere MQforz/OSは、MQエクスプローラーで使用されるProgrammable Command Format(PCF)管理メッセージの追加サポートが必要なので、バージョン6.0以降で稼動していることが条件です。
MQエクスプローラーのライセンス取得
MQエクスプローラーは、分散プラットフォーム上のWebSphere MQに同梱されています。ローカルのサーバーまたはクライアントは不要で、ワークステーションに無償でインストールできます。
診断機能
WebSphere MQ V6.0.2に新しく追加された問題診断ツールを使用して、メッセージング・バックボーンのテストを実施し、構成のエラーや潜在的問題を発見することができます。このツールでは、問題をワンクリックで検出し、解決策や改善方法のアドバイスを表示できます。一連のテストにユーザー定義のチェックを追加することもできます。
WebSphere MQV7.0で行われた機能強化
多数のキュー・マネージャーを管理しやすいように、キュー・マネージャーをグループ化し、MQエクスプローラーのナビゲーター内でグループ別のビューに表示できるようになりました。たとえば、テスト用と本番用のキュー・マネージャーを別々のグループにして表示することができます。セキュリティー設定の構成も簡単になりました。チャネル出口、ユーザーID、およびパスワードを、キュー・マネージャーごとに構成することも、グループまたはワークスペース内のすべてのキュー・マネージャーを対象にグローバルに構成することもできます。WebSphere MQバージョン7.0には、Fix Pack 6.0.2.0ですでに利用可能だったMQエクスプローラーのプラグインが組み込まれ、拡張されています。プラグインにはグラフィカルな問題検出ツールが含まれています。このツールは、ワンクリック検出機能およびメッセージング・バックボーン構成の診断機能を提供し、WebSphere MQ Object Authority Manager(OAM)によるユーザー許可のグラフィカル構成をサポートしています。
パブリッシュ/サブスクライブの構成
現在、WebSphere MQ V7にはパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージング機能が用意されているため、パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングの構成はグラフィカル・ツールであるMQエクスプローラーに完全に組み込まれています。トピックをファースト・クラスのMQエクスプローラー・オブジェクトとしてキューと同様に直接管理できるようになったので、通常の管理とセキュリティー管理がシンプルになりました。グラフィカルなウィザードを使用してトピックを作成できます。また、対応する Java Message Service(JMS)トピックもこのウィザードで生成できます。テスト・パブリケーションの送受信のためのツールが標準装備されたため、パブリッシュ/サブスクライブのテストがさらに簡単になりました。パブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングとポイント・ツー・ポイント・メッセージングのための具体的な文書サンプルも含まれています。WebSphere MQバージョン7.0では、トピックにサブスクライブされているアプリケーションを簡単に調べることができます。特定のキューを使用しているアプリケーションも同様の方法で調べることができます。既存のアプリケーションで使用していたポイント・ツー・ポイント・メッセージ・パターンからパブリッシュ/サブスクライブ・パターンへと切り替える場合でも、コードの変更は不要です。管理者は、アプリケーションのためにサブスクリプションを作成してキューを再定義することで、トピックをそれらのアプリケーションに割り当てることができます。Message Queuing Interface(MQI)の拡張機能により、アプリケーションでパブリッシュ/サブスクライブ・メッセージングをフル活用することがさらに簡単になりました。WebSphere MQバージョン7.0には、トピックにパブリッシュされているメッセージの数などを測定するパブリッシュ/サブスクライブ統計機能も用意されています。
JMSの構成
WebSphere MQバージョン7.0では、Eclipseベースのグラフィカル・ツールMQエクスプローラーにJMS構成が統合され、JMSソリューションの設計とデプロイがさらに容易になりました。接続ファクトリーや宛先などのJMSオブジェクトは、現在はキューやチャネルなどのWebSphere MQオブジェクトとともにMQエクスプローラーに表示されます。MQエクスプローラーでは、WebSphere MQネットワーク全体をリモートから構成できるため、JMSメッセージングをネットワーク全体で操作し、構成することが容易になりました。MQエクスプローラーでは、JMSリソースのすべてのプロパティーを一度に表示し、JMSオブジェクトのプロパティーを更新する作業が簡単になりました。ステップバイステップのウィザードを使用して、接続ファクトリーなどの JMSリソースを簡単に作成できるようにもなりました。キューまたはトピックを作成すると、ウィザードが起動し、対応するJMS宛先を同時に定義できます。開発者は、JMSオブジェクトのビューを他のWebSphere MQリソースと同様にカスタマイズできるようになりました。たとえば、選択基準に一致するJMSオブジェクトのフィルタリングなどが可能です。また、拡張JMS追跡機能により、問題の判別と保守性が改善されます。IBMサポートの支援が必要な問題が発生した場合でも問題を迅速に解決できるように診断機能が強化されました。強化された診断機能には、First Failure Data Capture機能のほか、拡張追跡制御機能や拡張フォーマット設定機能も含まれています。
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