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WebSphere MQ File Transfer Edition

ITシステム間でファイル転送を行える、信頼性の高いマネージド・ファイル転送ソリューション

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IBM WebSphere MQ File Transfer Edition(FTE) V7.0は、ファイル・サイズを問わずにITシステム間でファイル転送を行える、信頼性の高いマネージド・ファイル転送(MFT:Managed File Transfer)ソリューションです。

概要

 

ITコストの削減に寄与
多くの企業では、アプリケーション間でデータをファイルとして転送するシステムを自社で構築・保守することに、貴重なITリソースをつぎ込んでいます。これらのソリューションの大半は、無償で簡単に手に入るファイル転送プロトコル(FTP)をベースとしています。FTPは、適宜アップデートされる中央管理のソース・ファイルに複数のアプリケーションがアクセスするようなファイル共有には非常に適しています。しかし多くの企業が求めているのは、ビジネス・プロセスの一環としてアプリケーション間でファイル転送が行われる場合に適した、FTPに代わる手段なのです。転送量が急増し、ビジネス・データの誤転送が多くのエラーを引き起こす状況では、柔軟でコスト効率のよい、信頼できる管理されたファイル転送ソリューションを確保することは、どのような規模の企業にとってもやはり不可欠です。業界アナリストは、FTPをベースとする自社製のファイル転送アプローチが一般化している現状について、次のようにコメントしています。

「カスタムビルトの自社開発ハードコーディングAI(アプリケーション統合)ソリューションが最も広く使用されているアプローチであり、その大半に無償のFTPソフトウェアが使用されているということが判明しました。これはショッキングな調査結果です。そうしたアプローチでのソリューション構築には2~4倍もの時間と労力がかかり、保守やサポートにも数倍の手間が必要となります。そのうえ安全性も低く、もろくてぜい弱です。このアプローチに大きく依存している企業は多数存在しているようですが、いずれも本質的に弱いリンクを自社のアプリケーション・インフラストラクチャー内に構築してきました。つまり、開発とサポートのための貴重なリソースを不必要に浪費してきたわけです。」

ファイル転送のバックボーン
WebSphere MQ FTEは、構成、管理、監査を単純化するうえで役立つ、ファイル転送のバックボーンを提供します。ファイルを転送するために送信元システムと送信先システムを直接接続する必要はありません。ファイル転送先は、構成ツールやファイル送信元への直接接続を含まない構成にすることができます。WebSphere MQは、リモートのキュー・マネージャーの解決結果を使用してファイル・データの最適なパスを決定します。WebSphere MQ FTEでは、WebSphere MQのスキルを持たないユーザーでも簡単に理解することができる適切な名称(例:「Head Office」)を、転送先として設定できます。送信元から送信先までのネットワーク上の転送パスは、バックボーンによって決定されます。WebSphere MQは、WebSphere MQトランスポートに組み込まれたこの特性を利用することによって、バックボーン上の任意の2ポイント間のファイル転送を可能にしています。この特性により、一連の単一ホップを調整/監査するのではなく、バックボーンにある複数のホップ上のファイルを転送/追跡できるようになります。その結果、制御およびモニターを任意のポイント(場合によってはバックボーン内の中間ポイント)から行えるようになります。転送の監査ログは実際の論理送信元/送信先から取得されるため、一連の不連続な転送から監査証跡をつなぎ合わせる必要はありません。可用性やパフォーマンス、それに類するパラメーターなどに基づいてファイル・トラフィックのルーティングをインテリジェントに行う機会が、バックボーンによって提供されます。

送信元/送信先での監査が可能なファイル転送
WebSphere MQ FTE V7.0はファイル転送のログを提供します。このログにより企業は、ファイル内のビジネス・データが整合性を維持したまま送信元ファイル・システムから送信先ファイル・システムへ転送されているということを実証することができます。監査ログは、複数のキュー・マネージャーによるサブスクライブが可能なので、複数の場所に保管できます。WebSphere MQ Explorer用のプラグインを使用すれば、監査ログをリモートで閲覧することもできます。また、1つ以上のアプリケーションを監査ログのサブスクライバーとして登録し、例えば監査ログをSQLデータベースにロードするといった具合に、ログのレコード・データを抽出してその結果を特定の宛先に保管することもできます。

アドホック・ファイル転送
WebSphere MQ FTE V7.0には、ユーザーがEclipseグラフィカル・ツールから起動することできる、アドホック転送機能があります。さらに、事前に定義したタイミングでこの機能が起動するようにスケジュールを設定することも、さまざまなファイル・システム・イベント(特定ディレクトリー内での新規ファイル作成など)によって起動がトリガーされるようにすることもできます。Eclipseベースのグラフィカル・ツールに加えて、スクリプト対応のプログラマチック・インターフェースを使用すれば、あらゆる種類の転送を作成/開始できます。

信頼性の高いファイル転送
ファイル転送の信頼性が高ければ、ファイル・データの整合性が維持され、ビジネスの中断が減少します。基本FTPには、データを確実に配信するための必要機能が不足しています。また受信側での整合性チェック機能がなく、受信されたファイルが完全なものかどうかを検証する手段も用意されていません。チェックポイント/再始動のメカニズムによって、ファイル転送の中断が検出され、(手作業による介入なしに)成功するまで自動的にリトライされるようになっています。IBMの管理されたファイル転送は、業界最先端の接続バックボーンであるWebSphere MQを出発点としています。MQトランスポートには、特許取得済みテクノロジーと確固たる2フェーズ・コミット技法をベースとする、信頼性が組み込まれています。MQは既に世界10,000カ所のお客様サイトに導入され、何兆ドルもの価値を有するデータを毎日転送しています。過去15年以上にわたり、メッセージング・コネクティビティー分野のリーダーとして、確かな信頼性を得てきたのです。

時間に依存しないファイル転送
時間に依存しないファイル転送は、ファイルを生成/使用するアプリケーションの生産性を高めます。ソリューション・コンポーネントの解放状況や利用可能性にかかわらず、いつでもファイル転送を実行できるようになるからです。実際には、ネットワーク障害などが原因でアプリケーションがビジー/使用不能/切断状態に陥ることもありえますが、ファイル転送アプリケーションでは、送信側、受信側、ネットワークは常に一貫して利用可能であると想定されます。WebSphere MQトランスポートの中核とも言うべきこの非同期の振る舞いによって、ITアーキテクチャーの要素間の結合関係はより緩やかなものになっています。送信側アプリケーションがリモート・マシン宛にファイルを送信する際に、受信側が必ずしも利用可能な状態になっている必要はありません。送信側アプリケーションは、ファイル転送中も作業を継続できます。ネットワーク中断の処理とネットワーク復旧後の転送リカバリーは、バックボーンによって行われます。送信側、受信側とも、転送の完了を待つことなく作業を続けることができるのです。

イベント・ドリブンのファイル転送
イベント・ドリブンのファイル転送は、ファイル・データ、監査ログ、進捗、アラートなどの柔軟な配布に役立ちます。ファイル/転送状況、進捗状況、監査データなどの宛先は、アプリケーションごとに登録された関心事に基づいて動的に判別されます。この機能には、WebSphere MQ機能に含まれるパブリッシュ/サブスクライブ・テクノロジーが利用されています。そのため、構成が容易になるほか、コーディネーション・センターに送信元/宛先の存在および詳細がパブリッシュされ、ツール環境によってファイル転送の送信元/送信先が自動検出されるようになります。また、関連する状況/監査ログ情報がそれらに関心を持つアプリケーションやツールにブロードキャストされ、イベント・ドリブンのアラートが生成されるようになります。この種の情報を複数のロケーションにブロードキャストし、監査ログのバックアップなどが提供されるようにすることもできます。

集中構成
WebSphere MQ ExplorerはExlipseベースのMQ用グラフィカル・ツールであり、分散したリモートのバックボーンを論理的な集中構成にすることができます。この機能を使用すれば、z/OS上の場合も含め、ユーザーが自社のMQバックボーン全体をリモートで表示/構成できます。WebSphere MQ FTEでは、グラフィカル・ツールをWebSphere MQ Explorer環境に組み込むことによって、ファイル転送の構成、監査ログ、進捗状況などをこのツールの対象範囲に含めています。WebSphere MQ Explorer(およびファイル転送用プラグイン)は、Linux™ x86上とMicrosoft® Windows®上でサポートされます。MQ Explorerはリモートで使用し、WebSphere MQを構成できます。また、ファイル転送用プラグインを使用すれば、ファイル転送をリモートで構成/追跡することができます。

ゼロ・コーディング
ゼロ・コーディング・アプローチは、ソリューション・デプロイメントの迅速化、スキル要件の軽減、より多くの部門でのインフラストラクチャーの有効利用などに役立ちます。WebSphere MQ FTEには、WebSphere MQ Explorerベースのグラフィカル・ツールが搭載されるため、プログラミングなしで迅速かつ容易に転送を定義できます。そのため、統合ミドルウェアやメッセージング・ソフトウェアの概念に詳しくないユーザーでも、このツールをファイル転送に利用することができます。

ファイル転送のモニタリング
WebSphere MQ FTE V7.0は、ファイル転送状況を捕捉し、グラフィカル・ツールのインターフェースを介してダッシュボード内にリモートで、現在の状況を表示します。転送状況と進捗状況に関するメッセージはアプリケーションによるサブスクライブが可能なので、ユーザーがカスタム仕様の進捗モニターを作成したり、転送停止などのイベントに対する具体的対応について策定したりすることができます。

プログラマチック制御のためのスクリプト
上級ユーザー向けに、転送の自動プログラマチック制御を可能にするスクリプト言語が提供されます。WebSphere MQ FTE V7.0は、サポート対象オペレーティング・システムのシェル環境から呼び出すことができる、一連のコマンドを備えています。開発者は、これらのコマンドを呼び出せるOS上で、任意のネイティブ・スクリプト言語を使用できます。

WebSphere MQの段階的拡張
分散プラットフォーム上で、既存のWebSphere MQからWebSphere MQ FTE V7.0(WebSphere MQ V7.0のフル・ライセンスを含むもの)へのライセンス・トレードアップを利用できます。このトレードアップを利用した場合、既存のWebSphere MQバージョンがWebSphere MQ FTE V7.0によってサポートされていれば、WebSphere MQを再インストールする必要はありません。WebSphere MQ FTE V7.0では、WebSphere MQ V6.0およびWebSphere MQ V7.0がサポート対象となります。IBM System z™上でz/OSを使用しているIBMのお客様なら、WebSphere MQ FTE for z/OS V7.0使用の前提としてWebSphere MQ for z/OSが必要となります。

統合トランスポート・バックボーン
ファイル、文書、メッセージングのトラフィック用としてそれぞれ別のメカニズムを運用している場合、メッセージング・ベースの管理されたファイル転送を導入すれば、あらゆるタイプのトラフィックを処理できる単一トランスポートに、各メカニズムを統合できます。信頼性の高い単一のバックボーンを使用することは、メッセージ用とファイル用に別々のネットワークを配備/管理する必要性が軽減されるという点で、業務の効率性につながります。WebSphere MQ FTE V7.0は、1つの統合インフラストラクチャーを介してメッセージとファイルを転送できる、複合型のソリューションを提供します。これにより、ファイル転送に関する現在の問題を解決しながら、将来のための基盤を構築するという、二重の効果が期待できます。WebSphere MQファミリーは、メッセージ用の単一の汎用接続バックボーンを提供することによって、ファイル/文書、メッセージ、サービス間の対話、イベント、Web 2.0のトラフィックなどをすべて1つに統合します。

ESBへのファイルの移行
WebSphere MQ FTEは、IBMのエンタープライズ・サービス・バス(ESB)のポートフォリオを補完し、ESBとの間でファイル/文書を安心して配信できるようにします。これにより、メディエーション、変換、ルーティングといったESBの機能をファイルに適用することが可能となります。IBM WebSphere Message Broker V6.1には包括的なファイル処理機能が備わっていますが、それは管理されたファイル転送を提供するものではなく、ファイル・データ用に特別に設計された変換/メディエーション/高機能化によって管理されたファイル転送を補完するものでした。WebSphere Message Brokerなら、これらの処理機能をファイルに適用できます。その際、ブローカーのローカル・ファイル・システムへの転送に使用されたメカニズム(管理されたファイル転送、FTP、またはそれ以外のいずれかの)については問われません。WebSphere Message Brokerでは、大規模ファイルの処理に対するネイティブ・サポートが提供されるため、過度にストレージを使用することなく、反復性のある大規模かつ複雑なファイル・レコードをシンプルに処理できます。ファイルは、FTPを介して、または WebSphere MQ FTE V7.0を使用する管理されたファイル転送として、WebSphere Message Broker V6.1宛に配信可能です。WebSphere Message Broker V6.1におけるファイル処理の詳細については、「IBM WebSphere Message Broker V6.1」および「IBM WebSphere Message Broker for z/OS V6.1」の発表レターを参照してください。

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