概要

著者:Curt Cotner
私はデータベースを専門としているため、とりわけパフォーマンス、信頼性、可用性の理由からDB2® for z/OS®を使用して基幹業務アプリケーションを稼働しているお客様と話し合うのに長い時間を費やしています。ところが、今後、その環境を管理できる人材を雇用できるかという継続的な懸念も耳にします。社内トレーニングに多額の費用をかけなくてもアプリケーションを作成するスキルを持つ新卒者を獲得する方法や、Javaや.NETを使用する複雑なアプリケーション環境で問題検出にかける時間と費用を削減する方法とは一体どのようなものでしょうか。
これらはしごく当然の懸念であり、IBMがこれらの問題解決に役立つ統合データ管理ポートフォリオを提供する理由の1つでもあります。これらの統合データ管理ツールは、以前はData Studio とOptimというファミリー名で市場に出ていました。現在、この2つのポートフォリオはOptimという1つの名前で販売されています。
統合データ管理
ご存知のとおり、IBMは長い間データ管理ツール・ビジネスに携わってきました。今日の統合データ管理における違いは、エンタープライズ・アプリケーション・データを管理する統合されたモジュール方式の環境作りと、要件(設計フェーズ)から廃棄(アーカイブおよび削除)に至る、データ・ライフサイクルの全フェーズにわたるデータ主導型アプリケーションの最適化です。この環境はモジュラー方式です。つまり、自社にとって最も重要なデータ・ライフサイクルの特定という側面に焦点を定めたツールを選別できます。ここでは、開発の生産性と管理(問題の切り分けとキャパシティー・プランニング)の側面に焦点を定めることにします。
ロールは、トラステッド・コンテキストを通したときのみ、ユーザーまたはユーザー・グループに割り当てることができます。トラステッド・コンテキストとは、新しいデータベース・オブジェクトであり、管理者によって作成できます。これによって、アプリケーション・サーバーなどの外部エンティティーとDB2の間に信頼関係を確立することができます。外部エンティティーがDB2への接続を確立した場合、データベースは一連のトラスト属性を評価して、その外部エンティティーおよびその接続を固有なトラステッド・コンテキストに関連付けることができるかどうかを判断します。
開発生産性
統合ツールは、オープン・ソースのEclipse上に構築するか、Webインターフェースを使用しますが、新卒者はその両方に慣れ親しんでいます。貴社ではきっとOptim Development Studioを使用する開発者が必要になるはずです。Optim Development Studioは、ストアード・プロシージャー、XMLクエリー、およびハイパフォーマンスJavaアプリケーションの開発に必要な生産性を開発者がすぐに発揮できるあらゆるツールを提供します。

図1:Optim Development Studioを使用した5つの簡単な手順によるJavaデータ・アクセス
Optim Development Studioを使用すると、Javaデータ・アクセス・コード、ネイティブSQLプロシージャー、およびJavaストアード・プロシージャーを簡単に作成でき、そのすべては専用プロセッサーによるコスト削減の恩恵を受けられます。高性能デバッガーを使用して、JavaプロシージャーやネイティブSQLプロシージャーを開発およびデバッグできます。Rational® Developer for System zとの統合によって、単一の統合環境でCOBOLを使用したり、PL/Iストアード・プロシージャーを開発してデバッグしたりするようにこの環境を拡張できます。また、Optim Development Studioでは、これらのプロシージャーを簡単なドラッグ・アンド・ドロップ操作でサービスに変換できます。
これらの製品で最も驚くべきことは、開発者は、アプリケーションがz/OSで実行されることをほとんど意識していないという点です。したがって、これらのツールのユーザーが特別なz/OSのトレーニングを受ける必要はありません。
複雑な環境での問題の切り分けとキャパシティー・プランニング
.NETやJavaなどのアプリケーション環境が持つその他の問題は、環境が少し複雑であることです。また、非常に多くのデータベース操作が共通識別子で動的SQLを使用して実行されるため、問題の切り分けが格段に難しくなっています。クエリーを発行したアプリケーションを特定することさえできません。このため、ワークロード・マネージャーを活用して、ワークロードに適切な優先順位を付けることが困難になります。また、CICS/COBOLアプリケーション向けのRMFやTivoli® OMEGAMON®などのツールが備える多くの測定基準や診断に慣れ親しんでいる管理者は、突然Javaアプリケーションや.NETアプリケーションに取り組むことになって、途方にくれるでしょう。したがって、経験のない管理者にはこれらの環境を扱わせないようにします。問題の切り分けを迅速に行うために利用できる十分な情報が存在しません。
.NETアプリケーションとJavaアプリケーションが、Optim pureQuery Runtimeを使用して静的SQL実行を使用できるようになり、コストのかかるステートメントの作成が不要になりました。データベース管理者は、固有IDを持つSQLステートメントをパッケージ内にグループ化して、問題をより迅速に特定できるようになります(図2)。これらのパッケージIDは、割り当てられたWLMサービス・クラスを持つこともでき、それらをRMFレポート・クラスやDB2アカウンティング・レコードなどのレポート作成に使用して、キャパシティー・プランニングに役立てます。さらに、事前にバインドした照会によるパフォーマンスの利点を享受できます。それにより、CPUオーバーヘッドとアクセス・プランを立てる上での障害が減少して、一貫したパフォーマンスを確保できます。

図2:固有のパッケージIDを使用した、SQLステートメントの問題の特定
Optim統合データ管理ツールを使用すると、ツール間で共通の成果物を使用するため、スキルを簡単に習得して移転できます。開発者は、z/OSとUNIX®/Windowsの両方のデータベース・アプリケーションに同じOptimツールを使用するため、企業内のすべてのシステムに応用可能なスキルを得られます。さらにOptimツールを使用すれば、問題の切り分け、パフォーマンス、キャパシティー・プランニング、およびワークロード分析が向上して、サービス・レベル・アグリーメントを満たす能力が高められます。
詳細情報の入手について
- developerWorks®
- Optimゾーン
- コミュニティー・スペース
下記の関連記事をご参照ください。
- 「No Excuses' Database Programming for Java: Make your programs fly with Static SQL and pureQuery」(英語)
2008年5月、Bill BireleyおよびKathryn Zeidenstein著
- 「IBM Data Studio pureQuery Runtime for z/OS Performance」(英語)
2008年7月、Simon HarrisおよびRajesh Sambandhan著
- 「More pureQuery Performance: Now with .Net applications accessing DB2 for z/OS」(英語)
2009年3月、Simon Harris、Todd Munk、およびRajesh Sambandhan著
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