掲載日 2008年11月20日

教育学博士七田眞校長の教育理論「心の教育・全脳教育」を実践する、株式会社七田チャイルドアカデミー。
0歳児から小学生までの幼児教室を、全国約460カ所に直営とフランチャイズで展開しています。
同社では、生徒や保護者の顧客情報管理、教材販売、物流管理、教室管理、講師管理など、幅広くITを活用。
林立していたサーバーを統合し、より安定したITインフラを構築するため、2008年4月、「IBM BladeCenter S」を導入しました。
お客様ニーズ

情報システム部
部長
杉田 茂樹氏
アナログな教育現場にデジタル化のメリットを
2007年11月に設立20周年を迎えた七田チャイルドアカデミーは、心、右脳、左脳をバランス良く育て、子どもの能力を引き出す独自の幼児教育理論を持ちます。
その理論に基づいた教室運営が支持され、事業は成長を続けてきました。
現在では、胎教から幼児、ジュニア、英語、音楽、障がい児など多彩なコースを設置。
生徒数は約4万名に達しています。全国で直営教室、フランチャイズ教室を展開する同社の主な収入源は、月謝のロイヤルティーと教材の販売収益とのことです。
「コンピュータを導入した当初の目的は、月次の請求書を処理することでした」と同社の情報システム部 部長の杉田茂樹氏は、10年前を振り返ります。
請求書処理の主な対象は教材の販売。システム本体とその運用は外部の倉庫会社に委託し、本部でデータを入力していました。
そのころ、本部にあったのはノートPCが2台とデザイン用のMacintoshが2台という状況。ネットワークも構築されていませんでした。
「七田式教育では、一人ひとりの月齢や発育に合わせたプログラムを提供しています。
当然、教材も膨大な種類が存在します。しかも、一度に大量に使うことはありません。
少ない部数での印刷はコストが見合いませんから、すべて手作りでした。
切り貼りしたものをカラーコピーし、ワープロ専用機でテキストを作成していたのです」(杉田氏)。
こうしたなかで、IT化の端緒として注力したのは、教材のデジタル化でした。アナログだった現場をデジタル化し、ロスを削減するプロジェクトが進みました。
まず、デジタルデータをそのままオン・デマンドで印刷できる仕組みを印刷会社の協力を得ながら作り、小ロットでの印刷を実現しました。
また、紙ベースのままでは、再利用、共有ができないため、DTPやカード型DBソフトを導入。少しずつデジタル化を進めていきました。
外部に委託していた基幹システムの移行にも取り組みました。
COBOLで作られたシステムは、外部にあると修正などのレスポンスが悪く、費用も掛かり、また、メンテナンスの面でも問題が出ていたのです。
ソリューション

自作サーバーを捨て実績のあるIBM製品を採用
同社では、IT化を推進し、蓄積された個人のデータを活用するため、7年前にIT企画部を設け、ネットワーク化やファイル・サーバーの導入を始めました。
外部に委託していた基幹システムを本社に移したのは5年前。基幹システムを稼働させるマシンには、IBM System xが採用されました。
当時導入した他社のサーバーでは、度々トラブルが発生していました。
しかし基幹システムには、安定稼働とそれを支えるきめ細かいサポート体制が最も重要です。
そこで、それまで基幹システムに使用していたAS/400と同じIBMのSystem xを導入したところ、すぐに効果が表れたそうです。
「導入時にハードディスクの初期不良があったのですが、電話一本ですぐに対応してくれました。
翌日には届くかなと思っていたハードディスクが、1~2時間後には手元に来ていました。
他社では、問題個所の切り分けや特定ができていないと対応が難しいなど、断られるケースがありました。
しかし、IBMは本当にすぐに対応してくれました」(杉田氏)。IBMのサポートの内容や対応の良さに驚いたそうです。
同社では、ファイル・サーバーや認証サーバーなどのサーバーに、コストを抑えるため自作サーバーを導入していたのですが、これが後に大きな課題を生むことになりました。
「自作サーバーは最初は何も問題なかったのです。ところが年を経るごとにトラブルが多発するようになりました。RAID 5を組んだハードディスクは、5年間で3台半壊れたのです。
極め付きは、1台を再構築中にもう1台がつぶれそうになったことでしょうか」(杉田氏)。
現在約2000アイテム以上もある教材販売は、ほとんどWeb上で行われています。
同社にとって、今やシステムは生命線。
古くなってきたサーバーに限界を感じ、より高速な処理、安定した運用などを求めて1年ほど前から次期サーバーのリプレースを検討していたとき、
最有力候補に挙げられたのが、サポートも手厚く、安定稼働しているIBM製品でした。
基幹システムが一度もダウンしなかった稼働実績と、トラブル時の素早いサポート対応、そして「この機にしっかりとしたプラットフォームを入れよう」という考えから、
「IBM BladeCenter S」の導入を決断。とは言え、初めからブレード・サーバーを想定していたわけではなかったそうです。
「サーバーの統合も考えましたし、タワー型で安く構成することも検討しました。ちょうどそこに、日本IBMから『シャーシ105円』というダイレクト・メールが届いたのです。
『えっ?』という感じでしたね」(杉田氏)。IBM製品ならではの信頼性と手厚いサポートに加え、このキャンペーンが大きく後押ししたそうです。
導入効果

ブレード・サーバーを活用し全拠点のネットワーク化を目指す
IBM BladeCenter Sを導入した効果について、処理スピードの飛躍的な向上とサーバー・ルームのレベルアップが挙げられます。
「OSやソフトウエアのバージョンアップの効果もあって、SQL Serverの処理速度が3倍になりました。
今まで1時間半かかっていた月次処理が40分程度に短縮されたのですから、格段に向上したと言えます」(杉田氏)。
また、以前のサーバー・ルームは、大きなスチール製のラックに、6~7台のサーバーと、それぞれのキーボードやモニターが置かれ、
台数分のUPSで配線も雑然としていたそうですが、そのサーバー・ルームが、BladeCenter Sの導入によるサーバー統合効果ですっきりしたことも大きなメリット。
「現在3台のブレードを導入し、使用スペースも1/6程度になったでしょうか。
また、管理する台数が減ったため、運用しやすくなりました」(杉田氏)。ブレード・サーバーを導入したことで、サーバーの管理レベルが上がったのです。
最後に杉田氏は、「これで今後5年間は対応できるシステムが構築できました。
これからはネットワークを1ギガに上げ、セキュリティを確保しながら全国の各拠点をつなぎ、
ITの活用範囲を広げたいと考えています」と今後の抱負を語りました。
本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
IBM、IBMロゴ、ibm.com、BladeCenter、およびSystem xは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。 他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。 現時点でのIBMの商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
