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DB2 Web Query を利用したIBM i での情報活用のススメ

DB2 Web Queryとは

2008年2月8日に登場した「IBM DB2® Web Query for i(以降DB2 Web Query)」は、WebブラウザーからIBM i 上のデータを照会・分析できる情報活用ツールです。マウスを利用した操作により、DB2 for i に対してリアルタイムに情報を照会し、表やグラフなどのレポートを簡単に作成できます。全てがマウス操作で完了するため、SQLやレポート作成言語の習得が不要です。また、オプション機能を利用することで、オフライン環境での簡易分析や、メールの自動配信、OLAPによる多角的な分析などが実施できます。

DB2 Web Queryを利用するために

1:前提条件

【サーバー要件】
OS:IBM i 5.4 以降
前提ソフトウェア・前提PTF:いくつかの前提ソフトウェアがありますが、全て無償のソフトウェアで、IBM i (OS) と同時に出荷されるため、追加で購入しなければならないソフトウェアはありません。また、DB2 Web Query導入時には、前提PTFの適用が必要です。詳細は、後述の導入手順書を参照ください。なお、最新のPTF情報は下記URL(英語)から参照できます。

【クライアント要件】
レポート作成者、閲覧者ともに、下記のWebブラウザーの稼動が条件です。(一部オプションを除く)

 

2:入手方法

Query for iSeries® を既にお持ちであれば、IBM i SWMA(ソフトウェアメンテナンス)を利用して、DB2 Web Query を無償で入手することが可能です。ただし、使用中のマシンに応じて、ユーザー数に制限があります。ユーザー数の追加には、追加ユーザーライセンスの購入のほかに、レポート閲覧者を無制限にするオプションが用意されています。また、従来のOS用 IBM i SWMAに加え、DB2 Web Query 用のSWMAの加入が必要となります。詳細は、ビジネス・パートナーもしくは弊社の営業担当者までお問合せください。

 

3:導入方法

前提ソフトウェアや、導入時方法・注意点などは、下記URLにある導入手順書を参照ください。

DB2 Web Queryの機能

DB2 Web Queryには基本機能とオプション機能が存在します。オプション機能は、必要に応じて、ライセンスを購入することで利用できます。

1:基本機能

 

2:オプション機能[機能を提供するオプション名]

DB2 Web Query のオプション機能

 

3:対象ユーザーに合わせたレポート提供

これらの基本機能やオプション機能を利用することで、対象ユーザーに合わせたレポート提供が可能です。

ユーザー別レポート提出イメージ

DB2 Web Query基本機能の活用例

今回のトピックでは、基本機能のみで作成することができるレポートを紹介します。

1:傾向把握から詳細分析へのドリルダウン機能を持ったレポート

【実行イメージ】
(1)照会したい「会計年度」や「会計月」、「部門名」をパラメーターから選択し、実行をクリックします。すると条件に該当するレコードのみがリアルタイムに集計され、その結果が表示されます。このレポートでは、縦方向に「科目コード」、横方向に「組織名」、それぞれソートされます。Queryで作成すると手間がかかる、組織を横並びにして比較するレポートも、DB2 Web Queryでは簡単に作成することができます。また、科目ごとに予算と実績の差額を集計させ、マイナスのものは赤く表示させています。

レコード検索の画面キャプチャー

(2)予算/実績の差額の大きい営業2課の広告宣伝費をクリックします。クリックすると、営業2課の広告宣伝費の明細レポートにジャンプします。

レコードの詳細画面キャプチャー

大局的な集計結果から傾向を把握し、気になったデータや詳細な分析を必要とするデータに対して、詳細レポートにジャンプするようなレポート作成が可能です。このレポートで使用している、横方向ソート、パラメーター付レポート、一時項目の作成、ドリルダウンレポートなどの作成方法は、参考情報(このページの最下部)に記載したDB2 Web Query Redbook® 第5章レポートアシスタントをご参照ください。

 

2:Excel形式でのレポートの出力

ユーザーの多くはExcelでのデータ操作に慣れているため、Excel形式でのデータ提供の機会が多くあります。DB2 Web Query で出力したExcelファイルは、合計値を「数値」として出力するのではなく「Excel関数」として出力できるため、ユーザーが行の追加や数値を更新した後も常に正確な状態を保ちます。また、従来のQueryではフィールドタイトル(カラム名)には、DDSで定義したフィールド名称(例えば品目番号ならばHINBNG)が表示されます。その場合、Query の出力結果をExcelで使用する場合、フィールド・タイトルを上書きするなどの追加の処理が発生します。DB2 Web Query では、デフォルトでカラム・ヘディングが出力されるため、そのような追加の処理が不要です。
Excel形式で出力する方法は、参考情報(このページの最下部)に記載したDB2 Web Query デモ・ビデオ(レポート作成編)をご参照ください。

Excel形式でのレポート出力画面キャプチャー

 

3:ワイルドカードを利用した商品検索などが可能なレポート

【実行イメージ】品目番号の検索を、前方一致検索や部分一致などで実施することが可能です。

詳細検索の画面キャプチャー

【作成方法】
(1)レポート作成画面で、選択条件タブにて、選択条件にしたフィールドを選択し、選択条件から「文字マスク」を選択します。その後、『値の選択』をクリックします。

レポートアシスタント 文字マスクの画面キャプチャー

(2)パラメーターを選択し、「品目番号を入力してください」と入力します。(レポート実行時にユーザー側に表示させたい文字列を入力します。)

文字マスクパラメーターの画面キャプチャー

(3)レポートを実行すると、下記の画面が表示されます。この入力画面では、下記が利用できます。これらを組合せることで、【実行イメージ】のような前方一致検索や、部分一致検索が可能になります。

パラメーター入力の画面キャプチャー

 

4:得意先一覧とGoogle Mapsとを連携させたレポート

得意先一覧のレポートにある「郵便番号」をクリックすると、その郵便番号をGoogle Mapsで検索するレポートを作成します。また、郵便番号だけでなく、住所や施設名、緯度/経度情報などからもGoogle Mapsの検索は可能です。このようなWeb上のサービスを利用することで、IBM i 上のデータを更に活用できます。

【実行イメージ】
Google Maps連携レポートの画面キャプチャー

【作成方法】レポート作成画面(レポート・アシスタント)で、ドリルダウンするフィールドを選択し、「ドリルダウン」ボタンをクリックします。

レポートアシスタント ドリルダウンの画面キャプチャー
他の図と同様に「郵便番号」や「ドリルダウン」にマーカーをつけると分かりやすいと思います。

ドリルダウンダイアログで、「実行URL」に下記のとおり設定します。
http://maps.google.com/maps?(q=【フィールド名】)

ドリルダウンダイアログの画面キャプチャー
他にも、例えば得意先名や製品名をクリックすると、Google Searchにジャンプして、検索させることも可能です。その際には、下記の通り指定してください。

Google Search へのジャンプ
http://www.google.co.jp/search?(q=【フィールド名】)

参考情報

DB2 Web Query デモビデオ

実際に操作している様子を動画にて公開しています。現在は基本機能編とレポート作成編の2つが公開されています。ログイン画面や、様々なレポートの実行の様子、レポート作成の操作感をご覧ください。

 

DB2 Web Query Redbook 日本語版 第2版

Redbookはチュートリアル形式の無料の自習書です。DB2 Web Queryの主要な機能がこの一冊に詰まっていますので、ぜひご一読ください。今回取り上げた全ての機能の作成方法や詳細は、このRedbookに記載されています。

 

DB2 Web Query 日本語 マニュアル

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