システム停止時間を短縮するために
昨今のSystem iでは、LPARを活用して複数のOS区画が稼動する構成が多くなっています。複数のOS区画が連携して処理する場合や、i5より以前のSystem
iのプライマリー区画においては、システムを停止(制限状態)にする事が困難な場合があります。また一般的なシステムにおいても、システムの停止時間を最低限度にして、できるだけシステムの稼働時間を延長したい、という要求は年々高まっています。
i5/OS V5R3では、様々な面でシステム停止時間を最少化するための機能拡張がなされています。「システム停止時間の短縮」という場合、大きく「計画外停止時間の短縮」と「計画停止時間の短縮」の二つに分けて考える事ができます。
計画外停止時間の短縮
可用性の向上
- CPUのハードウェア障害発生時に動的にCPUを除去、スペアCPUがあれば動的に追加
- RAID構成の機能拡張(SCSIバスをまたぐRAID構成のサポート)
- 独立ASP(iASP)のミラーコピー サポート(クロスサイトミラーリング)
計画停止時間の短縮
(i5/OSの機能拡張)バックアップのためのシステム停止時間を短縮
- IFSオブジェクトのバックアップ時間の短縮
- 活動中保管(SAVEコマンドのsave while active機能)の機能拡張
- ファイル再編成(RGZPFMコマンド)の機能拡張
- BRMSの機能拡張
- 累積PTF適用時のシステム停止時間の短縮
- 仮想光ディスクへのバックアップ取得
- アーキテクチャー・レベルでの機能拡張
LPAR構成でプライマリー区画を省略してシステム保守を容易にし、停止時間短縮
今回はシステムの計画停止時間を短縮するためのi5/OS V5R3の機能拡張、RGZPFMコマンドの機能拡張についてご紹介いたします。V5R3ではRGZPFMコマンドに以下の新しいパラメーターが追加されました。このパラメーターを適切に設定して、RGZPFMコマンドを実行する事により、システム稼動中のファイル再編成の実行、ひいてはシステムの業務運用時間の延長を図る事が可能となります。
取り消しの許可
ALWCANCEL パラメーター
RGZPFMコマンド実行中に該当ファイルにアクセスを可能にする設定
LOCK パラメーター
ファイル再編成(RGZPFMコマンド)の機能拡張

従来(~i5/OS V5R2)
- RGZPFMコマンド実行中は該当ファイルを使用不可
- RGZPFMコマンドの処理時間の推定ができない
V5R3での拡張
- 取り消しの許可ALWCANCELパラメーター
ALWCANCEL(*YES)を指定することで以下を実行可能 - RGZPFMコマンドの実行を途中でキャンセル可能に
- キャンセルした場合でも、キャンセル前に再編成されたレコードは、基本的にはそのまま再編成された状態になる
- 必要なときにRGZPFMを中断して複数回に分けて実行、という運用も可能
( 該当ファイルがジャーナルされている事が必要)
ファイル再編成のパラレル処理
- ライセンス 5722-SS1 オプション26 DB2マルチ・プロセスが前提
- ALWCANCEL(*YES) : インデックスの作成・データーの移動の二つのパラレル処理が実行される
- ALWCANCEL(*NO) : インデックスの作成がパラレル処理される
- CHGQRYAコマンドで多重度の指定が可能
RGZPFMコマンド実行中に該当ファイルにアクセス可能
ALWCANCEL(*YES) を指定し、LOCKパラメーターを以下のように指定
- LOCK(*EXCLRD) : 別なジョブから該当ファイルを読み取り可能でアクセスが可能
- LOCK(*SHRUPD) : 別なジョブから該当ファイルを更新可能でアクセスが可能
補足
詳細についてはインフォセンターをご参照ください。 インフォセンター
